愛犬ぽん太
去年まで柴犬のぽん太を実家で飼っていた。
Canon EOS1DsMk2+Leica Summilux R50mm/1.4Asph.(ROM)
既に15歳の老犬で、あまり動く事はせずに横になってじっとしている事が殆どであり、実家に住み着く事になったネコたちにも全く関心を寄せようともしなかった。
目も耳も殆ど機能してないようで、僅かに利く鼻がぽん太にとっての感覚の全てだったようだ。
好物は塩焼きそばなのだが、晩年は口に入るものは何でも美味そうに食べているのが印象深い。
去年の6月6日の土曜日がぽん太の命日なのだが、当日は半ドンで仕事が終わった後にマックに寄って実家で食べた。その時に寝たきりのぽん太がフライドポテトを食べたそうにしているので、何本か食べさせてから私は家に帰った。
夜の9時過ぎに弟から突然涙声で電話があった。
「父ちゃんが死んじゃった」
私は耳を疑った。本当かと確認したところ、弟は泣きじゃくりながらそうだと答えた。母はどうしていると聞くとずっと側についているという。
私は嫁さんに事を伝え、子供達の寝かし付けをよろしくとすぐさま家を出た。
実家に着いて玄関を開けるとお線香の匂いが鼻をつく。
これは現実なんだと感じながら居間を開けた。
居間の奥の寝室で横になっている父親に歩み寄りながら、居間に座っている母親の横を通り過ぎつつ「お父さんが亡くなったんだって?」と母に話しかけると、「お前は何を言ってるんだ?」と呆れている。
状況が分からずに父親を見ると、寝息を立てて寝ているではないか。
母の横ではぽん太が眠っているようにじっと横になっていた。
後で分かった事だが
「ぽんちゃんが死んじゃった」→「父ちゃんが死んじゃった」
と私が聞き違いをしていたらしい。
やんちゃで色々騒動を起こしていたぽん太だったけど、最後までぽん太らしいなと感じる出来事であった。
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