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2010年10月

2010年10月31日 (日)

E-5とGH2の高感度

ともに今月の29日に発売になったフォーサーズセンサーを搭載した新型カメラだ。

フォーサーズサイズのセンサーは高感度が弱いと言われているが、実際には新型でどの程度改善したかを見てみようと思う。

まずはE-5。

20101031i

E-5は1230万画素のLiveMOSセンサーを使用しており、ローパスの菲薄化とTruePicⅤ+でどの程度改善したかをコントロールとなるE-P2とで比較して見てみる。

E-P2とE-5を比較するために各々にLeica D Summilux25mm/1.4Asph.を取り付けて撮影する。
絞りは高感度撮影するためにF5.6、ホワイトバランスは5000Kで固定した。

E-P2(左)/E-5(右) (E-P2はi-Finishのままだったので派手気味です)

ISO100
20101031a0_2

ISO200
20101031b0_2

ISO400
20101031c0_2

ISO800
20101031d0_2

ISO1600
20101031e0_2

ISO3200
20101031f0_2

ISO6400
20101031g0_2

同じ画素数のセンサーを積んでいるとは思えない程にE-5が改善している。

自分としてはE-P2ではISO800あたりがキレイと言われる画質の限界で、1600あたりだと我慢して使うレベルになり、3200にもなると画像が破綻し始めるのでまず使わない状態だ。

だがE-5はISO1600でも十分問題なく普通に使えるレベルだ。
状況によっては気軽にISO3200でもいけるだろう。
さすがにISO6400は緊急用だ。

いや、凄いよ。ホントに。

次にDMC-GH2

20101031j

マイクロフォーサーズをリードするパナソニックが出してきた実質最強のフラッグシップ機。
搭載されている1605万画素のLiveMOSはGH専用に開発された唯我独尊的なセンサー。
このセンサーとG2の1200万画素のセンサーを比較してみたい。

当然比較するレンズはフォーサーズで使用したLeica D Summilux25mm/1.4Asph.を使用する。
絞りは高感度撮影するためにF5.6、ホワイトバランスは5000Kで固定した。

G2(左)/GH2(右)

ISO100/160
20101031a9_2

ISO200
20101031b9_2

ISO400

20101031c9_2

ISO800
20101031d9_2

ISO1600
20101031e9_2

ISO3200

20101031f9_2

ISO6400(12800)
20101031g9_2

GH2のセンサーの出来のよさがかなり良く分かる。
G2ではE-P2と同様、ISO800まで綺麗に撮れているが、それより上の1600くらいにもなるとかなりノイズがうるさくなってくる。
3200あたりは常用としては不可能で、余程の時でないと使わないレベルだ。
ただ自分的にはE-P2よりG2の方がノイズが少ない気がする。

GH2ではISO1600まで殆どノイズレスに近い。
多少のノイズならISO3200までOKであろう。
雰囲気としてはE-5に近いものを持っている。

さすがにISO6400はE-5と同じ緊急用、ISO12800に関してはサムネイルの画像でも破綻しているのがわかるくらいなので、ISO12800も「撮影できる」程度と考えておくのが良さそうだ。

さて、ここで表題の通りE-5とGH2の高感度を比較してみたい。
ISO100(GH2は160)からISO12800(E-5は6400)まで並べてみる。
ただ、ここではより分かりやすくするためにISO200以上は拡大画像で比較する。

GH2(左)/E-5(右) クリックで拡大

ISO160/100
20101031a5_2

ISO200
200gh2e5_2

ISO400
400gh2e5

ISO800
800gh2e5

ISO1600
1600gh2e5

ISO3200

3200gh2e5

ISO6400(12800)
6400gh2e5

どうであろうか。
自分としては、僅かだがE-5の方が高感度ノイズは少ないと思う。
センサーの画素数が少ない分、ノイズが目立ちにくいのか?
またE-5のISO100は、やはりダイナミックレンジが低いようだ。
これも臨時用ととらえるべきだろう。

ただ両方ともISO6400あたりから、うっすらとバンド状のノイズが出てきているようだ。
ISO3200程度では気にならないが、6400になると被写体によってはうっすら出ているのが気づく知れない。

でも全体的に、このレベルであれば十分すぎるくらいキレイだ。



さて、双方ともに今までのフォーサーズセンサーから考えると信じられないくらい高感度が強くなった。
なんとかAPS-Cセンサーを搭載している一眼に追いついてきたようだ。

現時点でフォーサーズ、マイクロフォーサーズ最良の選択はE-5とDMC-GH2だ。
どちらか選んでも良し、両方選んでも良し。
いずれも幸せになれる選択肢である。

2010年10月30日 (土)

孤高なGH2

今日はGH2を見てみる。

20101030c_4

現時点でのパナソニック製マイクロフォーサーズのフラッグシップ機だ。
マルチアスペクト対応の1605万画素LiveMOSセンサーを搭載しており、他のマイクロ機を寄せ付けない解像度を持っている。

20101030d_3

ボディ内手振れ補正はないが、かなりのレンズ群にレンズ内手振れ補正(O.I.S.)が搭載されている。

20101030e_3

背面液晶はフリーアングル液晶で3インチ46万ドット。
トレンドの92万ドットではないが、この液晶の売りはタッチパネルで、背面液晶で撮影する際にピントを合わせたい被写体に合わせ、液晶を触れることでシャッターを切ることが出来る。
使ってみると分かるが、この便利さ面白さは何ものにも代え難い。
自分の中では今年トップクラスのトピックスだ。

20101030f_3

ファインダーも素晴らしい。
新型の153万ドットライブビューファインダーが搭載されており大きく非常に見やすくなった。
またカラーブレイクはゼロではないがかなり減少しており、ファインダー内を見回してもちらつくことはさほど気にならなくなった。

20101030g_3

電源周囲はいつものG及びGHシリーズとだいたい同じだ。
ただ、電源右側にファンクションボタンが新しく搭載された。
このファンクションボタンは背面に二つ追加され、全部で3つ機能を割り当てる事が出来るようになった。

ありがたいことだ。
使用しながら割り当て決めていこうと思う。

20101030h_3

背面のボタンはISOとWBといった最低限のものだけだ。
残りの二つは上で述べたようにファンクションボタンとして自分で割り当てられる。
GH2を自分好みの色に染められる訳だ。
パナソニックが急速に一眼ユーザーのツボを押さえ始めたことに驚いた。
どうしたんでしょう。
記録媒体はSD/SDHC/SDXCに対応するスロットを搭載している。

20101030i_3

バッテリーはG2の代用の利かない別物のバッテリーだ。
GH1からG2のバッテリーは代用できたが、今回はニューリアルされている。
またチャージャーに直接コンセントが付いたので便利になった。
私はこちらの方が好きです。

20101030j_3

GH2はGH、Gシリーズの操作感を大まかに踏襲しているので、それらを使ったことがある人ならばすんなり受け入れられるだろう。

20101030k_3

レンズを含め小型でコンパクト、そしてAFスピードも大幅に速くなった。
1600万画素を誇るまさに最強のマイクロフォーサーズ機だ。
ちなみにRAWファイルも18MBとヘビー級に最強だ。

だが使っていてちょっと気になる所があった。
写真が結構ぶれているのだ。
1600万画素だと僅かなブレでも結構分かる。

20101030a
DMC-GH2+G20mm/1.7Asph.

今回は手振れ補正のないレンズを使用したのだが、換算40mmレンズを使用して1/60secでもぶれていた。ボディが軽すぎるのか?
まあ下手くそと言ってしまえばそれまでなのだが、解像度が上がった分目立ちやすくなったことは間違いないだろう。

20101030b
DMC-GH2+G20mm/1.7Asph.

