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2010年3月

2010年3月31日 (水)

2つのマクロエルマリート

先日の予告通りMacroElmaritR60mmを持ち出して撮影してみた。
ついでなのでDG MacroElmarit45mmも持ち出した。

ライカRのMacroElmaritR60mmは写りに定評のある名玉だ。本来はフィルム用のフルサイズ対応マニュアルレンズのため重量400gとマイクロに慣れてしまっていると重く感じるが、作りは極めて上品で使っていて楽しいレンズである。

20100331n

今日はこのレンズにライカR-フォーサーズマウントアダプターと、フォーサーズ-マイクロフォーサーズマウントアダプターの2つを介してE-P2に取り付けた。
全長がぐんと伸びてDG MacroElmarit45mmとは全く様相が異なるレンズになるので笑ってしまう。

20100331o

MacroElmarit60mmは35mm換算で120mmマクロになるので意外にも使いやすい。
今回は外付けEVFを取り付けて、MFアシストをフル活用してマクロ撮影に取り組んだ。
写真はME60mm、次にDG ME45mmと連続してアップしていく。

まずは接写から。

20100331a E-P2+MacroElmaritR60mm

20100331h E-P2+DG MacroElmarit45mm

E-P2はi-FINISHモードのままだったので、ちょっと色調が派手目に出ている。
マクロ撮影は多少の色乗りの差はあれど、写りは拮抗してる。
僅かにDG ME45mmの方が写りは現代的かも知れない。

接写によるマクロはやはりマニュアルが使いやすい。MFアシストを用いれば比較的早くピントを追い込むことも出来る。
ただMFアシストを使うフォーカスポイントに枠を移動させるのがかなり面倒くさい。
ここはタッチパネルで操作できるG2に期待したいところだ。

DG ME45mmはAFが最大の武器であるが、特に接写でピントの追い込みにかなり時間がかかるケースが多々見られた。
これはボディの方の問題なのであろうか。レンズのアップデートで追い込み速度は改善するのだろうか。

次に普通に離れて撮影。

20100331c E-P2+MacroElmaritR60mm

20100331j E-P2+DG MacroElmarit45mm

いずれも十分な写りをしている。
ME60もDG ME45mmも写りの面では文句はない。
ただME60はROM化されているとはいえ、かなり古い設計に入るレンズだ。最新設計のDG ME45mmにこれだけ対抗できるのに驚かされる。

ここで先日のMP50mm/2.0ZKで微妙なボケが出たシチューエーションに近い風景を探して撮影してみた。

20100331b E-P2+MacroElmaritR60mm

20100331k E-P2+DG MacroElmarit45mm

結果から言えば、両レンズにもやはり軽くではあるが同様のボケが見られるが、MP50mm/2.0ZKで見られたような感じはない。
まあMP50mm/2.0ZKのアレもそんなに神経質に気にする必要はないか....
そう思っていたらDG ME45mmに同じようなボケのさらに強烈なものが入っていた(笑)

20100331g E-P2+DG MacroElmarit45mm

やはりMacroElmaritR60mmは現役で結構使えると思う。フォーサーズ/マイクロフォーサーズのマクロレンズとしてまだまだ頑張っていただきたい。

20100331l E-P2+MacroElmaritR60mm

20100331d_2 E-P2+MacroElmaritR60mm

2010年3月30日 (火)

桜とペンタックス

いよいよ桜も本番間近だ。
今日のお昼休みはペンタックスのK-7を持ち出して桜を撮ってきた。

桜はまだ5分から6分咲きといったところか....
今回はFA77mm/1.8LimitedとMakroPlanar50mm/2.0ZKの2本を用意した。
こうして2つのレンズを持つとMP50の大きさ/重さが際だつのが分かる。

まずはFA77mm/1.8Limitedから。

20100330a K-7+FA77mm/1.8Limited

20100330b K-7+FA77mm/1.8Limited CTE

換算118mmになるが最短撮影距離が70cm必要なため、どうしても桜の花が小さくなりがちだ。
ただこのレンズはコンパクトで機動性に優れ、動き回っても全く苦にならない。
桜の花などは優しく写し出される感じがする。CTEで桜を撮影すると雰囲気が出てくる。

次にMakroPlanar50mm/2.0ZK。

20100330c K-7+MP50mm/2.0 CTE

20100330d K-7+MP50mm/2.0 CTE

換算は75mmになる。ハーフマクロのため24cmまで近づくことができ、手持ちで桜を撮るにはちょうどよいくらいだ。
コントラストがはっきりしており、解像度も申し分ない。
やはりMP50は完成度の高いレンズだが、ちょっと重量がある。加えて金属ボディの冷たさと金属ヘリコイドの重さが、今日の寒さに少しこたえた。

いずれもいいレンズだ。
桜を撮るならどっちを選ぶかと言われるとかなり迷うが、重くてもやはり寄れるMP50/2.0ZKかな。
家族と一緒に桜を撮りに行くならFA77mm/1.8Limitedを選ぶと思う。

ところでちょっと気になる一枚を。

20100330e FA77mm/1.8Limited CTE

FA77mm/1.8Limitedでは、強い光源が入るとややフレアっぽくなる。
レンズの味としてとらえれば問題ないだろうが、性能が性能だけに惜しい気がする。

20100330f K-7+MP50mm/2.0 CTE

MP50/2.0ZKで前から気になっていたのだが、被写体の距離とバックの距離によっては二線ボケの傾向が出ないだろうか。
ZFの時に出ていたかは記憶にないのだが、時どき光源が写真のようなボケ方をする。
かなり気になるボケ具合だ。

もちろんフレアも二線ボケも年中出ている訳ではなく、何かしらの条件が重なると出てくるようだ。

ちょっとMP50mm/2.0ZKが微妙な感じなので、今度はMacroElmaritR60mmを使用して比較してみたい。
ボディはマイクロフォーサーズで行きますか。

2010年3月29日 (月)

桜5分咲きとZD150mm/2.0

2、3日前までつぼみが目立っていた桜も昨日今日で一気に咲き出した。
いよいよ本番だ。

20100329a E-30+ZD150mm/2.0

20100329b E-30+ZD150mm/2.0

今日は桜を撮りに出かけたが生憎の天気で気温も寒いと来ている。コートを着込んで友人と待ち合わせをした。
カメラを持った人もチラホラと見かけるが多くはない。
友人は寒い寒いを連発して撮影どころではなさそうだ。

今日は久しぶりにフォーサーズを持ち出した。E-30にZD150mm/2.0という私にとってはヘビー級の組合せだ。

20100329d E-30+ZD150mm/2.0

このZD150mm/2.0は本当に良く写る。
以前ニコンのAF-S VR200mm/2.0を使っていたことがあったのだが、あまりの重さに一回持ち出して懲りてしまったことがある。
あの重さは自分の域値を明らかに超えていた。写りは極上でボケの素晴らしさに息をのんだ程だが、重さの前に手放してしまった。
人前で使うとだいたいの人はぎょっとする。あのサイズだ、当然だろう。

20100329e E-30+ZD150mm/2.0

フォーサーズを購入した理由の一つが、このZD150mm/2.0のレンズがあることだ。
当然ニコンの200mmにはかなわないが、許容範囲の重量と人前でもすんなり(?)出せるサイズに安心して使うことが出来る。
(最近は色々うるさそうだからねえ)
写りも十分だし、フォーサーズでもこれだけぼかす事が出来る。200mmで見られた二線ボケの傾向もない。
一度使うとやみつきになるレンズだ。子供もよくこいつで撮影することが多い。

しかしオリンパスのデジタル一眼レフのボディ内手振れは本当によく効く。最近は花撮りが多く、K-7が多かったのでその機能差に舌を巻いた。

20100329f E-30+ZD150mm/2.0

ペンタックスでは絶対に手振れを起こしているレベルでも、E-30ではリカバリーされている。実は次のレンズはペンタックスのDA50-135mm/2.8を狙っていたのだが、こうも手振れ補正の効きが違うとZD50-200mm/2.8-3.5に変更してしまおうかとよからぬ考えが頭をよぎる。
取りあえずはE-3の後継機種が発表されるまでは大人しくしていよう。

