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2010年10月22日 (金)

E-5の向かうところ

あと一週間で発売になるオリンパスE-5。
ここ1年以上新製品のでないフォーサーズにおける唯一無二の最新機種であり、且つフラッグシップ。

20101022a

他社のフラッグシップは軒並み画素数を上げてきているところに、あえてE-5は1230万画素というエントリーモデル並みの画素数で登場してきた。
むやみに画素数を上げることはファイルサイズの極端な増加や、高感度ノイズの増大を招くためファインディテール処理を搭載してきたオリンパスのやり方は自分としてはいい判断だと思う。

しかし実情は最新センサーの入手に問題があったのだろう。
現在オリンパスはデジカメの心臓部であるセンサーの全てをパナソニックに委ねている。
同じマイクロ/フォーサーズ陣営のパナであってもオリンパスは競合相手だ。
虎の子である最新センサーをE-5発売に合わせて渡すことは、やはりあり得ないのだろう。

もちろんオリンパスもE-5開発に合わせてパナ製以外のものも検証したと思われる。
だが4/3サイズへのリサイズやHD動画撮影など、専門的なことは分からないが様々なハードルがあってやむなく現センサーに辿り着いたと思う。

コンパクトデジカメであれば、写真画質以外にもどれだけの「付加価値」が付いているかで消費者が選ぶことはある。
だがデジタル一眼のしかもフラッグシップ機となってくれば吐き出す画質力がまず問われる。
解像度、ダイナミックレンジ、高感度耐性等々....、センサーの質が第一だ。

20101022e

APS-Cと違って4/3センサーは需要が少ない。
この需要の少ないセンサーを、競合相手であるパナソニックのみから供給され続けるのはやはり危険であろう。

オリンパスは本気でフォーサーズのシェアを大きくすると考えているならば、やはりフラッグシップだけでも自社開発のセンサーを選んだ方が良いと私は思っている。
前のソニー事件でオリンパスは苦渋を味わっているはずだ。

心臓部であるセンサーをパナに握られ続ける現状で行くならば、巨大企業であるパナソニックの後塵を拝して行くしかないであろう。
そしてファインディテールやアートフィルターといった隠し球で凌ぐのだ。
ただ、この様な隠し球的サプライズがオリンパスにいつまでも続けられるかは疑問である。
またこれらの技術はすぐさま他社から同様のものが出されてくるであろう。

20101022c
E-1+ZD11-22mm/2.8-3.5

E-5を出した後にオリンパスはフォーサーズをどこへ向かわせるのだろう。
このままミラーレスが落ち着くまで放置プレイされるのだろうか。

オリンパスの優秀なボディ内手振れ補正、ダストリダクション、ZDレンズ。
この素晴らしきE-システムを失わせないためにも、是非ともオリンパスさんにはセンサーを自社開発していただきたい。 ....なんてちょっと思ってます。

でも、コスパはものすごく悪くなりそうですね

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