マイクロはセンサーが小さいから~なんて気を抜いてGH2で撮影するとブレブレになってしまうので気合いを入れて撮影した方がよいと思う。ホントに。

だからこそ吐き出される画像は素晴らしいの一言だ。
GH2はマイクロをワンステージ上にあげてくれる孤高のカメラであろう。

2010年10月29日 (金)

発売日

今日は特別な日だ。
オリンパスE-5とパナソニックのDMC-GH2の発売日である。
と言う訳で早速購入してきた。

20101029a

成り行き上、先日話したZD ED50-200mm/2.8-3.5SWDも一緒に買ってしまった。
この雨の中、カメラ2台とレンズ1本はちょっとキツイ。
しかし50-200mm/2.8-3.5SWDは何であんなに箱がでかいのか。

取りあえずお休みの職場に運んでE-5とGH2の本体に保護フィルムを貼り付ける。
自宅では私が何か作業をしていると、すぐに飼い猫のちぇりーが「なんだ?」と近づいて来てジャマをするためフィルムを張ることが出来ない。
なので新製品のカメラを買った時はちぇり毛のない職場でやる事が儀式のようなモノだ。

まず、E-5から。

20101029b

持った重さも握り具合も質感もE-3にそっくりだ。
殆ど同じ金型を使っているのでまあ当たり前なのだが。

20101029c

正面から見るとE-5のロゴ以外で判別することは難しい。
E-3を手放してしばし経つのでちょっと懐かしい感じだ。

20101029e

今までは軍艦部にあったつまみで「P・A・S・M」などのモードを切り換えていたが、そうなのだ、E-3はボタンで切り換える必要があるのだ。
左側のボタンの配置をもう一度覚えておく必要がある。
すっかり記憶から消去されている。

20101029f こちらは専用バッテリー

バッテリーはE-3やE-30のものも代用が利くようなので充電が済むまでそちらを使用する。
久しぶりのE-*系なので電源スイッチの場所にとまどう。
まずはメニューから年月日の登録だ。

初期設定ではJPEGのみになっているのでRAW+JPEGに設定し直す。
ここで、JPEGはE-5売りのドラマチックトーンに合わせる。

20101029g

何回かシャッターを切ってみると懐かしいE-3のシャッター音がする。
いつも重いEOS 7Dを使っているためか、あまりE-5に重さは感じない。

20101029h

背面液晶は3型92万ドットと新型になった。
今までのフォーサーズ機に比べると液晶は冗談みたいに良くなったが、ようやく他社のフラッグシップと肩を並べたと言うところか。
ピント確認はE-3に比べ素晴らしく見やすいの一言だ。
蝶番のあたりもしっかりしており、安心してバリアングルをフル活用できそうだ。

20101029i ちょうどセンサーが死角になって...

ファインダーもE-3同様良く作られている。
ファインダーの下にセンサーが見られるが、顔を近づけると液晶が暗くなるようになっている。消えるのではなく画面が暗くなるのだ。
これが以外に素晴らしい。

以前パナソニックのGH1や現機種のG2を使っている時に手が近づいただけで液晶が消えるので、センサー部分に神経を使わねばならなかった。
消えると結構ストレスになるのだ。

20101029q

カードスロットはCFとSDのダブルスロット。
個人的には同じタイプのモノが良かったのだが、二つあっても損はしないのでOKだ。

さて、売りのドラマチックトーンを確認してみる。
本来は外で広角使うのがいいのだろうが、この時点ですでに夜である。
室内のブツでありきたりにすませる。

20101029j
E-5+Leica D Summilux25mm/1.4Asph.

20101029k
E-5+ZD ED50-200mm/2.8-3.5SWD

結構面白いのだが、室内の一品モノではすぐに飽きそうだ。
やはりコレは広いところで風景を撮るのがいいのかも知れない。

ちなみにRAWをいじらずに出したJPEGとドラマチックトーンを比較してみる。

20101029n
E-5+ZD35mm/3.5Macro

レンズは35mmマクロを使ったのだが、ドラマチックトーンではマクロ撮影は少し不向きのようである。腕と体にシャドー状のものが見られる。
あと、人を写す時は注意が必要だ。
光量が少ないと大変なことになりそうな予感(笑)。

20101029o

E-5はフォーサーズレンズを持っている人は間違いなく買いだ。
AF精度もE-3に比べると確かに改良されていると感じる。
Leica D Summilux25mm/1.4Asph.もレンズ調整せずにピントが来ている。

解像度もAF性能も十分、バリアングルでボディ内手振れ補正が搭載されているE-5。
ZDレンズの光学性能に惚れ込み、フォーサーズシステムのよさを理解している人であれば最強のアイテムだ。

しばらくE-5ばかり使ってしまいそうだ。

20101029p ただいま充電中....

DMC-GH2を忘れないように....

2010年10月28日 (木)

RRSなTP-243

自分は鳥屋でないために大型三脚は使っていない。

ここでちょっと特殊な三脚を。
RRS(Really Right Stuff)社製の小型三脚TP-243だ。

20101028a

2段のアルミ製で全高はわずか43cm、縮長は31.5cm、重量は1.2kgである。
この三脚の特徴は耐荷重にあり、小型三脚でありながら(小型だからこそかも知れない)23kgを誇る。

去年の日食時に練習で太陽を撮影したところ、G1128Mk2では600mm望遠レンズ使用でミラーショックによるブレが生じるのだ。
だが、フィルターを付けてるとはいえ太陽にミラーアップは心配であったためこの三脚を購入した。
もちろんRRSのBH-55という大型雲台も導入する。

20101028c

全高がわずか43cmという三脚のため日食撮影ではカメラを見下げる形となったが、オリンパスE-30を使用したためバリアングル液晶による恩恵を授かった。

望遠レンズはレンズ脚座の振動もブレを引き起こす。
ZD ED150mm/2.0と×2テレコンの組合せは全長も短くTP-243との相性も良かったために、主に月や太陽、星などの天体撮影に良く使用していた。

欠点は超広角や魚眼を付けたカメラでこの三脚を使うと、周囲を必要以上に写し込んだり自分の頭が写ってしまうことがたびたびあることだ。
まあ、そんな時は普通の三脚を使えばよいのだが。

余裕の耐荷重のあるガッチガチの軽量小型三脚。
使う頻度は決して多くはないが、あって良かったと時々思うこだわりの一品である。

そうそう、忘れるところだった。

20101028b

室内で使用する時は三脚先端をひっくり返して石突きからゴムに換えないと床が傷つきます。
何故か非常に先端が尖った石突きです。
私は新居でやってしまいました(泣)

2010年10月27日 (水)

GT1541T(トラベラー)到着

早くも三脚が届いた。
GT1541Tトラベラーだ。

20101027b_2

耐荷重8kg、縮長41.0cm、重量970gとなかなかコンパクトな三脚だ。
2代目G1128Mk2に代わる3代目となる。

自分は鳥屋ではないため、大型の三脚は使わない。
マクロやスナップ、夜景や簡単な長時間露出程度しか三脚は使わないので、アイレベルが維持できる一眼用小型三脚を選んでいた。

20101027a_2

初代はGITZO80周年記念のアルミ三脚G80Vだった。
本体重量が2kgほどあり、耐荷重は6kg、こんな重いモノ持って歩き回っていたとは信じられない。
三脚を買いに行った時、見た瞬間キレイなグリーンに悩殺されて即買いしてしまったブツだ。
G80Vは頑丈でビクともしなかったが、2代目三脚に切り替わるとともに惜しみつつ知人に引き取られていった。

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2代目が先に述べたG1128Mk2だ。
初めてのカーボン三脚で、こんなに軽くて大丈夫なのか?と不安にさせる程衝撃度が高かった。
重量は1180g、耐荷重4.5kg、そしてなんと言っても大型旅行カバンに入る縮長47cmが利いていた。
この三脚を購入してから三脚を持って出かける率が跳ね上がる。

20101025c

そして新しい三脚GT1541Tに交代する。
お疲れ様でしたG1128Mk2....。
としんみりする間もなく、そそくさとG1128Mk2のレッグウォーマーを引きはがしてGT1541Tに取り付ける(笑)。
本来は一つあれば十分なのだが、三個付けたら使い勝手が良かったのでずっとこのまま使っている。

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雲台は小型のBH-25を使用する。
全重量も1.1kgと雲台付きG1128Mk2の2/3程に軽量化された。

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GT1541Tは脚基部を180度反転させることでかなり縮長を短くさせることが出来る。

20101027f

つまりエレベータ部を伸ばして、脚を反転させると雲台部分とエレベータ部を3本の脚で包み込めるのだ。

20101027g

G1128Mk2と比べるとこれだけ差が出る。
だが毎回こうして折ってたたんで出し入れしているのではかなり面倒だ。
それにこの三脚、この反転部分がウイークポイントと見た。
あまり頻繁に反転させずに旅行など遠出する時だけに制限した方が良さそうだ。

20101027h

この状態だとG1128Mk2のサイズとも殆ど代わらないようだ。
実際にこのままで三脚ケースの中にもしまうことが出来た。

さて実際の使い勝手はどうでしょう。
EOS 7Dやもうすぐ届くE-5、GH2で試してみたいですね。

2010年10月26日 (火)