帰り際に草むらで重なっているカエルを2匹見つけた。
この寒さのせいかじっとしている。
よく見るとメスと思われる大きなカエルは既に死んで硬くなっていた。上に乗っている二回り程小さいオスもすでに虫の息だ。この気温ではオスも長くなさそうだ。
しがみついているメスの死体から、そっとオスを引き離して家に連れて帰った。

生ぬるいお湯で体を洗ってやると幾分元気にはなったようだが、体もかなり小さくみすぼらしい程にげっそりとやせている。
チーズを小さく切って竹籤にさし、目の前にぶら下げてやるといきなり食いついた。

20100329g E-P2+DG MakroElmarit45mm

温かくなるまで面倒を見てやろう。
そう思っていると小学生の長男が目を輝かせて、そのカエルを面倒みたいといいだした。本格的に温かくなったら元の場所に離してやるという約束の末に、長男が飼育することになった。

これで我が家のペットはネコとカエルとイモリだ。
妙に両性類が多いのが気になる。

2010年3月28日 (日)

M9とSDカードの相性

まず先に言っておきたいのであるが、今回の話はグダグダな失敗談である。
ネタを準備していたにもかかわらず、再現性がとれなかった典型的なダメレポートだ。

M9には時折話題に上がる、SDカードの相性問題がある。
比較的まれなケースと思っていたが、先日自分のM9にもそれは発生した。

そのSDカードは東芝製のSDHC8GC6だ。

20100328c

そのカードをM9に入れて撮影すると、背部の液晶に現れる確認画像の下半分がノイズにまみれて判別できないような形で表示される。

正直かなり焦った。買って1ヶ月経たぬうちに、もう壊れて修理行きかとショックを受けたが、別のSDカードをM9に挿入して撮影すると何事もなかったかのように液晶にきれいな画像が表示される。
M9本体の故障ではなさそうなため、東芝のSDカードを自宅のPCで確認してみた。

20100328e M9+Sonnar40mm/2.8

PC上では問題なく撮影されているようだ。
要は東芝のSDカードを使用すると、背面液晶下半分がマスクされたような画像が表示されるのだ。
半分マスクされた液晶画像の写真は撮っていなかったので存在はしないが、この時は再現性はほぼ100%であったと思う。

自分はいろいろなメーカーのSDカードを持っている。
これらのカードで同様の現象が起きるか、1枚ずつカードを入れかえ撮影してみた。

20100328d

結果は東芝のSDHCを含めてM9にその現象は再現されなかった。
一時的なトラブルかも知れない
ネット上では他メーカーでトラブルが起きているようだが、そのメーカーのSDカードでは私のM9は問題は生じていない。

どうもすっきりしないトラブルだ。
再現性がないのは気分的に持病を持っている感じがして、いつ再発するかという強迫概念にも似ていて精神衛生上よろしくない。

実はこのネタを書く前に致命的なミスをしてしまっていた。
先日M9のファームをアップデートしてしまったのだ。
多分、再現性がとれないのはコレが原因と考えられる。ネタとしてファームアップを待っておくべきだったとちょっと後悔している。
ちょうどこの記事で100件目のキリ番だったのに、ひどいグダグダ日記だ。

アップデートによってSDカードのトラブルも起こらなくなったというのであれば、それなりに意味のあるものではあるが。

まあ、私のへたな撮影データを心配することなく使うのならば、ライカが実際に確認したSD カードを選んでおくのが安全と言うことか。

2010年3月27日 (土)

40mmと28mm

連休のスキーにM9を持っていった。
とは言っても、スキーのまっ最中に所持していたわけではない。宿周辺の散策用に持っていったのだ。

持っていったレンズはSonnar40mmとElmarit28mmASPH.だ。

40mmのレンズというのは絶妙な画角で35mmと50mmのいい部分を持ち合わせているが、同時にそれぞれの長所が中途半端になってしまっている傾向がある。
自分としては35mmと50mmをまとめて1本にできる利便さを高く買っているのだが。

Sonnar40mmはM9のファインダーを覗くと50mm枠を通して見ることになるが、しばらく使っていると画角の範囲が分かってきて気にならなくなってきた。

20100326c M9+Sonnar40mm/2.8HFT

20100326d M9+Sonnar40mm/2.8HFT

20100326b M9+Sonnar40mm/2.8HFT

思ったよりいい感じである。
日中の雪上使用のため、開放は無理なのでF8~F11程度まで絞り込まれている。

Elmarit28mmを選択した理由はM9のオッドシフトの問題があったためだ。28mm未満では画像周辺に色むらが出てしまう可能性があった。
まあムラの少ない24mmでもよかったのだが、レンズの大きさから28mmを選んだ。

28mmは実際にはほとんど使用していない。理由はFT2やE-P2で28mmの同じような写真を大量に撮っていたからだ。
Elmarit28mmは夜に花火大会があったので、それに使用したくらいであろうか。

20100326 M9+Elmarit28mm/ASPH.

20100326a_2 M9+Elmarit28mm/ASPH.

M9で40mmと28mmコンビはなかなかよいかも知れない。
ただ2本のレンズとも開放がF2.8というのが少し気になる。

もし明るいレンズを入れるならば、40mmを明るくした方がよいだろう。(ぉぃぉぃ)
そうすると、その最有力候補となるレンズといえば....

20100327c

2010年3月26日 (金)

君子蘭

今日は仕事がお休みだ。
先日のスキーの疲れが溜まっていたので、ちょうどいい中休みになった。
今度からスキーもいつもの旅行のように少し余裕をもとう。

雨が降っていたが、実家の桜が気になったので用事ついでに見てきたのだ。
桜を撮ろうと思っていたが雨足がそれなりにあったので、K-7は外に持ち出さずに温室で写真を撮ってきた。

珍しく黄色い君子蘭があった。
オレンジはよく見かけるのだが、黄色はめずらしい。
贈り物だそうだ。

20100327a K-7+MP50mm/2.0

20100327b K-7+MP50mm/2.0

K-7は雨にはそれなりに強いようだが、肝心のレンズが防滴でない。
桜はまた今度にしよう。

庭の桜もいくつか咲き始めている。
冷たい雨で散ってしまった桜の花を見るともったいなくて仕方がない。
満開まで頑張っていただきたいものだ。

2010年3月25日 (木)

杞憂

今回のスキーは4日間程家を空けた。
やはり心配だったのはチェリーのことだ。

自動エサやり機は働いているだろうか、水はきちんと飲んでいるだろうかと色々心配してしまう。
あまりにも心配だったため、実家の家族に様子を見てくれと斑尾からお願いした。

20100325a E-P2+DG MacroElmarit45mm

兄弟が見に行くと、我々の心配をよそにチェリーは優々閑々だったらしい。
考えてみれば元野良だ。
時間のつぶし方くらいは心得ているだろう。

前回と異なり、家に帰って来てからの今回のチェリーはいつもと変わらぬ様子だった。
心配しすぎだったのか。杞憂に終わって良かったと嫁さんと胸をなでおろした。

20100325b E-P2+DG MacroElmarit45mm

我々が帰ってきた日の夜、家族みんなが寝静まった頃にチェリーがそっと私のベッドにやってきて、小さな声でニャアと鳴く。
どうした?と言うと布団の中に入りたいらしい。
布団をめくると、中にゴロゴロいいながら入ってくる。

チェリーよ、やはり寂しかったのか?
今度はもう少し早く帰ってきてあげよう。

さて、チェリーの写真はE-P2、感度はISO1600で撮影。
GF1に比べるとE-P2の方が高感度ノイズに関してはいい感じがする。
ノイズリダクションの有無の差が出たのか。
E-P2の解像感も思ったより失われていない感じだ。
結構使えるんじゃないのか、E-P2?

