対極
多摩川駅から二子玉川までの川沿いはよく行く散歩コースの一つだ。
先日....と言ってももう2ヶ月程前になるが、多摩川台公園の紅葉も見頃だろうとその散歩コースを歩いてみた。
その時は多摩川駅から上流の二子玉川に向かって歩いた。
多摩川台公園のあたりはすでに紅葉もピークに達しており、いつもに比べ散策する人たちが多く見られる。
カメラを持参しているしている人たちもかなりいる。
公園から川辺に出ると、その日は天気がいいのか無線のアンテナを立てている人に目がいく。
川上に向かって歩くが、いつもと違ってすれ違う人が少なく感じる。何か閑散とした雰囲気だ。川辺ではセイタカアワダチソウの黄色い花はすっかり消え、ホワホワの種だけになっている。
立ち止まると汗が冷えて寒く感じるため、人の少ない遊歩道をひたすら歩く。
かなり日が傾いて二子玉に近づいた頃から、川辺に工事による立ち入り禁止の看板が目立ちだした。人の少ない理由が分かった。川辺を迂回して一般道から駅に進めと言うことらしい。
よく見ると堤防の建設中だそうだ。
確かに二子玉南付近では、川崎側の堤防に比べ世田谷側の方が低く感じる。周囲を見れば堤防建設反対の立て札が色々なところに立てられている。
多摩川は昔から暴れ川と聞く。私が小学校の頃、台風による多摩川の増水で家が流されている映像を見て、子供心ながらに非常に恐怖を感じた事を覚えている。
治水も自然も大切だ。しかしこの対極に位置する二つの問題で、お互いに納得のいく決着をつけることは相当難しいだろう。
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