ZD ED50-200mm/F2.8-3.5 SWDが気になる

フォーサーズをメインにしていた時に、ZD ED35-100mm/2.0があまりにも大きくて重かったため何度買おうと迷ったか分からないズームレンズ。

1000gを切る重さでありながら換算で100-400mmのズーム域を誇り、且つF2.8-3.5の驚異的な明るさを持っている。

20101026a_2

だが結局は買わなかった。
その理由は三つあった。

まず、すでにZD ED35-100mm/2.0を持っていたこと。
これ以上レンズを増やしてどうするという状況になっていた。

もう一つはある条件で出てくるボケがキレイではないこと。
背景ボケが非常にうるさくなることがあるのだ。

デジカメinfo
【オリンパスZD ED50-200mm F2.8-3.5 SWDは極めて魅力的なレンズだがボケ味がウィークポイント】

最後の一つはインナーズームでないこと。
個人的なことだが、私は鏡胴が伸びるレンズがかなり好きではない。
私はこのズームは、あのZD ED12-60mm/F2.8-4.0の伸び方と同じ香りのするレンズと睨んでいる。
そんなつまらない理由で購入を躊躇していたのだが。

ところが最近のE-5熱でこのズームがとても気になるようになってしまった。
困った。

デジカメinfo
【オリンパスE-5はユーザーを"惚れさせる"カメラ】

E-5がかなり評判がよろしいようなので、再びフォーサーズレンズをちょっとだけ増やそうかなと考えている自分が怖い。

だが購入するなら前に持っていたレンズは優先的に除外しよう。
E-5の能力を発揮できるSWDレンズが好ましいとなると、あと購入していないのはこの50-200mmズームしかない。
コレをそろえると、広角・標準・望遠ズームとなんだかんだで揃ってしまう。

E-5、GH2と新製品ラッシュが続くので実弾は残しておきたいところだが、悩む....、悩むなあ。

2010年10月25日 (月)

三脚(G1128Mk2)がマズイ

ずっと愛用している汎用三脚がある。
ジッツオのG1128Mk2だ。

20101025

重量は1.18kgとなかなか軽量コンパクトで旅行などに持ち出しやすい三脚である。
これより以前は同じジッツオの重いアルミ三脚を使っていたのだが、数年前に思い切って軽いこのカーボン三脚に切り換えた。

雲台はReally right stuff(RRS)の自由雲台BH-40を使用しているため、実質三脚の耐荷重は4kg弱程度だ。
またBH-40をG1128Mk2に組み合わせると1.7kg程になってしまう。
それでも剛性感と雲台の使い勝手のよさとが相まって、旅行の時など必要時には持ち出していた。

ところが最近脚を固定するロックの効きが悪い。
危うくレンズをつけたまま転倒するかと思った事もあった。
そこでより軽量コンパクトで、同レベルの三脚を探すことに決めた。

全高は極端な短さでなければ気にしない。
重要なことは縮長と耐荷重と重量だ。

20101025b

三脚ケースは今までのものを使いたいので縮長は同じ程度か少し短いくらいがよい。
が、ケースもジッツオなので結局はジッツオの三脚の中で選ぶ。

そんな中でGT1541Tトラベラーが見つかった。
軽くて良さそうだ。

20101025c

スペックを見てみる(左がG1128Mk2/右がGT1541T)。

・全高
138.9 cm → 140.0 cm
・エレベーター下げ全高
117.1 cm → 113.0 cm
・開脚最短
31.0 cm → 17.5 cm
・縮長
47.0 cm → 41.0 cm
・耐荷重
4.49 kg → 8.0 kg
・重量
1.18 kg → 0.97 kg

なんと耐荷重は倍近い8kgまでOKだ。

まあ旅行用の三脚なので雲台は一脚に付いていた軽いBH-25を取り付けよう。
BH-25の耐荷重は4kgまであるので十分だろう。

もしこの三脚にすれば雲台と組み合わせても1.1kg強となる。
なんとも軽い!

だがお値段は....高い....

2010年10月24日 (日)

ファインディテールの憂鬱

今日は陽が出ていたので、仕事帰りにキヤノンのEOS 7DにTS-E24mm/3.5L IIを付けて先日の場所に行ってきた。
昨日、フォーサーズのテンションを落とされたので気分的にはキヤノンだった。

このシーズンは本当に何も被写体がない。
仕方がないので昨日写したE-620のキノコ写真を見比べてみる。
左がE620で、右がEOS 7Dだ。

20101024c
E-620+ZD35mm/3.5Macro/EOS 7D+TS-E24mm/3.5L II

まあ当然であるが、やはり7Dの方が解像度は高い。
EOS 7Dのセンサーは1800万画素、対してE-620は1230万画素だ。
当たり前であろう。

これだけ見るとかなり異なる。
E-620はレンズがSTDの35mmマクロ、そして7DはLレンズのためフェアな比較ではない。

実は最近まで解像度の優先順位は自分の中では決して高くなかった。
500万画素のE-1を平気で使っていたくらいだ。
ところがEOS 7Dを使い始めてからE-1の解像度に不満を感じるようになってきた。
やはり高解像の方がいいと今頃になって理解し始めたのだ。

E-5はE-620と同じ1230万画素のLiveMOSセンサーをのせてくる。
現行フォーサーズでもE-620はかなりいい解像度だと言われている。
もしE-5を手に入れたら現解像度はいったいどのくらい改善するのだろうか。

以前に画素数1030万画素のM8.2を使っていた時、かなりの解像感に驚かされたことがある。

20101024d
M8.2+Elmarit M28mm

M8.2にはローパスは搭載されていない。
そのため極めて解像感のある画像がはき出されたのを覚えている。
だが、ローパスレスの副作用も出現しやすい。

20101024b クリックで拡大
M8.2+Carl Zeiss C Biogon21mm/4.5

写真のビルの壁面や手前の柵に多数のモアレが出現している。
M8.2にはよくこのモアレに悩まされた。
被写体を選ぶ嫌いがあったのだ。

20101024e
M8.2+Summarit M35mm

しかしM8.2のCCDは解像感は非常に良く、なんだかんだでM8.2の稼働率は高かった。

E-5はローパスをかなり薄くしているという。
そしてファインディテールを設定することにより1400~1800万画素クラスまでの解像感を得られる。
つまりはいい条件でEOS 7D並と言うことだ。

20101024f
EOS 7D+TS-E24mm/3.5L II

E-5も多少はローパスが入っているので極端な期待はしていないが、7Dに近い解像感が得られれば万々歳と思っている。

ただ一つ気になることがある。
ファインディテールはJPEG形成時のみに適応されるらしい。
いつものように他社製RAW現像ソフトを使うとそのまま1230万画素の画像が出力される訳だ。
ファインディテールを適応させるには純正RAWソフトの使用が必須であるという。

どうであろう。
他社製ソフトでRAW現像すれば、E-620よりはローパスが薄いため解像感はよりいいであろうがどの位のレベルになるのか。
単純に考えればE-620よりは良く、7Dよりは悪いことになるが幅がありすぎる。
ローパスレスの1030万画素M8.2程度の解像感があれば何とかなると思うのだが....。

もちろん純正ソフトを使えばいいのだが、いちいち切り換えて使うのも面倒である。
しかし、ファインディテールのためには使わねばならないのだろうか。

ファインディテール....。
JPEG派の人にはたまらない機能であろうが、RAW派の人には微妙かも知れない。
持ち上げられた後に落とされた様な気分だ。
取りあえずファインディテールはON、RAW+JPEGでアートフィルターはドラマチックトーンで撮影かな....。

多分、同じこと考えている人は多いと思う

2010年10月23日 (土)

たのむよ、E-620

先日、先々日とフォーサーズのことを書いたので無性にフォーサーズ機が使いたくなった。

今日は職場にE-1は持ってこなかった。だが仕事用のZD35mm/3.5Macroの付いたE-620が置いてある。
今回はコレを持ち出して久しぶりにお昼休みに被写体を探した。

20101023c

今のシーズンは本当に何もない。
太陽も出ていないので少しずつテンションが落ちていく。
取りあえず近所の木のあるところまで足を伸ばした。

E-620は本当に軽い。
シャッター音はちょっと情けない感じだが、手振れ補正が付いているので気持ち的にも安心して撮影できる。

街灯にチャドクガの成虫がとまっている。

20101023a
E-620+ZD35mm/3.5Macro

2枚目を撮ろうとさらに近づくと突然飛んで逃げていった。
チャドクガは成虫でもかぶれるので一瞬だがかなり焦った。
触れることはなかったので、まあ大丈夫であろう。

いくつかの被写体を撮影していて気になることがあった。
ここ最近はキヤノンのEOS 7Dを使っていたせいか、E-620のAFにすこし不満を感じたのだ。
被写体のコントラストが悪いとAFが動かないことが稀にある。
7Dならばこんな時でもAFが合焦するのに....といつか見た既視感を感じる。

E-3やE-30の時はもう少し良かったかな?
今は手元にないので感覚を忘れてしまったが。

20101023b
E-620+ZD35mm/3.5Macro

桜の木に生えているキノコにレンズを向ける。

E-620はキノコにもなかなか合焦しない。
AFはズーコズーコと行ったり来たりを繰り返す。
合焦しにくいため構図を変えて撮影した。
E-620ってこんなにAF合わせにくかったろうか?