E-P2はもう少し高感度でガンガン使ってみようと思う。

今度G2の購入を考えている。
超解像技術がフォーサーズセンサーでどのくらい良くなるのか、高感度はどのくらい耐性がつくのか非常に楽しみなのだ。

2010年3月24日 (水)

DMC-FT2の戦闘力

私の戦闘力は◯◯万です。とFT2様が言うわけないが、とりあえず3月の19日から22日まで斑尾にFT2を持ってスキーに行ってきた。

元から上手くはなかったのだが、スノーメイトのT君やSさんらのおかげで初級者コースは転ばずに降りられるようにはなったようだ。

20100324o

本当にありがとうございました。

さて、スキーと言えば転倒(?)であるが、やはりコンパクトデジカメを持って行くならば衝撃・防水・寒冷に強くなくてはならない。
そのためにタフネスなコンデジを購入した。初代はμTough-8000、二代目はDMC-FT2だ。

先日のブログでも書いたが、2代目のDMC-FT2はかなりキている。
ブログのためにファイルサイズを小さくしてしてしまってはいるが、μTough-8000に比べるとかなりの差がある。

20100324b

取りあえずホテル入り口の電灯であるが、解像感がまるで違う感じだ。
AFスピードも相当素早く、手振れ補正もはっきりと作動しているのを液晶画面から確認できる。
写真はいずれもFT2撮って出しだ。

【寒冷地撮影】

まずは遠景。
解像感は十分にあると思う。最近のコンデジは本当にスゴイ。

20100324a

次に近景。
この写真をPCで見てFT2に驚いた。
分かりにくいと思うが、枝末端までかなり解像している。
多分これが超解像技術なのだろう。等倍で見ると空と枝との境界が微妙にエンハンスドされた感じになっている。

20100324c

AFが距離に応じてジーコジーコと迷うことはない。スッとピントが決まる。
自分の中でコントロールとなっているコンデジは、長男の持っているPENTAXのW30という数年前の防水コンデジの機種だ。
これを基準としてとらえているためか、このような小型コンデジがあっさりピピッとピントを決められてしまうと本当に驚いてしまう。
コンデジは数年間触っていないと、あっという間に浦島太郎状態だ。

【マクロ撮影】

小型のセンサーのため、ボケないだろうと思って撮影したら以外とボケたので感心した。ただこのカメラはレンズがボディ右上に付いているため、マクロ撮影は必ずと言っていいほど影が出来て暗くなる。この写真はボディを逆さまにして撮ったので影が被らずに済んだ。なんでボディの角にレンズがあるんだろうと思っていたが、こんな理由だったのだろうか?

20100324

【逆光撮影】

これもスゴイ。
μTough-8000では太陽を画面に入れると若干スミアが出ていたのだが、私が見たところ、これらの写真からは確認できない。

20100324e

20100324k

太陽を入れてもフレアっぽい感じやゴーストはかなり抑えられていると思う。
伸びないレンズでこの性能はたいしたものだ。

【防水・耐寒性能】

吹雪いて来たところで撮影してみた。

20100324h

多少暗くなっても手振れのせいか画像は安定している。またバッテリーも非常に安定しており、旅行中200枚ちょっと撮ったがバッテリー容量は一つ欠けたのみであった。寒いところでも安定した電圧を供給してるようだ。

20100324g

μTough-8000はこの辺りが弱かったので結局手放してしまったが、FT2は充分実用レベルだ。
濡れたポケットの中からびしょ濡れのFT2を出しても、こともなく完動する。

20100324i

水滴ボケもやはり見られるが、レンズが拭き取りやすい場所にあるので簡単に対処できる。
アウトドアにピッタリ!という宣伝文句に偽りなしという感じである。

【まとめ】

さて、FT2ははっきり言って弱点が少ないタフネスコンデジだと思う。
でも褒めてばかりでは不公平なので、使用中に感じた幾つかの欠点があるので上げておきたい。

1.スキーグローブ装着時にシャッターを上手に押せない。
2.スキーグローブ装着時にビデオボタンが上手に押せない。

いずれもカメラの中では最重要項目に問題があると思う。

1.ではシャッターボタンの上にあるシーソー状のズームボタンが邪魔をして、シャッターチャンスを何回か逃している。コンデジは素早く出して、素早く撮れるのが売りだと思うのだが、かなり致命的ではないだろうか。

20100324m

もちろん、素手ならば全然問題にはならないであろう。実際にホテル内では一切不自由がなかった。
ただ、グローブを付けると一変する。この辺りは次期モデルで改善を期待したいところだ。

2.ビデオボタンもグローブ装着時に問題があった。小さすぎるのか、クリックが深すぎるのか、押せないのだ。

20100324n

何回か押しているうちに、撮影が始まったのでカメラ片手に決死の下手スキーで降りてきたのに撮れてなかったことがあった。何回かのボタン操作でオンの直後にオフになったしまっていたようだ。

このように問題もあるが、それを補う程の画像のよさがFT2にはあると思う。

μTough-8000の部屋にあるような選定基準で★を付けるならば

1.★★★★★ 頑丈(文句ないです)
2.★★★★★ 防水(水滴が取りやすい)
3.★★★★★ 寒冷耐性(外気にさらしていても大丈夫)
4.★★★★    小型軽量(以外とスキー中は気になりませんでした)

という所だろう。これに更なる項目をつけておきます。

5.★★★    操作感(グローブをつけると一変して★1つ)

そうそう、電源ボタンは意外にも押しやすかったですね。というかかなり◎です。
まあ、全てにおいて勝っているコンデジはないと言うことですね。

2010年3月23日 (火)

疲れた

先ほど帰って参りました。

20100323b DMC-FT2

20100323a_2 DMC-FT2

まずは報告まで。
FT2の寒冷地使用感や雪中でのマイクロフォーサーズの使用感は明日アップします。

ただ一言だけ。
DMC-FT2の「超解像技術」はヤバイです。
最近のタフネスコンデジレベルの全般を知らないので断定はできないのだが、相当なものではないだろうか。取りあえず上の写真の一部を拡大してみるが、私はかなり驚いている。

20100323c 上の写真の拡大(クリックでさらに拡大)

取りあえず寝かせていただきます。
お休みなさい

2010年3月22日 (月)

Rollei Sonnar 40mm/2.8HFT

40mmシリーズ購入第一弾。
先日の40mm考按で選定していた一つ、ローライのゾナー40mm/2.8HFTだ。

20100322a

選んだ理由の一つにF2.8というレンズの明るさがある。
追い込んでピントを合わせるハイスピードレンズに比べて、比較的素早くピントを合わせることが出来る。
そして僅か175gという小型軽量だ。

20100322b

定価は\95,000と高価だが、今はネットでも送料込みで半額以下で手に入れることが出来る。(ライカ純正レンズから見れば冗談みたいなお安さだ)

実写はこれからであるが、ネットで実写データを見るとかなり期待できそうな感じだ。
使い勝手や写り具合など、そのうちにまた報告していきたいと思っている。

20100322c

2010年3月21日 (日)

遺影

先日、40mmのレンズのデータを探していたときにチェリーの母猫であるミケの写真が出てきた。
ミケが失踪する前日の写真だ。もう殆ど動くことは出来ない状態でいた。
この直後にミケは我々の前から姿を消した。

20100321a D700+AFS200mm/2.0G

ミケはこの時に何を見て、何を思っていたのか。

見ればチェリーにミケの面影を垣間見ることが出来る。
チェリーは母親似だ。

最後まで人間には心を開かなかったミケであったが、我々の目の前で子育てをしながら子供らを愛でる母猫の姿に実家の家族達は一目置いて共感した。

20100321d G1+D Summilux25mm/1.4

初めは人間に敵意むき出しであった母猫だが、徐々に距離を縮めて子供達を触れさせてくれることまでは許してくれたミケだった。
ミケを撫でようとすると引っかかれて拒絶されたが。

