ちん入者
母ネコのミケがいなくなる直前に、実家のネコワールドにちん入者があったのだ。
白黒だが妙に体の小さい子供の野良猫だった。みすぼらしくシッポも1/3程度しかない。また黒模様が鼻の下にポツンとあって、決してかわいいとは言えない猫だった。
ミケはこのちん入者が来ると激しく威嚇し追い払っていた。食事の時などこの野良猫も一緒に食事にありつこうとしようものなら、威嚇し爪を立てて野良猫の頭を押さえつけて食べさせないようにしていたほどだ。しかし何故かトラと相性がいいせいか母ネコがいないときなど抱き合って寝ていたほどだ。クロは野良猫には全く無関心だった。
やがてミケがいなくなってから、この猫はネコ兄弟とともに一緒に暮らすことになった。
父はその猫をノラと名付けた。
人間を非常に警戒し我々をよく睨み付けていたノラだが、徐々にうち解けてきて人に近寄るようにはなったらしい。
何故「なったらしい」と書いたのか。それは私はこのノラに関してはあまり相性が良くないようなのだ。ノラもそう感じているらしい。あまり見た事のないヤツと思われているのか、私には近づいてこない。
いつも物陰からじっとこちらを警戒しているだけである。実にかわいくない。
そのうちかわいく感じるようになるのだろうか。
Nikon D700+AF-S NIKKOR VR Micro105mm/2.8G
そばにも来ないのでろくな写真がない。
コメント