フォーサーズ熱をさらに上げるためE-620を持ち出したが、結局は微妙な結果で熱が少し冷めてしまった。
テンションが低いまま帰途につく。
本当に今日は何も収穫がなく、蚊に喰われただけであった。

E-5のAFはE-3に比べて多少良くなった様なことがネットで言われているので、それなりに期待して待ってます。
千鳥センサー、頼みますよ。

2010年10月22日 (金)

E-5の向かうところ

あと一週間で発売になるオリンパスE-5。
ここ1年以上新製品のでないフォーサーズにおける唯一無二の最新機種であり、且つフラッグシップ。

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他社のフラッグシップは軒並み画素数を上げてきているところに、あえてE-5は1230万画素というエントリーモデル並みの画素数で登場してきた。
むやみに画素数を上げることはファイルサイズの極端な増加や、高感度ノイズの増大を招くためファインディテール処理を搭載してきたオリンパスのやり方は自分としてはいい判断だと思う。

しかし実情は最新センサーの入手に問題があったのだろう。
現在オリンパスはデジカメの心臓部であるセンサーの全てをパナソニックに委ねている。
同じマイクロ/フォーサーズ陣営のパナであってもオリンパスは競合相手だ。
虎の子である最新センサーをE-5発売に合わせて渡すことは、やはりあり得ないのだろう。

もちろんオリンパスもE-5開発に合わせてパナ製以外のものも検証したと思われる。
だが4/3サイズへのリサイズやHD動画撮影など、専門的なことは分からないが様々なハードルがあってやむなく現センサーに辿り着いたと思う。

コンパクトデジカメであれば、写真画質以外にもどれだけの「付加価値」が付いているかで消費者が選ぶことはある。
だがデジタル一眼のしかもフラッグシップ機となってくれば吐き出す画質力がまず問われる。
解像度、ダイナミックレンジ、高感度耐性等々....、センサーの質が第一だ。

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APS-Cと違って4/3センサーは需要が少ない。
この需要の少ないセンサーを、競合相手であるパナソニックのみから供給され続けるのはやはり危険であろう。

オリンパスは本気でフォーサーズのシェアを大きくすると考えているならば、やはりフラッグシップだけでも自社開発のセンサーを選んだ方が良いと私は思っている。
前のソニー事件でオリンパスは苦渋を味わっているはずだ。

心臓部であるセンサーをパナに握られ続ける現状で行くならば、巨大企業であるパナソニックの後塵を拝して行くしかないであろう。
そしてファインディテールやアートフィルターといった隠し球で凌ぐのだ。
ただ、この様な隠し球的サプライズがオリンパスにいつまでも続けられるかは疑問である。
またこれらの技術はすぐさま他社から同様のものが出されてくるであろう。

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E-1+ZD11-22mm/2.8-3.5

E-5を出した後にオリンパスはフォーサーズをどこへ向かわせるのだろう。
このままミラーレスが落ち着くまで放置プレイされるのだろうか。

オリンパスの優秀なボディ内手振れ補正、ダストリダクション、ZDレンズ。
この素晴らしきE-システムを失わせないためにも、是非ともオリンパスさんにはセンサーを自社開発していただきたい。 ....なんてちょっと思ってます。

でも、コスパはものすごく悪くなりそうですね

2010年10月21日 (木)

E-5熱

E-5発売に向けてあと一週間と少しになった訳だが、このあたりに来てから急に期待度が高まってきた。
同日発売のDMC-GH2も期待しているが、現時点ではE-5の方が興味がそそられている。

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重さはバッテリー、メモリーカードを入れたら約900g弱になるほど重く、手元に残してあるSHGの標準レンズを取り付けたら1.8kgにもなってしまう。
それでもE-5を使いたいという欲求は抑えられない。

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5段分の手振れ補正を内蔵、頑強な防塵防滴仕様、強化されたAF、92万ドットのバリアングル3型モニター。
今、使っているE-1に比べると天地程の差があるように感じる。
あ、でもE-1の色合いは大好きですよ。

それに某プロカメラマンサイトでは、E-5の高感度耐性がEOS 7Dに肉薄しているとも言う。
これは本当だろうか?
本当ならマズイ、キヤノンの使用頻度が少なくなってしまうかも知れない。
E-5のお熱が上がり始めたのは、このプロのサイトを見てからだ。

さて、私にとってのE-5の目玉の一つはファインディテールだ。
1230万画素のフォーサーズセンサーが、ローパスを薄く、さらにファインディテール機能によって1600~1800万画素相当まで解像感を上げるというらしい。

私は高画素化はファイルサイズが大きくなるためにあまり賛同は出来なかった。
だがRAWレベルでは1230万画素の撮影データを本体内でJPEGに変換する時にファインディテール機能が働くという。
これはちょっといいかも知れない。

しかし、自分は他社製のRAW現像ソフトを使っているので、ファインディテールを体感するにはRAW+JPEGで撮影する必要がある訳だ。
もちろんオリンパス純正のRAW現像ソフトを使えば問題なくファインディテール機能を使えるという。

これは面倒くさいなあ。
取りあえず購入したら、E-5現像のファインディテール画像と他社製RAW現像ソフトでRAW現像した画像の比較が必要だ。
明らかな差があったら....その時考えよう。

そしてもう一つの目玉、アートフィルターのドラマチックトーンだ。

20101021c Dramatic tone

見た感じHDR撮影のような感じに撮影できるが、オリンパスからの説明ではHDRとは少し違うらしい。
私はこれが目的でE-5を買うようなものだ。
広角レンズが大活躍しそうなアートフィルターである。
でもドラマチックトーンはすぐに飽きてしまいそうな予感もする。

取りあえず、今あるフォーサーズで使えるレンズは以下の4本だ。

広角ズーム:ZD11-22mm/F2.8-3.5
標準ズーム:ZD ED14-35mm/F2.0SWD
単焦点レンズ:Leica D Summilux25mm/F1.4Asph.
マクロレンズ:Leica MacroElmarit R60mm/F2.8

換算画角22mmから120mmまである。
微妙なラインナップだが、どれもお気に入りのレンズばかりだ。
フォーサーズレンズの強みは広角でも辺縁の流れが少なく、開放から周辺画角まで使えるレンズが多いことだ。

もしE-5を使い始めて、再びフォーサーズ熱にはまってしまったらどうしよう。
殆どの機材はキヤノンに移行しているというのに。

他のフォーサーズレンズは全て売り払ってしまったので、E-5メインで使うなら再び集め直さねばならない。
しかし売却した同じレンズを買うのはシャクに障る。
なので買うならSWDか新しいレンズにしよう。

そう考えるとまだまだ購入する可能性は全然少ない
なぜなら当分フォーサーズの新製品レンズの発表はないと思われるからだ

2010年10月20日 (水)

通学路

職場への通勤途中に中学校がある。
毎朝、その隣の通学路を通って職場へ向かうのであるが、初夏のあたりから学校のまわりを一人とぼとぼと歩いている女子中学生をたまに見かけるようになった。
今日もその彼女を見かけた。

私の出勤時間はやや遅い。
通学路はすでに学生達の姿は他になく、制服姿の彼女だけが他の通行人に混じり一人妙に浮いている状況だ。
この時間帯ならば、本来学生達は普通に授業を受けている時間であろう。
しかし彼女は校門へ入るでもなく、学校横の通学路を行ったり来たりしているだけである。

私は職場に足を向けつつ何気に動向をうかがっていると、どうやら彼女は人目を気にしてウロウロしているようだ。
進んだと思えば引き返す、そんなことを何回も繰り返している。

直に彼女は周囲を気にしつつ角を曲がって姿を消した。
角の向こうには校門があるはずだ。

やれやれ、ようやく校舎に入ったのかな?