20100321b G1+D VarioElmar14-150mm/3.5-5.6

ミケの写真を見つけたことは、当時の彼女が子供達にかけた愛情を思い出させてくれるいいきっかけになった。
母一匹で命ギリギリまで子供達4匹を育てあげた母親に、敬愛の念を持ってやまない。

20100321e G1+D Summilux25mm/1.4

2010年3月20日 (土)

顔文字マグカップ

晩酌セットがかわいかったので、こちらも購入してみました。

20100320a

イメージしていたものより小振りですがサイズ的には充分実用にはなります。

職場で使っているマグカップと容量はほぼ同じなので、いつもと同じようにスティックのインスタントコーヒーを半分入れてからお湯を注ぐ。

20100320b

うん、いい感じ。
スタッフらの受けも良い。
やや本体の肉厚が足りない気もするが、取っ手の部分を持っていさえすれば熱さは問題ない....。
早速いただいてみましょう。

・・・・・

いや....、やはり問題があるかも。
タル型のせいで口をつける口径よりも胴回りの内径の方が大きいため、飲もうとすると熱いコーヒーが口幅広く押し寄せてくるのだ。
オーバーに言うと底の浅いお皿でコーヒーを飲んでいる感じで、ちょっと飲みにくい。

まあ、使えなくはないのだがどうしよう。
(´・ω・`)ショボーン

2010年3月19日 (金)

ちょっと斑尾まで

明日から22日まで再び斑尾に行って参ります。

20100319
Olympus E-P2+Lumix G14-140mm/4.0-5.8

例のごとくブログ更新がリアルでできないため、公開日時を指定して更新しようと思います。
多分大丈夫だと思うのですが、なんとかなるでしょう。

この日のために購入しておいたFT2の寒冷地撮影を試してきます。

2010年3月18日 (木)

ミルキークイーン

といってもコシヒカリを超えるというお米の話ではなく、蘭の話だ。

実家に行ったときに父から「ミルキークイーンがあるから撮っておくといい」と言われて、何故に炊いたご飯の写真を撮らねばいかんのだと訝しく思っていた。
話をよく聞くと蘭の一種だという。

20100318a K-7+MP50mm/2.0

正式名称はミルキークイーン・プロムナードというらしい。
直訳すれば色白女王の散歩道だ。シンビジウム(船型)という蘭の一種である。

今、実家の温室には蘭がいくつか咲いている。

20100318b K-7+MP50mm/2.0

こちらはオンシジウム(瘤型)という蘭の一種で「イエロー・エンジェル」というそうだ。
まるで黄色い天使が舞うように見えるところからこの名がついたらしい。

蘭の花のネーミングは独特の雰囲気があるように感じる。
このあたりはお米のネーミングにも近いものがあるかも知れない。

自分の直感であるが、蘭もお米もネーミングはきっと男性が付けたのだと思う。

2010年3月17日 (水)

焦点距離40mm考按

標準レンズといえば50mmだ。
私的な感覚になってしまうが、私にとって50mmは僅かではあるがやや中望遠気味になる。かといって35mmでは広角気味になる。

そんなときに登場する自分的標準レンズが40mmだ。

以前使っていたニコンにAis45mm/2.8Pというパンケーキレンズがあった。D3やD700に取り付けて色々持ち出していたが、後にコシナからUltron40mm/2.0SLⅡが発売になってからは、45mmの出番は全くなくなってしまった。

この40mmという画角は絶妙だ。
風景も人物もスナップもそれなりにこなす。
Ultron40mm/2.0はやや暖色系に写される傾向があるのか、独特の雰囲気になる。

20100317a D700+Ultron40mm/2.0SL2

20100317b D700+Ultron40mm/2.0SL2

中には35mmが一番という人もいるだろう。また50mmや28mmの方が使いやすいという人もいるだろう。
実際に40mmの焦点距離を持ったレンズの数は少ない。
28mmや35mm、50mmといった売れ線のレンズとは異なり40mmはMFばかりだ。比較的ニッチな商品なのであろう。つまり自分はマイノリティーなユーザーらしい(笑)。

ある時、そんな隙間ユーザーに光が当たった。
パナソニックからマイクロフォーサーズレンズで焦点距離20mm(換算40mm)のG20mm/1.7が発売された。しかもF1.7のハイスピードを誇りAFも効く。
実際に発表されたときは大いに喜んだものだ。

20110324c

当然、発売日に購入した。
MFから開放されAFの恩恵を受けたときは、もうこれ以上の40mmはいらないとまで思っていた。
色調も自然で、完成度の高い新世代のレンズだ。

20100317c GF1+G20mm/1.7

20100317d GF1+G20mm/1.7

しかし人間は欲深いもので、使っているうちに徐々に不満が出てくる。
今はないUltron40mm/2.0の様な大きいボケを出したいと感じるようになってきた。
マイクロはボカす事に関しては相当苦手である。
G20mm/1.7は、マイクロとは信じられないくらいのボケを生み出すことが出来るが、フルサイズに比べればボケ具合は天地ほどの差がある。

20100317e D700+Ultron40mm/2.0SL2

だが、私は先月からデジタルフルサイズ機を一台持っている。
ライカのM9だ。
M9に40mmレンズを取り付ければ、40mmフルサイズとして使用が可能になる。
ただM9には40mmのファインダー枠はないため、50mm枠で代用するしかないようだ。また当然MFになり最短撮影距離も伸びてしまうが、40mmをフルサイズで撮影できるならその程度はNPだ。

いろいろ使いにくさはあるようだが、簡便さならマイクロの20mmがあると思えばずいぶん気が楽になる。

こうして今は実は数少ないMマウントの40mmレンズを選定中だ。

ああ、40mmのことが好きでなければ、こんなバカな買い物をせずに済んだのに

2010年3月16日 (火)

E-1はいい....

私はE-1が大好きである。
この無骨なデザインは使う程にやみつきになる。

20100316c

手に入れたのは2007年の年末なのだが、いつものカメラ屋さんでこの中古を何気に見ていたときに突発的に欲しくなってしまった。堅牢なボディーに見やすいファインダー。
値段は購入時で2万ちょっと。ファインダーにほんの僅かな傷が見受けられるのと全体に汚れている以外には特段問題はなさそうだった。

ポイントを使ってややお安く購入した後、自宅で汚れを落としたら見違える程きれいになった。ファインダーの傷は相変わらずであるが。

E-1は発売が2003年のために手振れ補正がついていない。またフォーカスも遅くメニュー設定も貧弱だ。
センサーはコダック製で500万画素しかないが、その欠点を補うだけの独特の色合いをだす。いわゆるオリンパスブルーと言われている色だ。
背面の液晶はわずか1.8型13.4万画素しかなく、本当に写真が撮れたかを確認する程度のものである。
アスペクト比は4 : 3固定で、3 : 2や1 : 1等と気の利いたものは存在しない。
バッテリーはE-3やE-30と同じくBLM-1を使用しており、このあたりにはオリンパスの良心を感じるところだ。

この時代遅れとも言うべきカメラは使ってみると分かるが、何とも言えぬ雰囲気を持っていて当時のオリンパスの本気をそれなりに感じさせてくれるカメラでもある。

20100316

手振れ補正がない分、パナソニックの手振れ付きのレンズを装着して撮影する事が多い。このパナ製LeicaD VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5の手振れ補正効果はさほど高くはないが、E-1の500万画素CMOSには十分すぎる。

20100316d E-1+D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

高感度耐性はないものと思った方が気持ちの切り換えができてよろしい。
ダイナミックレンジの狭さは度量の広さと反比例すると言い聞かせて使っている。
データ的にはDRが広いと言われているが、やっぱり実写では白飛びが目立つ。
いい面もある。僅か500万画素のためにRAWも10Mバイトほどだ。

