03.R型ライカのお部屋
ライカは一眼レフのR型ライカとレンジファインダーのM型ライカを使用している。
初めてのライカデビューはR型ライカだった。行きつけのカメラ屋さんで売られていた中古のLeicaR6.2のかわいさに惚れてしまったのだ。それにつけられていたElmaritR35mm(TypeⅢ)がとてもよく似合っていた。
タイミングの問題でそのR6.2は買えなかったのだが、マップカメラで程度のよいBlackのR6.2とElmarit35mm(TypeⅢ)を見つけて早速購入した。
このR6.2はフィルム撮影の面白さを再認識させてくれたカメラでもあった。
だが今はもう手元にはない。外で子供達を撮るには、機械式ではどうしてもシャッターを押すまでに時間がかかってしまう。慣れれば少しは素早くできるのであろうが、結局R6.2を手放してR7に切り換えた。
今も手元にあるLeicaR7はR6.2とデザインはほぼ同じで、僅かに高さが違う程度だ。露出をカメラが決めてくれるので子供撮りには最適である。絞りを最大値に合わせておけば、プログラムモードも可能な賢いヤツである。またR7はシャッターボタンのストロークが思ったよりかなり深いため、赤いシャッターボタンを取り付けて押しやすくした。
20年以上前のカメラなのでグリップに慣れている人にはホールド感に違和感を感じるかも知れない。私は他のカメラのグリップとの統一感を持たせるためにレモン社からRグリップを購入したが、R7のデザインが崩れてしまうので結局使わなくなってしまった。
一時期、このR7にかなりはまった。見た目のかわいいこのカメラを使って撮影する事に幸福感を感じていた。
レンズを次々に購入し本気でデジタルからフィルムに移行しようかとも考えた。将来のデジタル化をにらんで、手に入れたレンズは全てROMタイプを選んでいた。購入したレンズは以下の通り。
ElmaritR35mmROM改(TypeⅢをROM換装改造)
本当はこれにAMEとアポズミ180mmROMを入れる予定だったのだが、2009年の春先にR型ライカの終焉が決まったので、気に入っているElmaritR35mm改とMacroElmaritR60mmを除いて全て手放した。
一時、EOS1DsMk2にR型ライカのマウントアダプターを装着して撮影していたことがある。使い勝手はイマイチであったが、フルサイズ素子でR レンズによるデジタル撮影ができる利点は素晴らしかった。そして一部のRレンズで問題になっていた距離無限大撮影での後玉ミラー接触の件においても、上記のレンズでは心配なかった。
このEOS-Rレンズの組合せの欠点は、とにかく露出を合わせることが面倒なこと、当然であるが絞るとファインダーが暗くなること、そしてSummiluxレンズなどではEOSのファインダーでピントを合わせるのにえらく苦労することなどであった。
この1DsMk2は色々苦労した。
数年前に少しでもピント合わせが楽になる様にと電子マウントアダプターを購入したが、1DsMk2では認識してくれなかった。(何回か返品し交換してもらってもダメであった)
露出を少しでも楽にしようと外付け露出計を購入した事もあった。
結局「RレンズはRボディーがよい」と言う結論にたどり着き、EOSボディーは手放し、レンズの方も視力の問題からElmaritレンズしか残さなかった。以前にR9とデジタルモジュールも考えたが、重さと1.3倍換算と言う事であまり食指は動かなかった。
今もたまにR7と2本のレンズを持ち出すことがある。フィルム一眼はこのカメラ以外に使う事はないであろう。子供達には(撮影画像がその場で)見えないカメラとして不評であるが。
追記
R7で気になる部分は電池ボックスだ。ここにはCR-1/3N×2個かSR-44×4個が入るのだが、注意すべきはSR-44の使用時だ。SR-44は商品によっては-極の中央に円形の突起がある。
この突起があると電池ボックス底にあるU型の導線に電池の-極面が触れないため、通電せずにスイッチが入らない。
そのため突起のないSR-44を選ぶか、電池ボックスの底面に通電するように小さいアルミ箔を敷く方法があるが、電池の+極にアルミが触れるとショートするのでサイズに細心の注意を払う必要がある。もちろんアルミがずれても同様の事が起こるだろう。これはあくまでも自己責任の範疇でお願いしたい。
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