思っていた矢先に彼女が再び角から姿を現した。
どうやらその向こうから通行人が来たようだ。
彼女はこちらに向きを変えようしたところ、今度は私が向かって歩いてくる事に気がついたらしい。
彼女は角の向こうとこちらを交互に見ながら、何かしら躊躇しているようだった。

と、突然こちらに向かって走り始めた。
手提げ鞄を持ちながら顔を下に向けつつ息を切らして私の横を通り過ぎていく。
すれ違いざまに彼女にチラリと視線を向けた。

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E-1+Leica D Summilux25mm/1.4

伏せ気味の顔から表情が取れる。
真面目で大人しそうな感じの女の子だ。

おいおい、学校はそっちじゃないぞ。

そう思いながら、後ろに走り去っていった女の子に振り向くことはしなかった。
今はうるさい時代である。
見知らぬ児童に話しかけただけでも変質者として通報される可能性のあるご時世だ。

彼女が学校の前で何をしたかったのかは分からない。
私には何もできない。
友人らと一緒でもいい。彼女が普通の時間に登校してくれることを願うばかりである。

2010年10月19日 (火)

絵本

次男は絵本が大好きだ。
多少字は読めるのだが、やはり読んで貰う方が好きなようだ。

いつも就寝前に絵本を読み上げる。
普段は嫁さん役なのだが、仕事が早く終わったときや休みの日は私が読むことが多い。

私はいつもキャラクター別に声色を使い分け、ストーリーに応じて間を取ったりするためか次男坊の受けはかなりよろしい。

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E-3+Leica D Summilux25mm/1.4

息子の最近のお気に入りは川の絵本だ。
それは多摩川や信濃川など地域に応じた川の絵本で、山の神様と小さい子供が川の上流から河口まで川の歴史とともに俯瞰で川の特徴を説明していくといった内容である。

なかなか面白い絵本なので、子供は「もう一回、もう一回」と繰り返し読むことをせがむ。
しかし2、3回ならまだしも、繰り返し5、6回になると何だか気持ち悪くなってくる。
同じ文章を読みすぎて気持ち悪くなるのだ。
本の読み過ぎで具合が悪くなるなんて事は初めてであった。

すでに私はこのシリーズは文章を殆ど暗記している。
声を出しながら読んでいるためか覚えてしまった。
もちろん子供も文章を覚えているため、私が疲れたりしている時にちょっとズルをして数行とばしたりしてもすぐにばれてしまう。
そのページの読み直しを強要されてしまうのだ。

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E-3+Leica D Summilux25mm/1.4

そんなに好きなシリーズではあるのだが、一つだけ息子が嫌いな川の本があるという。
その川の本は絶対に読ませようとしない。

理由を聞いたところ、この川はいつものシリーズとは逆で河口から上流へと遡って話が進行する。
それが嫌なのだという。
ならばと本を後から読んだところ結構満足してくれた。

しかしそれ以来、その本は逆から読む事を強要され、また話の進行に無理があるので少し創作しろと言われ、結果的により苦労するハメになってしまった。

園児にもこだわりがあるのだ。

2010年10月18日 (月)

EF35mm/F1.4L USM(APS-C機使用)を使ってみる

標準レンズは50mmと言われている。
EOSのAPS-C機はレンズの焦点距離をフルサイズ換算する場合×1.6しなくてはならない。
つまり約50mmにするためには31mmあたりのレンズになるのだが、EFレンズにはそういった都合の良いレンズは存在しないため、この焦点距離のレンズを使うことになる。

EF35mm/1.4L USMだ。

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換算56mm相当、ボケ量も約F2.0程になるが仕方のないところであろう。
こういう面倒な所がフルサイズでない痛いところだ。

このレンズはキヤノンのAPS-Cユーザー、または35mm好きユーザーに幅広く使われているベストセラーなレンズでもある。

最短撮影距離30cm、最大撮影倍率0.18、重量は580gと少し重いが標準的な35mm/F1.4のレンズであると思う。
すでに発売から12年程経過しているレンズであるが故、様々なサイトでレビューされている。
それらを見てもかなり優秀なレンズであることがわかる。

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さて、自分のレンズを使って、いつものポンちゃんでテスト撮影する。
撮影距離はカメラと置物までちょうど2mに設定。
カメラ本体はEOS 7DでISOは100に固定、WBは太陽光、モードは絞り優先として各焦点距離において開放(F1.4)/F4.0/F11と撮影した。
撮影データは撮って出しである。

35mm(換算56mm) 左からF1.4/4.0/11
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開放では僅かにコントラストが落ちるが、十分実用範囲である。
解像度もこれだけあれば問題ないだろう。

ここで開放の右上を拡大する。
枝の一部に色収差が出ているのが分かる。

35mm(換算56mm) 左からF1.4/4.0/11
20101018l_2

F4.0位まで絞ればかなり改善するのであるが、まだ一部には少し残っておりF11でようやく見えなくなってくる。
発売が2002年のレンズであるから、最新世代と比べるのはちょっと酷かも知れない。
しかしAPS-C機でこれだけ出てしまうのだから、フルサイズではどのくらい出るのであろうか。

まあ、パッと見では分かりにくいと思うので、このまま使い続けようと思う。

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最短撮影はボケもキレイに写し出されている。
自然な感じで好感が持てる。
重いが良いレンズだ。

最後に実写であるが、

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EOS 7D+EF35mm/1.4L USM

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EOS 7D+EF35mm/1.4L USM

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EOS 7D+EF35mm/1.4L USM

強い点状光源が入ると対称部位に点状のゴーストが入ることがあるが、軒並み使いやすいレンズだ。
AFも無音に近く、非常に素早く合焦する。

特に薄暗いところでの7Dとの相性は抜群で、こんなに暗くてもフォーカスが合うのかと驚かされたこともあった。

このレンズをAPS-C機で使う最大のメリットは最短撮影距離が30cmであることだ。
フルサイズ機で使用する50mmハイスピード単焦点は最短撮影距離が軒並み45cmになる。
換算50mm強の標準単焦点レンズでありながら、レンズ先端から被写体まで僅か15cm程度まで寄れることは、使ってみると分かるが何物にも変えられない便利さだ。

旅行などでEOSを持ち出すときには、ハイスピードレンズとして必須のレンズであろう。

【追記】2012.10.18

テスト撮影(フルサイズ版)
実写と感想(フルサイズ版)

2010年10月17日 (日)

麦茶漬け

中学生の頃、夏場に麦茶でお茶漬けを試してみた事がある。当然冷たい麦茶だ。

しかし一口食べて失敗したと強く後悔した。
ただ、夏の熱帯夜に一瞬でも冷たい麦茶が一種の清涼感を出してくれるため、渋々ながら毎シーズンに時々食べるようになっていった。
そうしているうちに徐々に麦茶で美味しく食べられる方法に気づいていく。

私はこれをそのままであるが麦茶漬けと名付けた。
麦茶漬けの肝は時間との勝負だ。この限られた時間はお茶漬けの比ではない!
お米が麦茶に溶けてしまうと、あの清涼感は味わえないのだ。

その「刹那」に賭けて私は麦茶漬けを食していった。
お茶漬けの頻度ではないにしろ、気がついたらごく普通に美味しく食べられる様になっていた。

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E-1+Leica D Summilux25mm/1.4

先日、嫁さんが私の実家に寄った時、兄があいつはご飯に麦茶をかけて食べるんだよ(笑)と言っていたらしい。
兄弟と一緒に住んでいた頃にはそんな事を指摘された事もなかったし、そのように見られていた事も気づかなかった。

麦茶漬けは短時間でお米が麦茶にかなり溶けてしまうため、そうなると味覚的にかなり後悔することになるので初めての方にはお勧めできないかも。

でも、もう秋ですので麦茶のシーズンも終わりましたね

2010年10月16日 (土)

お茶漬け道

私はお茶漬けが大好きである。

お茶漬けは白米が重要で、ちょっと温めのやや硬めのご飯をチョイスする必要がある。
あえて言うならばコシヒカリが最高だ。
熱くて水気の多いご飯はお茶漬けには苦手である。

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EOS 7D+TS-E24mm/3.5L II

スタンダードな食べ方は、お茶碗のご飯を1/3程きれいに食べた後、緑茶でプレーンなお茶漬けにする。
もちろん、ふりかけは邪道である。
このとき熱くて水っぽいお米では茶にご飯が溶けて白く濁った粥状になってしまう。
これを少しでも防ぐためにやや硬めに炊いた米が必要なのだ。

当然お茶が熱すぎてもなかなか食べられない。
すると時間とともに硬いお米がお茶に溶け出してしまう。
茶を入れてから30秒以内でいただくとよいのだが、お茶漬けにするときにはお茶の温度も重要なファクターとなる。

お米とお茶が混ざり合うことなく、それぞれの味わいを口の中で感じた後にそのまま胃の中へと流し込むのだ。
このごく短時間の幸福感がお茶漬け道の醍醐味でもある。

あ、ほうじ茶も香ばしさがあって好みですね

2010年10月15日 (金)