20100316a E-1+D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

若干のレスポンスの悪さは愛嬌としてとらえる位の気持ちの寛容さが必要だが、触った質感や撮影した写真の色などからそれを補うだけの満足感を与えてくれる。

20100316b E-1+D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

昔の機種だけど、まだまだ使い続けたいと思わせるそんなデジタル一眼だと思う。
....惚れた者の悲しさか。

P.S.
このところE-3の後継機種が秋に発表されるという噂が立っている。
非常に興味をそそられる話だ。オリンパスさん、頼みますよ。

2010年3月15日 (月)

ハナニラ

この舌を噛みそうな名前は、春になると群生で咲いているのをよく見かける草花だ。
雑草のように大量に群生で咲き乱れるので、そんなコロニーを見かけると思わず「おお」と声が出ることもある。

20100315b K-7+MP50mm/2.0

ハナニラの名前は、実際にニラのような匂いがするところから来ているらしい。
真っ白で一部に青いアクセントの入ったこのきれいなこの花は、嗅ぐとニラのごとく「うっ」とくる。
遠くから眺めているのがよい花だろう。

20100315a K-7+MP50mm/2.0

しかし、この花の生命力を舐めてはいけない。
私の家に猫の額ほどの庭があるのだが、そこに実家からまだ小さいモミジをもっらて植えたのだ。どうやらモミジも生着して四季の彩りを楽しめるようになった。
だが植えた翌年の春から、このハナニラが急に生え始めた。

そういえばこのモミジのまわりにはハナニラが生えていたはずだ。どうやら土と一緒に持ち込んでしまったらしい。
急激に群生を広げるハナニラに、最初はきれいな花と言っていた嫁さんも手を焼きはじめた。
別の花が咲いている庭の花壇を、縦横無尽にハナニラが咲き乱れるのだ。

20100315d K-7+MP50mm/2.0

ほとほと困っている。
誰かこのハナニラの駆除の方法知りませんか

2010年3月14日 (日)

Heliar50mm/F2.0のクセ

今日はライカM9と、昨年の暮れに発売になったHeliar50mm/F2.0を持ち出した。

Vmh5020

今までにM7で何回かは撮ったことはあったのだが、フィルムは殆どがネガだけなので、サービス版にプリントされた写真を見て、フーム....となるだけであった。

今回を機に少し色々デジタルで撮り比べてみようと思う。

実家でうろつくクロとトラである。
♀のクロの方が人なつっこく足に体を擦り寄せてくるのだが、♂のトラはエサをもらう以外は年中一定の距離をあけて警戒気味だ。

20100314a M9+Heliar50mm/2.0

20100314b M9+Heliar50mm/2.0

一段絞ってF2.8で撮影したが、かなりクラシカルな感じの写りをする。
解像度は問題ないが、ボケにクセがありそうだ。同心円状に広がる全体ボケと、光源ボケはややリング状になっているのがみられる。
このあたりは好みが出るところか。

こちらが開放F2.0で撮影した写真。

20100314c M9+Heliar50mm/2.0

よりはっきりした独特のボケが見られる。
私は好きですね。クセのあるレンズは雰囲気を持っている。
いい意味であれ悪い意味であれ。

20100314d 上の写真の拡大(クリックで大きくなります)

なくて七癖といいますしね

2010年3月13日 (土)

K-7のファインダー

よく言われているが、K-7のファインダーは本当にかなりいい。

20100313b K-7+MakroPlanar50mm/2.0

このファインダーは私が歴代使ってきたデジカメの中では、MFの合わせやすさという点ではダントツではないだろうか。
コストパフォーマンスは相当なものだ。

その他の機種はMFのためにスリットの入ったファインダースクリーンに変えたり、KatzEye Optics.といったサードパーティーのファインダーを入れていた。
オリンパスのE-1とE-3もプレーンの状態ではかなり良い方だと思う。

そのような中でK-7のファインダーは本当にたいしたものだ。
マニュアル撮影が楽しくなるような気分にさせてくれる。

20100313a K-7+MakroPlanar50mm/2.0

この視野率100%でもあるファインダーは、MFでフォーカスエイドが必要ないくらい気持ちよくフォーカシングが出来る。
(もちろん無いよりあった方がいい)

最近は花が多く咲き始めたせいもあるが、K-7とMP50mm/2.0の組合せが全てのデジカメ持ち出しの半数近くを占めているので、ちょっとデジカメ均衡のバランスが崩れそうで怖い。

さらにはソニーα900のファインダーの噂がすごいらしいのだが、覗いたら欲しくなりそうな気がするのでやめておこうかな。

2010年3月12日 (金)

マイクロフォーサーズのかほり

薄紫のシクラメンである。

20100312a GF1+DG MacroElmarit45mm

今回はGF1にDG MacroElmarit45mm/2.8をつけて撮影してみた。

手振れ補正が付いているとはいえ、コンデジ持ちで換算90mmを手持ちマクロ撮影は結構きつい。伸ばした手をプルプルさせながら揺れ動く画面を確認しつつマクロ撮影を終えて、手振れだらけであろう画像を思いながらパソコンを開いた。
驚いたことに明らかな手振れ画像が少ない。

20100312b GF1+DG MacroElmarit45mm

K-7+MP50mm/2.0の換算75mmマクロの方が多いくらいだ。K-7の方がファインダーを顔に押しつけて固定するためにブレが少ないと思っていたのに。

かなりパナソニック製手振れ補正レンズの信頼度が上がっている。
しかし撮影は光学であれ電子ビューであれ、やっぱりファインダーを覗いて撮影したいものだ。
EVFなしGF1で撮影していると、ついクセで背面液晶に顔をつけてしまう。

20100312c GF1+DG MacroElmarit45mm

GF1の外付けEVFは一応は持っている。しかし何故か殆どEVFは使っていない。
E-P2の高精細EVFに慣れてしまったのか、はたまたGF1はコンデジ持ち専用と割り切っているのか。
E-P2とGF1は本能的に使い分けているが、多分理由は後者なんだと思う。
さっと出してさっと撮る。一見、コンデジライクな風貌から威圧感も感じさせない。
最近はGF1はそんなポジションに落ち着いている気がする。

ここでちょっと話題を変えよう。
既にご存じの通り、数日前にパナソニックからマイクロフォーサーズのDMC-G2が発表された。

20100312e

ここで目を引いた機能があった。
超解像技術である。
これはDMC-FT2にも搭載されているもので、室内で高感度撮影してもそれなりの解像感を保っていた。フォーサーズ素子程の大きさでこの技術を取り入れたらどれだけの効果があるのか。
G2に対して非常に興味をそそられている。

今年の頭にDMC-GH1を売却している。
売るときに相当迷ったのだが、やはりEVF一体型のボディは必要そうだ。
売却した代金をG2にまわそうか。

そうするとマイクロ機は以下の3台になる。
1.DMC-G2
2.E-P2
3.DMC-GF1

2.か3.のいずれかは必要なくなりそうだが、どちらかで代替できる。
さてどうするか。しばらく考えよう。

20100312d GF1+DG MacroElmarit45mm

閑話休題。
このようにマイクロでもかなりぼかすことができる。
システム全体に軽量化できるマイクロフォーサーズの将来性に価値を見いだせるならば、どっぷり漬かるのも悪くないかも知れない。
そのためには高感度耐性を少しでも改善させていただきたい。

G2の超解像技術がその問題をクリアするための過程の一つならば、あえて飛び込んでみようと思うのだが....。

2010年3月11日 (木)

レンズ食わず嫌い

自分の嗜好的な話になってしまうが、私はタル型のデザインをしたレンズは好みでない。
でも買ってしまった。

Tamron SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF]だ。
名前が長いので、以下モデル名のA16と書く。

