Leica X1と使用感(2)
さて、Leica X1での続きである。
まずは動態撮影だ。
先日も述べたが、ピントが合焦するまで若干のタイムラグがある。
動く子供にピントを合わせる。
ピントを合わせてから写真を撮るとこのように被写体の子供が動いてしまってピンボケ写真となってしまう。
そのために自分から離れる、または近づく被写体には置きピンでの撮影がいいかも知れない。
タイミングを見計らっての撮影となる。
シャッターラグも目立つので被写体の状況は神頼みである。
更なる動態撮影としてブランコで試してみる。
ブランコは振り子運動なので動体としてタイミングをつかみやすそうだ。
普通に撮影すると被写体が動いてしまうため、タイムラグでこのようなピンボケになる。
これは一番後でブランコが一瞬停止したときに半押しして、それからシャッターを押して撮影したものだ。
すでにブランコは手前にまで戻ってしまっている。
そこで例のごとく置きピンにして撮影するのだが、これは足に置きピンしてしまって顔がややぼけてしまった失敗例でもある。
しかし、シャッターを押すタイミングが結構難しい。
何枚か失敗してしまったが、これが一番まともだ。
日も傾いてきたのでそろそろ帰ることにする。
Leica X1は非常に軽いので片手での撮影も可能だ。
帰りは別ルートで駅に向かう。
子供が途中池に寄るという。
ここが池である。
人はいないが、普段はザリガニ釣りでかなり賑わっている。
あちこちにザリガニ釣りの残骸が落ちてているが、ちゃんと帰るときに片づけて頂きたいモノだ。
ここでマクロモードを試してみる。
Leica X1は背面のAF切り換えボタンを押すことで、AFとAFマクロ、そしてMFに切り換えることが出来る。
まずはAFマクロだ。
AFマクロの合焦時間は普段よりちょっとかかる感じがする。
背景はあまり大きくボケないが換算36mm/2.8らしいボケだ。
たまに「なんで?」というような所にピントを合わせるが概ね実用的であろう。
そばにガマが生えていたので、そちらはMFに切り換えて撮影してみる。
Leica X1は、MFモードだと液晶中央部分に拡大画像が写し出される。
M型ライカのファインダーみたいでちょっと面白い。
ピントは背面に付いているダイヤルで合わせるのだ。
液晶に焦点距離がバーになって表されており、ちょっと面白い。
DMC-G2にも同様の機能があるが、こちらの方がより分かりやすい。
MFモードの方がボケは大きく感じる。
本人は池が大好きで、なかなか離れようとしない。
何がいるのだろう。
私にはアメンボしか確認できなかったが。
駅に戻ろうと子供を促す。
今日はどこぞで花火大会があるらしい。
ラッシュに巻き込まれないうちに早々に引き上げた。
Leica X1はスナップ写真を撮るには結構いい感じのカメラだと思う。
外付けファインダーを付けた場合だと、中央部に1点AFと言うやり方がいいかも知れない。
今回は付けていないが、外付けファインダーがきたら試してみようと思う。
マクロ撮影はMFが結構いけてる。
30cmという最短撮影距離は、決してすごく近づけるレンズというわけではない。
ただ換算36mmという準広角レンズで大きくボケさせるには、この30cmを活用して撮影せざるを得まい。
できればMFモードの拡大表示時間をもう少し延ばせるといいのだが。
あと電源OFF時の待機時間が長い。
ライカマークを液晶に出してレンズが本体に収納されるのだが、結構待たされる気がする。収納されないとレンズカバーが付けられないのだ。
3秒くらいかかるのではないだろうか?
撮影終盤はライカマークは見ずにレンズ鏡胴をじっと見つめて、手にレンズカバーを持ちつつ早く引っ込めと念じている自分に気づく。
他に気になったのがファイルサイズだ。
1200万画素でありながら、RAWのファイルサイズが18Mというのは冗談ではないのか?
E-P2の1200万画素RAWで12Mくらいだ。
しかしM9の1800万画素RAWが35M(圧縮で18M)くらいのファイルサイズがあるため、ライカの使っているRAWファイル「DNG」が元から大きいのだろうか。
なお、この日のLeica X1の撮影は全てホワイトバランスを太陽光で設定してある。
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