Lumix G14mm/F2.5 ASPH.と散歩

前日の天気予報でも曇りであったし明け方の雨のパラつきで、久しぶりに時間の取れた木曜日の散歩は取りやめようかと考えていた。
だが午後から少し太陽も顔を出して日差しが戻ってきたために、慌てて準備をして家を飛び出した。

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もちろん相棒はG2と先日発売になったG14mm/2.5である。
このところ子供の運動会や天候不順でカメラと散歩が出来なかったのだ。

現地に着いたところ、太陽は再び厚い雲に覆われて本日はもう拝めそうにない。
ま、ピーカンよりはマシであろうと気を取り直して出発する。

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DMC-G2+G14mm/2.5

換算28mmという画角はそれなりに面白い。
単焦点のためF2.5という明るさがあるから、手振れに対しても気を遣わなくて済むのが楽である。

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DMC-G2+G14mm/2.5

わずか55gという極めて軽量なレンズであるにもかかわらず、画像周辺まで十分解像しているのが驚く。
さすがに隅角部では中央と同じと言えないが、マイクロフォーサーズのセンサーサイズを考慮してギリギリまで解像レベルを維持しつつ小型軽量化したというのがわかるレンズだ。

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DMC-G2+G14mm/2.5

フォーカスのレスポンスも実用的でAFが迷うようなことはなかった。
位相差と変わらぬ感じで無限遠、近接とスムースにAFが合焦する。

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DMC-G2+G14mm/2.5

今回の驚きは、なんと言ってもこの軽さである。
G2と合わせて420g強だ。
グリップがあることはカメラ本体をホールドさせる点で重要であり、且つEVFが搭載されているため一眼スタイルで顔に本体を押しつけてさらにボディを固定しやすい。

20101015f
DMC-G2+G14mm/2.5

G14mm/2.5は接写では18㎝まで寄ることが出来る。
接写時はAFSだとピントが固定されてから体の動きによる前後ブレが生じることがある。
AFCを使うという手もあるが、ややレスポンスに問題のあるAFCでは心許ない。
そこで接写時の前後ブレを解消する方法としてG2に搭載されているタッチパネルを使う方法がある。

20101015g
DMC-G2+G14mm/2.5

これは背面液晶のピントを合わせたいところを指で触れると自動的にピントが合うのだ。
その瞬間、シャッターが下りる。
この近未来的なカメラの技能にノックアウトされてG2を購入したようなモノだ。
さすがにG14mm/2.5では被写界深度をさほど心配する必要はないが、特にLeica DG MacroElmarit45mm/2.8を使用したときには、鬼のような強さを発揮する。

ボケの少なさや高感度撮影が苦手など、センサーサイズから来る束縛は幾分あるかも知れないが、システムの小型化というそれを上回る長所を持っているマイクロフォーサーズ。
是非とも今後も正統な進化を遂げて頂きたいものである。

2010年10月14日 (木)

TS-E24mm/3.5LIIとシャワー状のゴースト

TS-E24mm/3.5LIIにはSWCという特殊コーティングがレンズになされている。
レンズ表面に微少な楔状構造を作ることで反射を抑制できるという。
ニコンのナノクリスタルコート<N>のようなモノであるらしい。

ニコンの<N>は非常に効果がはっきりしていたため、逆光でも安心してレンズ構成数の多いズームで撮影できたのだ。
そのためキヤノンのSWCもさぞかし効果があるだろうと思っていたところ、意外な結果が出てきた。

20101014a
EOS 7D+TS-E24mm/3.5LII

写真上方よりシャワー状のゴーストが見られる。
ある意味、面白い写真ではあるのだが....。
おまけに独特のゴーストが二つ見られる。

TSレンズという特殊なレンズ構成のために出やすいとでも言うのだろうか。
しかしニコンのPC-E MicroNIKKOR45mm/2.8D EDで撮影した写真にこのようなシャワー状のものは思い当たらない。

20101014b

取りあえずは逆光に気をつけよう。
再現性があるか今度確認してみたい。
はあ....、意外とこのレンズ、クセ玉かも....。

2010年10月13日 (水)

TS-E24mm/F3.5LII

先日のG14mm/2.5ASPH.に次いで無茶してティルトシフトレンズも購入した。
キヤノンの24mmF3.5LII。

20101013c

このレンズは名前の如く画像を傾けたり(ティルト)、ずらしたり(シフト)することの出来るレンズだ。
本来は広角などでパースのついた画面を自然になるよう修正したり、被写体の高さを調節したりと色々便利なのではあるが、レンズの特性上AFでなくMFなのが面倒である。
だが、面倒故に撮れる写真は非常に面白い。

まずティルトは前玉側のつまみで調節する。

20101013d

上にティルトさせると上方がすぼまり、下にティルトさせると下方がすぼまる。
有名なミニチュア写真はこのティルトを上方最大限に跳ね上げて撮影する。

次にシフトは後玉側のつまみで調節する。

20101013e

私はシフトのみの撮影はあまりしないが、鏡に映っている自分を最大限シフトで撮影すると、カメラを斜め向こうに構えている自分が写し出される。

ティルトとシフトはそれぞれレンズ軸に対して回転させて向きを決めることが出来る。

20101013l

ティルト側/シフト側に2カ所あるロックレバーを押し倒してレンズを回転させるのだ。
これにより自在にティルトとシフトを様々な向きで組み合わせることが出来る。
ちなみにティルト側は45度毎に、シフト側は30度毎にクリック感がついている。

次にティルト/シフトの感じを7Dに付けた状態で見ていただきたい。
分かりやすいように上下のみで撮影してある。

20101013f 正常時

20101013g Tilt +8.5°

20101013h Tilt -8.5°

20101013i Shift +12mm

20101013k Shift -12mm

ここでシフトを+に上げたときの写真では内蔵ストロボの下床にあたっているように見えるかも知れないが、実際は1~2mm程度の隙間があってぶつかってはいない。

このTS-E24mm/3.5LIIの特徴として、近接21cmまで寄って撮影することが出来る。
そして最大撮影倍率が0.34とかなり寄ることが出来るレンズである。
1/3マクロのようなモノだ。
単純に計算すれば愛機7Dセンサーの長径は約22mmあるため、約65mmの物体を最接写で枠内一杯に写し出せるはずだ。

そこで試してみることにする。
ティルト/シフトを0にして近接撮影を行った。

20101013b

ちょうど60mmだ。約0.36くらいかな?
ま、ちょっと嬉しい誤差範囲と言ったところか。

インナーフォーカスでフォーカス時にレンズの全長に変化はない。
8枚円形絞りを持ち、フィルターは82mm。
やや大柄で質量は780gと少し重いが、24mmレンズと言うことを考えれば仕方がないであろう。

APS-Cに取り付ければ38mm、約40mmの簡易マクロ撮影も出来る便利なTSレンズ。

20101013a クリックで拡大
EOS 7D+TS-E24mm/3.5LII

実写の写りも結構いい。
手持ちでも40mmならばかなりけると思う。

楽しみなレンズがまた増えた。

2010年10月12日 (火)

Lumix G14mm/F2.5ASPH.

今日は子供二人とも運動会だったため、嫁さんとそれぞれ分担して出かけていった。
自分は園児の次男坊担当なので2時過ぎには運動会も終了し、以後は嫁さんが長男と帰ってくるまで次男坊と時間をつぶさねばならない。

ま、家でダラダラしていても良かったのだが、せっかくなので入荷済みのG14mm/2.5を次男坊と一緒にいつものカメラ屋さんに取りに行くことにした。
途中、嫁さんと合流してみんなで焼き肉を頬ばってきた。

20101012a_2

前振りが長くなったが、要はLumix G14mm/2.5ASPH.を引き取ってきた。
このレンズは非常に軽い。

箱を持ったときに例の如く中味が入っていないのではと不安になるような軽さだ。
マイクロの魚眼もそうであったが、カメラ屋さんで中味を確認してしまった程だ。
55gしかないので仕方あるまい。

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換算28mmのパンケーキレンズである。
この軽さはちょっと凄い。
嫁さんにレンズだよと言って置いてあるレンズを持たせると、いつもより10cmほど腕がヒュッと上がる。
一眼レンズの軽さに嫁さんも驚いているようだ。

20101012c_2

この軽さは武器になる。
今度、散歩に出たら早速試写してみよう。
マイクロフォーサーズはこれからが楽しみなシステムになってきた。

2010年10月11日 (月)

ティルト・シフトレンズ

このレンズはピントの合う範囲を垂直だけでなく斜めに傾けたり、はたまたパースのついた被写体を垂直に写せたりと何かと便利なレンズである。
よくアオリでジオラマ風に撮ることが出来るレンズとして有名である。