Imgp1147

昨年の秋にK-7を購入してから、標準ズームの選定に悩んでいた。
軽量のF3.5スタートの標準ズームはマイクロで使用しているので、せっかくセンサーがAPSを積んでいるのならとF2.8通しの大口径標準ズームを探していたのだ。

候補はペンタックス純正、タムロン、シグマから考えていた。
中でもA16は当初から最有力候補に上がっていたのだが、デザインがどうしてもダメであった。そんな折、VC付き(B005)が発売になった。
まだペンタックスマウントでは発売されていなかったが、直線的なデザインが非常に気に入っていつ発売になるのかと様子を伺っていたのだ。

B005は重さが570gとA16に比べ130gも重い。でもデザインが良ければ....と発売もされていないのに舞い上がっていたらショッキングなニュースが飛び込んできた。

デジカメinfo
タムロンAF 17-50mm F2.8 VCは旧型(VC無し)よりも少々劣る性能

これは....見てくれのいい重いだけのレンズになってしまいそうだと早々に諦めた。
こうして大口径標準ズームの中で440gと小型軽量であるA16に決定した。

さて、購入したA16で撮影していると意外とよろしい。タムロンレンズは初めてだが、この値段からするとコストパフォーマンスはかなり高い。
ネットでは前ピン傾向が強いと言われているが、このレンズは修正無しで充分使える。

20100311a K-7+SPAF17-50mm/2.8XR

20100311b K-7+SPAF17-50mm/2.8XR

20100311c K-7+APAF17-50mm/2.8XR

不承不承で購入したA16だが、何故人気のあるレンズなのかは分かった気がする。
妙に愛着もわいてきた。
レンズも食べ物と同じで、だまされたと思って実際食べてみないと味は分からない。
ただ本当に失敗したら、懐が大打撃になってしまうのだが

2010年3月10日 (水)

C Sonnar50mm/1.5とボケ

今日は非常に寒かった。
仕事合間のお昼休みに雨中M9を持って写真を撮りに行ったが、あまりの寒さに10分程で引き返してきた程だ。
あまりにも寒いと思っていたら夕方から雨が雪になった。

そんな寒い雨の日にはM9スチールグレーとシルバーのゾナーがよく似合う。
持っているだけで冷たさが倍増しそうだ。
こんな時こそFT2が活躍しそうなのだが、今日は嫁さんに貸したので続報はまた後日。

とにかく寒かったので目に止まった灯籠でも撮ってみる。
この灯籠は雪見型と言うらしい。
wikiを見ると笠が丸いものを丸雪見、六角形のものを六角雪見と呼んでいる。

20100310 M9+CSonnar50mm/1.5

20100310a M9+CSonnar50mm/1.5

雪見灯籠の部分名称は上から「宝珠」「笠」「火袋」「基礎」と構成されているようだが、確かにその通りになっている。なかなか面白い。
だが灯籠道も奥が深そうなのであまり深入りはしないでおこう。

さて、このCarl Zeiss C Sonnar50mm/F1.5は、Mマウントレンズの中ではトップクラスの稼働率を誇るお気に入りのレンズである。
理由は柔らかいボケがきれいで、子供を撮るときにはいつもこれだ。

Czcs50

あまりボケには興味がない私でも、この緩やかで柔らかいボケを見ていると、ついつい持ち出す頻度が増えてしまうレンズでもある。

20100310b M9+CSonnar50mm/1.5

このレンズの撮影は圧倒的に開放で撮影することが多い。
もちろん絞り込んで撮影してもきれいに写るのだが、どうせこのレンズで撮るなら....とほぼ開放専用レンズになっている。

以前、ホテルから夜景を写したときに強い光源に対し対称的なゴーストが出たことがあった。個体のクセなのかは分からないが、使う場所を選びそうなレンズでもある。

M9を購入した理由の一つはこのレンズをデジタルで使えるからである。
キヤノン、ニコンで使ってきたレンズのボケとは少し違うこのボケに魅了されたボケ人間の戯言ではありますが。

2010年3月 9日 (火)

シャレにならないDMC-FT2

はっきり言って驚いた。
本当は別の話題を上げようと思っていたのだが、DMC-FT2にビビらされてしまったので急遽こちらの話題に切り換える。

タフネスなコンデジとして繰り出しズームもなく、レンズむき出しの状態であの画質を維持できていることに驚いた。
パナソニックのことなので、歪曲などは液晶上で補正されているかも知れないが、それでもたいしたものだ。

今まではμTough-8000の画質に慣れていたせいか、最初に見たときには画質のよさに感嘆の声を上げてしまった。

つたない画像であるが見ていただきたい。

【通常撮影】

20100309b

20100309c

【室内撮影】

20100309i フラッシュあり

20100309j フラッシュなし

【マクロ撮影】

20100309d

20100309f

【水中撮影】

20100309e

正直言って1代目オリンパスは完敗だと思う。特にマクロが圧倒的だ。
手振れ補正もこの小さいサイズでもはっきりとした実感できる効果がある。
もちろんμTough-8000は1年以上前の機種だからハンディはあるだろう。

ただDMC-FT2にも問題はある。
スキーグローブをつけた状態でシャッターを押そうとすると、すぐ上にあるズームボタンを一緒に押してしまうことだ。できれば位置をずらすか背面にして欲しかった。
でもこのくらいかな?

画質に関してはレンズの性能がかなり大きなウェイトを占めているのではないだろうか。バリオエルマーはたいしたものだ。
それともこれが超解像技術というものなのだろうか。

さすがに以前使っていたD-Lux4程ではないが、水陸両用コンデジとしては十分すぎる程の能力を持っている。
以下の写真は素子サイズが違うから単純な比較はできないが、コンデジとは思えぬ画質ではないかと思ったD-Lux4である。

20100309g Leica D-Lux4

このD-Lux4はコンデジとしては大きすぎ、本格的に使うにはズームの使いにくさやボケの小ささから手放してしまった。
手元に残そうと思う機種は、何かしらの特化した能力が必要だと考えている。

....そうするとフォーサーズは....?

2010年3月 8日 (月)

タフネスなコンデジDMC-FT2

μTough-8000に次いで2代目である。しかもオレンジだ(笑)

20100308a

まず言い訳をさせて欲しい。
今月またスキーに行くんです。

去年の暮れにオリンパスのμTough-8000を購入したばかりである。
そして今年の1月にはタフのブログやウェブページまで書き込んで気合いを入れていたにもかかわらずである。
舌の根も乾かぬうちに別のタフネスなコンデジを再び購入してしまった。
いや、買い換えたのだ。

買い換えた言い訳

1.寒冷地でのバッテリーの持ちが不安だった。
2.レンズバリアーはレンズ表面を確認しにくく掃除もしづらい。
3.手振れの効きが微妙。

DMC-FT2はμTough-8000の防水深度衝撃耐性低温度耐性と同じレベルであり、手振れ補正はCCD型ではなくレンズ型だ。
パナソニック製のLeicaD VarioElmar14-150mm/3.5-5.6のレンズ内手振れ補正では、それなりのレベルを維持しているのでちょっと期待している。
しかしボディ内手振れ補正の雄であるオリンパスでも、コンデジではアレだったから少しは心配もしている。

さて取りあえずボディーから。

20100308b

レンズバリアーがないので水滴や汚れに対してすぐに対処ができる。Tough-8000では開かないと分からなかったので、ここは重要なポイントだ。

20100308c

電源ボタンとシャッターボタン。電源ボタンが小さいのは仕方がない。
スキーグローブをつけているときは例のごとくちょっとした気合いが必要そうだ。
そして、となりがシャッターボタンなのだが、上にシーソーのようなボタンがついている。これはズームボタンだ。
グローブで手を覆っているときに、上手くシャッターボタンだけ押せるかちょっと不安がある。今度試してみるが、シャッター押すと同時にズーミングされてしまうようならやっかいだ。

20100308d_2

後のボタン配置はμTough-8000と同じように右側に集中している。
この辺りは慣れていくしかないだろう。

20100308f

バッテリーとSDカード。
E-P2と同様にバッテリーとカードの表を向かい合わせて入れる方向だ。入れ方は各社まちまちなので統一してくれたらなと思うところだ。

μTough-8000は本体に電源ケーブルを差し込んで充電できたが、こちらはチャージャーにバッテリーを入れて充電する。
今にして思えば、充電に関してはμTough-8000の方がよかったと思う。チャージャーにバッテリーを入れておくと、さあ行こうという時にバッテリーを入れ忘れてしまうことがたまにある。
これは自分の所為なのだが、μのほうが忘れることがなかったから良かったなあ。
結構バッテリーの入れ忘れが多いんですよ、私。

SDカード対応は文句ありません。完璧です。

20100308

このDMC-FT2を購入しようとした最大の理由が超解像技術という新機能で、以下の効果があるらしい。

1.輪郭はエッジを強調
2.ディテールは精細感アップ
3.グラデーションはなめらかに

しかも高感度モードで撮影してもクッキリとした描写が可能だという。
これは是非試してみたいという衝動に駈られてしまい、購入に相成ったわけである。

まあ、実写は後日

2010年3月 7日 (日)

E-P2とマウントアダプター

マイクロフォーサーズはフランジバックの短さから、アダプターを介して様々なマウントのレンズを取り付けられる利点がある。
しかし小さいセンサーサイズから画角がフルサイズ換算で倍になってしまうという欠点もある。

小型且つ軽量であるマイクロフォーサーズは、使用するレンズも小型だとマッチングがよろしい。あえて言えばMマウントレンズがよく似合う。

E-P2にはボディ内手振れ補正が搭載されており、アダプターを介したMマウントレンズを存分に味わうことができそうだ。
ただ比較的常用に耐え、近接撮影も可能なレンズとなるとかなり限られてくる。

Mマウントレンズはカメラボディの特性上、最短距離が70cm程であり、より近接撮影可能なレンズは数が少ない。
現時点で自分が所有する近接撮影50cmのものは、C Biogon21mm/4.5とBiogon28mm/2.8の2種のみだ。

Czcb21 Czb28

C Biogon21mm/4.5は超広角レンズで換算42mm/4.5と魅力的な画角であるが、開放F値が4.5とやや暗いレンズだ。被写界深度は稼げるが、マイクロフォーサーズ欠点の高感度耐性を考えると開放F値2.8のBiogon28mmの方がよいだろう。
こちらは換算56mm/2.8、近接50cmと常用レンズとして何とか体を成している。

20100307a 換算56mm/2.8 

20100307g 最短撮影距離 50cm

せっかくF2.8があるので雨が降っていたが、屋外で背景をボカしたり近接で撮影してみる。
マウントアダプターを介しているMFのため、MFアシストを使用してピントを合わせる。EVFの覗きつつ雨の中傘をさしながらかがんで撮影した。
この体勢での撮影は非常に楽だ。これは可動式のEVFならではだろう。

20100307b これは本当に優れもの

目にEVFを押しつけてカメラを固定し、ピントをMFアシストで合わせていく。
使っていて思ったが、MFアシストは独立したボタンをつけてくれるとありがたい。
使わない人は全く使わないだろうが、EVFから覗けるこの機能はもっと売りにしてもいいのではないだろうか。

20100307f Biogon28mm/2.8

20100307d Biogon28mm/2.8

20100307c Biogon28mm/2.8

仕事が終わった後に撮影を始めたが結構面白かった。
雨が降っていたにもかかわらず夢中になってカメラをいじくりまわしてしまったが、今日はこの後にいつものお店にあるものを取りに行くのだ。
もう少し撮っておきたかったが時間もあまりないので早めに切り上げ、雨の中を職場に戻ってきた。

妙に背中が重たい。
出かけようと準備をしたら背中がびしょ濡れになっていた

2010年3月 6日 (土)

カエルとマクロエルマリート45mm

お昼休みに花のつぼみの写真を撮ってきたのだが、スタッフに見せたらカエルですかと言われた。
なるほど、確かにカエルに見える。

20100306a E-P2+LeicaDG MacroElmarit45mm

今日はLeicaDG MacroElmarit45mm/2.8を持ち出した。
E-P2にEVFをつけてきたので、今日は様々なアングルで写真が撮れる。
マイクロフォーサーズのいいところだ。

温かくなってきたせいか、ツマグロヨコバイが早くも出てきた。
動きも素早くマイクロのAFではギリギリの追従性だ。

20100306b E-P2+LeicaDG MacroElmarit45mm

先日のMP50/2.0で撮影した小さな花を、ME45/2.8で撮ってみた。
マクロエルマリートは等倍撮影ができるのでさすがに大きく写る。
ハーフマクロと違うので、さすが本格的だ。

20100306c E-P2+LeicaDG MacroElmarit45mm

ただ、ME45/2.8は一度ピントを外すと再び合わせるのに苦労する。
MFで合わせる方法もあるのだが、何故か私のME45/2.8はピントリングを回してもウンともすんとも言わない。設定がおかしいのかな?それとも...。

逆光性能も写りも非常によろしいレンズだ。
AFスピードとピントを外した後の復旧が改善されれば、MP50/2.0を脅かしかねないレベルだ。あ、あとピントリングの不具合もね。

自分のE-P2設定ミスかも知れないが

2010年3月 5日 (金)

タイムリミット

最近、実家で母が使っているノートパソコンがヤバイらしい。
電源を入れてもウンともスンともいわないことがあるという。
そうかと思うと突然起動したりする。

家に電話が入り、「こんな現象で云々....」と説明を受けたのだが、まあ今日はちょうど仕事も休みなので実家に出かけてきた。

話をまとめるとこうだ。

・使用中に突然電源が落ちて、しばらく起動できなくなることがある。
・よく画面がフリーズする。
・CD-ROMが殆ど読み込めない。
・母のノートパソコンは購入してから10年が経過している。
・電源は絶えず入れっぱなしである。
・実家の全員がこのノートパソコンを使っている。
・実家の全員がバックアップのやり方を知らない。
・弟の重要な仕事のデータも詰まっている。

いきなりレッドゾーンである。
すぐに買い換えを勧め、データのバックアップを取るようにいった。

母は壊れたら壊れたでいいよとのんきに構えている。
だが問題は弟の仕事のデータだ。
しかし、当の本人はまだ動いてるから大丈夫だといっている。
いやいや、動かなくなったらお終いなんだぞ。

取りあえずバックアップを取ることにしたが、弟も仕事で忙しく移すデータの確認をする時間がない。とにかく急がせなくては。

20100305 D700+PC-E Micro45mm/2.8D

クライシスとなるX-Dayはいつ来てしまうのか。
当事者でない私がハラハラしている。

2010年3月 4日 (木)

MakroPlanar50mm/2.0と被写界深度

2月の下旬に小さい花が咲いていたので2日に早速K-7で撮ろうと思っていたところ、寒波がぶり返したせいか花がみんな閉じてしまっていた。
他の小花はないかと探したが見あたらない。

ひな祭りの3日は比較的温かかった。
本日はよく見ると小花はみんな花開いている。ようやく春らしくなってきた。
例のごとくK-7にMakroPlanar50mm/2.0を装着する。ただあまりにも花が小さいので、最大倍率マクロで地べたにしゃがんで撮る。

20100304a K-7+MP50/2.0

このレンズは撮っていて楽しいレンズだ。ハーフマクロだから最短24cmしか寄れないが、実際は手持ちであればこのくらいの距離で十分だと思う。

MP50/2.0ZKは開放でピントの薄さはどのくらいあるのか?
以前撮った5mmほどのアリの写真があるので、それで確認してみようとおもう。
開放のF2.0と二段絞ったF4.0で被写界深度を見た。