最近は画像処理ソフトでもこれらのような処理は出来るのであるが、自然な感じで撮影できるティルトシフトレンズはまだまだ必要であろう。

以前ニコンマウントを使っていたときに、PC-E MicroNIKKOR45mm/F2.8D EDを使っていた。
このティルトシフトレンズは45mmの画角を持っていながらマクロ撮影も可能な優れものだ。
ニコンマウントを止めるときに、D700とこのレンズは取っておこうかと真剣に考えた組合せでもある。

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マニュアルフォーカスではあるが、非常によく写るお気に入りのレンズであった。
ミニチュア撮影はレンズを上に跳ね上げることで撮影する。

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D700+PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

このレンズが面白くて、当時北海道に行ったときはこればかり使っていた。
しかもハーフながらマクロ撮影も可能なのだ。

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D700+PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

大きく重いレンズであったが、D700の組合せは撮影の楽しさも相まって苦とは感じない程であった。

20101011b
D700+PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

最近、アオリの出来るレンズが欲しい。
しかもニコンのように標準域のレンズでマクロが付いているヤツだ。

それではとキヤノンにもティルトシフトレンズを調べてみた。
TS-Eレンズというモノだ。

キヤノンにあのニコンレンズの代替となるレンズはTS-E45mm/F2.8になる。
しかし、スペックを見ると最短撮影距離は40cm、最大撮影倍率は0.16 倍しかない。
私はAPS-Cしか使わないので、35mm換算では画角が72mmにもなってしまう。

20101011e_2

そこでTS-Eレンズのラインナップを見てみると、TS-E24mm/F3.5L IIというレンズが目についた。
こちらはキヤノンのLレンズで、昨年出たばかりの新型のようだ。
スペックも最短撮影距離は21cm、最大撮影倍率は0.34倍ある。
35mm換算で画角は38.4mm、私の大好きな約40mmレンズだ。

これは....買いか?

だがTS-EをAPS-Cで使っているサイトを探してみたがあまりないようだ。
殆どの人はフルサイズを使っている。
TS効果はAPS-Cだと少し弱くなるのだろうか?

2010年10月10日 (日)

EOS 7Dの高感度

先日の多摩川では日没以後も河川敷にいた。
当然、まわりは闇に包まれる。

20101010a
EOS 7D+EF35mm/1.4L USM ISO3200

川沿い道路のそばでは僅かながら光が入ってくるため川沿い歩道を確認できるが、ひとたび車道から離れ川辺に近づくとすでに手探り状態となる。

しかし多摩川の夜景は意外にも素晴らしい。

20101010b
EOS 7D+EF35mm/1.4L USM ISO3200

写真はEOS 7Dで普通に撮ったものだ。
レンズはハイスピードのEF35mm/1.4L USMを付けてある。
ISOはオートになっているため全て3200になっている。
もちろん、三脚は持って行かなかったので全て手持ち撮影だ。

20101010c
EOS 7D+EF35mm/1.4L USM ISO3200

すごい。
以前使っていたNikonのD700までとはいかないがかなり使える。
最近はフォーサーズやマイクロフォーサーズに馴染んでいたので、この高感度撮影には驚いた。
このレンズは強い点光源に対して対称位置に僅かなゴーストが見られるが、この程度のレベルであれば全然OKだ。

20101010d
EOS 7D+EF35mm/1.4L USM ISO3200

EOS 7Dは実際いい。
暗くてもピントがかなり合焦してくれるためストレスを感じにくい。

ISO3200でもこれだけキレイに写るのだ。
そしてご丁寧に、きちんとシャッター速度を手振れを起こしにくいと言われる1/換算焦点距離分に設定してくれているのだ。

これはもう手放せない。

基本性能は十分すぎる程のモノを持っているのに、やっぱりボディは重たく感じてしまう。
それならばとKiss X4を持ち出そうと思うのだが、やっぱり作りの良い7Dの方を選んでしまう。

この葛藤に苦しめられている。
しかも一度でもKiss X4に吹っ切れたら、もう7Dは持ち出さなくなってしまうのではという心配もあるのだ。

ま、どうでもいい悩みなのだが

2010年10月 9日 (土)

NEXとマイクロフォーサーズ

某サイトでソニーのNEX用高倍率ズーム、E18-200mm/F3.5-6.3 OSSのレビューが掲載されていた。

20101009a

レビューの写真を見て驚いたが、NEX-3ボディに対してレンズサイズがアンバランスすぎる。(前に撮ったE-P2とZD ED14-35mm/2.0SWDの組合せを彷彿させる)
まあ、こういう話は個人的な主観がかなり入ってしまうので、話半分としてとらえて欲しい。

20101009b

NEX-3はマイクロフォーサーズのGF-1より小型でデビューした衝撃のミラーレスカメラだ。
APS-Cセンサーを積んでいるにもかかわらず小型と軽量を両立している。
NEXとともに発表された標準ズームレンズも、マイクロフォーサーズのレンズ群とさほど変わらぬ大きさと重さを呈して驚かされた。
私自身も発表されたときにマイクロから移行しようかと心を動かされたカメラである。

20101009c_2

だが、実際には私はマウントを変えることはなく、マイクロを続けることに決めた。

その理由はセンサーのサイズだ。
センサーが大きければ、十分な光学性能を出すためにはレンズも必然と大きくなる。

やはりサイトで見たところ、NEXの高倍率ズームレンズの中央は問題ないが周辺は色収差や解像度の低下が目立つものであった。
もちろん、PCで等倍鑑賞をするようなことがなければ全く問題なく使えそうな優秀なレンズである。

はっきり言うとマイクロフォーサーズレンズの方が中央・周辺、そして歪曲など総合的な完成度は高いと思う。
しかし、APS-Cセンサーに合わせたレンズであのサイズまでコンパクトに出来たことは賞賛に値する。
ある意味、そういったある特徴に特化したレンズを出してきたソニーに魅力を感じるようになった。

恐らくソニーはマイクロフォーサーズよりも「小さいボディ」と「タメたサイズのレンズ群」を出すことによってNEXという商品の優位性を強調しようとしたのだろう。

だが今後はAPS-Cに最適に合わせた高品質レンズを作ってくる可能性がある。
当然、ボディも一眼型かそれに準じた形のものを出して来るであろう。
大きさはAPS-C機よりも僅かに小さく、マイクロよりも大きいものと自分は予想している。
その時がNEXの真の能力を発揮できるミラーレスになると思う。

一眼カメラとレンズを含むシステムをさらに小型化軽量化できる、というと言うことに価値を見いだした人たちはマイクロフォーサーズを選んでいくだろう。
私は小型・軽量化に価値を見出し、NEXユーザーには申し訳ないのだが現時点ではEシステムの性能に十分納得できる価値は見出せなかった。

20101009d
DMC-G2+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8 OIS

20101009e
DMC-G2+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8 OIS

20101009g
DMC-G2+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8 OIS

まだまだミラーレスはこれから伸びていく。
互いに切磋琢磨し、より完成度を高めて欲しいものだと考えている。

2010年10月 8日 (金)

久しぶりの多摩川

先日は久しぶりに自分の時間が持てたので多摩川に出かけてきた。

よせばいいのに重いEOSを持ち出した。
でも、せっかく晴れた日にテンション高く外出できたのに軽いカメラでは....ねえ?

20101008
EOS 7D+EF35mm/1.4L USM

レンズは広角ズームのEF-S10-22mm/3.5-4.5 USMとEF35mm/1.4L USMだ。
それともう一本、あるサードパーティーのレンズを持ち出した。

広角ズームを持ち出したのは逆光性能を調べるためだった。
このEF-S10-22mm/3.5-4.5 USMは逆光に弱いと言われたり、反対に逆光に強いと言われたりはっきりしないレンズだ。
自分が今まで使った感じでは逆光には非常に弱いと感じていたのだが....