20100304c F2.0

20100304d F4.0

大理石柄の床のため少し見にくいが、蟻の全長からおそらく開放F2.0の被写界深度は2mmほどか。F4.0だと倍程に見えるので4mm前後だと思う。
下に石の上に落ちた紅梅の花びらをF4.0で撮った写真がある。

20100304b K-7+MP50/2.0

こちらの方がわかりやすい。やはりF4.0だと4mm前後はありそうだ。
定規でも用意しておけば、より正確な深度が分かっただろうに。

さて手持ちの開放F2.0で被写界深度2mmはどうなのだろう。
シャッター速度や撮影の上手いヘタ、慣れもあるだろうから言い切ることはできないが、私は手持ちでだとギリギリかも知れない。失敗もいくつか混ざりそうだ。
F4.0の4mmなら安全パイか。
そんなことを考えると、MP50/2.0は機動性のあるお手頃花マクロレンズとしてなかなか使いやすいと思う。

人間は生理的な振戦からくる不随意運動があるため、完全に微動を固定することはできない。ただ練習によってそれなりに抑えることはできるだろう。
アマチュアやハイアマチュアの方々はどのくらいのレベルを持っているのだろうか。
ちょっと気になる所ですね。

2010年3月 3日 (水)

オッドシフトの憂鬱

やっぱり出ていた。
Leica M9で28mmより小さい広角レンズを使用すると出るらしい。

20100303 M9+C Biogon21mm/4.5

画面右外縁から下外縁にかけてマゼンタかぶりをしている。空の色、そしてクスノキから椿の葉にかけて明らかに変色している。また空の青さで分かりにくいが左外縁から上外縁にかけてはシアンかぶりをしている。

ネットで調べたところオッドシフトと言うらしい。

はっきりとは分からないが、センサー上のマイクロレンズが極端な入射角の光をきちんと補正できていないからとのことだ。
未だに解決策は出ていないようだ。

28mm以上使う分には全く問題はない。28mm未満だけだ。
例のごとくここでみると、Biogon21mmはアウトだったが、Elmarit24mmはどうだろう?一応セーフのような気もするが。
取りあえずMマウントの超広角はしばらく買い控えになりそうだ。M8.2からM9へ買い換えた要因の一つは、広角が有利になるという理由があったからだ。

なかなか超広角の呪縛から逃れることができない。

やはりフォーサーズ/マイクロフォーサーズ、そしてK-7と併用で行きますか。

2010年3月 2日 (火)

ZD ED14-35mm/F2.0SWDの魔力

フォーサーズは背景があまりボケない。
これだけははっきりしている。
自分はあまりボケの重要性は高くないので、フォーサーズを使用している。

もしデジタル一眼の購入目的が「背景のボケ」ならば、素直に(高いけど)フルサイズに行くべきである。

ただフォーサーズであっても「それなり」にぼかす方法がある。
一つは被写体にできるだけ近づいて背景との距離を開けるマクロ的なやり方と、もう一つはF値の小さい明るいレンズを使うことだ。

前者のやり方はあらゆる状況に使える方法ではないため被写体を選ぶきらいがある。
後者はそのレンズを手に入れられれば、それ相応に対処できる。

今回はこの後者の代表である大口径標準ズームレンズに脚光をあててみたいと思う。
ZuikoDigital ED14-35mm/F2.0SWDだ。

Imgp0753

このレンズの最大のポイントは開放F値が2.0通しであると言うことだ。
フォーサーズにおいてこのレンズの長所は以下の三点が考えられる。

1.フォーサーズなのにシャッター速度が稼げる
2.フォーサーズなのに僅かでもボカす事が出来る
3.写りもよい

そして短所も以下の三点が考えられる。

1.フォーサーズなのにでかい
2.フォーサーズなのに重い(900g)
3.高い

まあ、両方の 3.に関しては長所=短所なので仕方がない。
要は、1.2.の長所と短所を比べたときに長所>短所になるならば、このレンズを持つ意味がある。

よくフォーサーズはフルサイズに比べるとセンサーの大きさゆえ、ボケが二段分F値で損するという。
本当なのか検証してみた。
レンズの戸棚からフォーサーズ(E-30)とフルサイズ(M9)のおなじ画角の画像を選んだ。

フォーサーズはZD14-35mm/2.0から35mmのデータ。
フルサイズはSummicronM35mm/2.0ASPH.のデータ。

まずは互いの開放値の比較

143518f20 E-30+ZD14-35mm/2.0

L352028 M9+Summicron35mm/ASPH.

次に4/3はF2.0、フルサイズはF4.0

143518f20_2 E-30+ZD14-35mm/2.0

L352040 M9+Summicron35mm/ASPH.

見たところボケが二段分ロスの話は本当だと思う。

このZD14-35mm/2.0は通常の大口径F2.8ズームに比べ一段分明るいF値を持っており、その分シャッター速度を稼ぐことができる。
センサーサイズが小さく高感度耐性に弱いフォーサーズにとっては、強力で頼もしいレンズである。
ただ、その代償として大きく、重く、開放値のみでしかその僅かな恩恵を得ることはできない。

私はこのレンズが非常に大好きだ。
F2.0通しのズームレンズは現時点でオリンパスしか出していないと思う。
明るさを一つの武器にしようとしたオリンパスには頭が下がる思いだ。

20100302a E-1+ZD14-35mm/2.0

20100302b E-1+ZD14-35mm/2.0

自分の感想を正直に書いておきたい。

実際にその利点は僅かでしかなく、普通に使うにはあまりにも重すぎ大きすぎる。
小型軽量を進めている自分にとっては稼働頻度は少ない。
それでもこのレンズの写りと質感は、持っているものを満足させるには十分すぎる程の魔力のようなものを持っている。
私はこのレンズとZD7-14mm/4.0、ZD150mm/2.0があるからまだフォーサーズを続けている。

2010年3月 1日 (月)

ドブ川

私が幼稚園の頃に実家の近くにドブ川があった。
もちろん魚なんかは住めないくらい汚い川で、夏の晴れた暑い日が続くとそばを歩くとほのかにドブの香りが漂ってくるようなそんな所だ。

当時はドブの上に蓋などはなく、幅と深さは1.5m弱程の溝状になっていた。
ドブを流れる水は雨後でなければ、軽く弧を描いた底の中心をチョロチョロと流れる程度の水量だった。

小学生の低学年の頃になると、そんな場所は格好の遊び場所になる。
友達らと探検だと称してドブの中を歩くのだ。

当時はこれが面白くて仕方がなかった。少し鼻につくドブの匂いを嗅ぎながら、下流へと歩いていくのだ。ある程度進むと上に蓋がしてあり、そこから先は洞窟のように真っ暗だ。
漆黒の闇を目の当たりにして友人らと、今度懐中電灯を持ってきて更なる探検をしようと盛り上がる。

ところがこの蓋の先にはどうしても行けなかった。
蓋の手前にある家のオヤジがいつも見張っているのだ。いないことはない。腰を屈めて見えないようにドブ中を進んでいても、どうしても見つかってしまう。
見つかると烈火のごとくオヤジに怒鳴られるのだ。

なんでいつもあのオヤジはあそこに立っているのか?他にやることはないのかと、一緒に逃げた友人らと悪態をついていたものだった。

結局はドブの蓋の中は未知のまま時は流れ、気がついたときには全てのドブに蓋がなされ、今ではそこは歩道となっている。

20100301a M9+Biogon28mm/2.8

今でこそ、そのような下水溝の中は酸欠の危険があることを知っており、むやみに入ろうなどという気持ちは全くない。
結果論ではあるが、あのオヤジは正しいことをしていたのだ。

20100301b M9+Biogon28mm/2.8

今もその歩道を歩くたびにいつもドブ川を思い出す。そしてあのオヤジも思い出す。

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