20101008b
EOS 7D+EF-S10-22mm/3.5-4.5 USM

その結果は時間があるときに書いてみようと思う。
今日はちょっと疲れた。少し微熱があるようだ。
こんな日は早く休むに限る。

2010年10月 7日 (木)

試験の夢

よく学生時代の試験の夢をみる。

その夢は見るパターンが決まっているのだが、だいたい試験前日から始まり、邪魔が入って勉強できずにそのまま試験に突入する。
そして何も分からず答案は真っ白でどうしようかと言うところで目が覚める。
非常に後味の悪いストレスのたまる夢だ。

夢の中の自分は大学時代が3、高校時代が1くらいの割合が多い。学生時代は殆どこんな夢は見なかったのだが、社会人になってから激増した。

20101007
E-P2+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8O.I.S.

実は先日もこの夢を見たのだ。
妙にリアリティーがあるので、起床時でも一瞬動揺する。嫌な汗をどっとかいてから夢と気づく。
この前の原稿で疲れがたまっていたのか。
いつまでこんな夢を見続けるのだろう。

ちなみに以前大学の恩師とこの話をしたときに、やはり昔は試験の夢は見たそうだが定年を超えた今は殆ど見る事はなくなったという。
自分ももう少し年を取れば見なくなるのだろうか。

2010年10月 6日 (水)

さようなら、ノラ

調子の悪かったノラが実家からいなくなって、もう10日程も経つ。
とうとう戻ってくることはなかった。
おそらくはもうこの世にはいないであろう。

20101006a こちらはトラ
EOS 7D+EF Macro100mm/2.8L IS USM

チェリー兄弟の中で、唯一ノラと親交のあったトラである。
友人であるノラがいなくなってさみしいのかと思いきや、トラの一日は変わらないようだ。
もうノラが戻らぬ事を、トラも気づいているのだろうか。

20101006b こっちがノラ
EOS 7D+EF70-200mm/4.0L IS USM

ノラの冥福を祈りたい。
さようさら、ノラちゃん

2010年10月 5日 (火)

FinePix X100

ネタとしては少し古いのだが、先日のフォトキナで非常に気になるデジカメがあった。
富士フイルムから展示されていたFinePix X100だ。

20101005e

このカメラはLeica X1と思い切り被っている。
同じサイズのAPS-Cセンサーを内蔵し、同じ一体型の35mm相当の単焦点レンズがついている。
まあライカは36mm相当であるが、この際は重箱の隅の話はやめよう。

Leica X1と主に異なるところは、
1. OVF/EVFを搭載している
2. F2.0の明るいレンズを搭載している
3. 最短撮影距離が10cmまで寄れる
4. ボディサイズが一回り以上大きい

と、こんなところだろうか。

とにかくこのカメラの見所はレンジファインダー機というレトロな雰囲気を持つ丈夫なマグネシウム筐体を携えており、そして売りであるハイブリッドビューファインダーシステムを搭載していることだ。

20101005d_2

このハイブリッドビューファインダーシステムは、通常のブライトフレームによる光学ファインダー像と背面液晶に表示される液晶画像を同じファインダー内で切り換えられるという。

20101005a

泣かせるギミックではないか。
レンジファインダー機が目標としていたモノをいとも簡単に実現してしまった。
これによりパララックスの問題が解決だ。

20101005b

これはマニアだけでなく渋好みの人も買うであろう。
しかし、値段が12万~15万ほどになると言う。
サイズも小型一眼程に大きく、レンズ交換不能な手振れのついていない単焦点35mmのみの高額なコンパクト(?)デジタルカメラ。

20101005c

Leica X1を購入した人なら、まず間違いなく食指はうごく。
良かったのは発売予定が来年の3月頃であると言うことだ。
もう、これ以上カメラを増やせない。
これだけ時間があればX100熱も冷めるに違いない(と思う)。

なんといぶし銀なカメラであろうか。

2010年10月 4日 (月)

誰ですか?

なんか見覚えのあるネコがいる。
まさかと思って近づくと、どうも実家にいるトラに似ている。

「トラ!」と声をかけたらジッとこちらを見続けている。
鼻の横の模様からトラに間違いないようだ。

20101004
Leica M9+Rollei Sonnar40mm/2.8HFT

ここは実家からちょっぴり距離があるのだが、ネコがこんなところまでテリトリーを伸ばしているとは驚きだ。

トラは声をかけた私をジッと見つめていたが、直にぷいっとよそを向いて何処かに行ってしまった。
まるで私なんか知らないと行った素振りだ。
あまりにも素っ気ない仕草に思わず笑ってしまった。

しかしどう見てもトラにしか見えないのだが。

2010年10月 3日 (日)

EF Macro100mm/F2.8L IS USM(APS-C機使用)を使ってみる

APS-C機で使用すると換算160mmマクロとなる。
ボケもF4.0相当になるが、ボケ命ではないためこのあたりはアバウトにいつもとらえている。

このEF Macro100mm/F2.8L IS USM の特徴はハイブリットISを搭載している事だ。

20101003e

要は往来の角度ブレだけでなく、マクロ撮影で著明に現れるシフトブレにも対応するといったモノである。
キヤノンマウントに戻ってきたことの理由の一つに、このISを搭載しているレンズがあったということがある。

20101003i

前にキヤノンマウントを使っていたとき、前モデルの100mmマクロを使用していた。
なかなかよく写るレンズであったが、ニコンのレンズ内手振れ補正VRを搭載した105mmマクロが発売されて購入してから、徐々にキヤノンを使うことが減ってしまった。

以前にも書いたことがあるが、マクロ撮影は手振れ機能が必須だと思う。
三脚を立てれば良いのだが、年中三脚を持ち歩く訳にもいかない。
それに夏場には蚊の猛攻がある。じっとしてたら大変な目に遭うのだ。
そんなときにマクロ撮影の手振れ補正は本当にありがたい。

さて、どんな写りをするのかいつものポンちゃんでテスト撮影する。
撮影距離はカメラと置物までちょうど2mに設定。
カメラ本体はEOS 7DでISOは100に固定、WBは太陽光、モードは絞り優先として各焦点距離において開放(F2.8)/F5.6/F11と撮影した。
撮影データは撮って出しである。

100mm(換算160mm)左よりF2.8/5.6/11
20101003d

まあ、例によってあまり意味のない撮影テストであるが、写りは予想通りかなりよろしい。
人気レンズのため、すでに幾多のブログで語り尽くされていることであろう。
あえてグダグダ書くことはしないが、本当にいいレンズだ。
最近発売されるレンズにはハズレモノが殆どない。

この辺で実写をいくつか。

20101003f_2
EOS 7D+EF Macro100mm/2.8L IS USM

20101003g
EOS 7D+EF Macro100mm/2.8L IS USM

20101003h
EOS 7D+EF Macro100mm/2.8L IS USM

AFが早く、手振れ率もかなり低いので非常に気に入った。
特に自分にとってはインナーフォーカスなのが素晴らしい。

7Dと組み合わせると、ちょっと重いですけどね。

2010年10月 2日 (土)

EF70-200mm/F4.0L IS USM(APS-C機使用)を使ってみる

フィルム時代にキヤノン機を使っていたとき、ISが搭載される前のEF70-200mm/2.8L USMを使っていたことがある。
こってり出る色乗りに、これはいいレンズを買ったものだとほくそ笑んだ。

自分もデジタル化のためにISが搭載された新しいEF70-200mm/2.8L IS USMに買い換えたところ、あの色乗りが失せてしまっていた。
もちろん、70-200mm/2.8L ISもいいズームレンズではあったが、旅行などに持ち出す頻度は激減してしまった。

20101002a

さて、再びキヤノンに舞い戻ってきた時に選んだ望遠ズームはEF70-200mm/4.0L IS USMである。
このズームの特徴は、F4.0と若干暗くなるのと引き替えに軽量コンパクトを実現している事だ。

このレンズのテスト撮影をしてみる。
今回はAPS-C機を使用するため換算112-320mmの望遠ズームとなる。

20100917h ぽんちゃん

被写体はいつものイヌの置物になってもらった。
撮影距離はカメラと置物までちょうど2mに設定。
カメラ本体はEOS 7DでISOは100に固定、WBは太陽光、モードは絞り優先として各焦点距離において開放(F4.0)/F5.6/F11と撮影した。
撮影データは撮って出しである。

70mm(換算112mm) 左よりF4.0/5.6/11
20101002b_3 20101002c_3 20101002e_3

100mm(換算160mm) 左よりF4.0/5.6/11
20101002f_3 20101002g_2 20101002i_2

135mm(換算216mm) 左よりF4.0/5.6/11
20101002j_2 20101002k_2 20101002m_2

200mm(換算320mm) 左よりF4.0/5.6/11
20101002o_2 20101002p_2 20101002r_2

換算112-320mmの望遠ズームでは被写体までの距離2mは短すぎた。
あまり意味のない撮影になってしまったようだ。

しかし、この廉価なズームレンズは意外にもかなり良さそうな感じがする。
以前の70-200mm/2.8L USM系を彷彿させるこってり系のレンズのようだ。

20101002u
EOS 7D+EF70-200mm/4.0L IS USM

20101002v_2
EOS 7D+EF70-200mm/4.0L IS USM

バックによってはF4.0という開放値から若干ボケがうるさくなることもあるかも知れないが、機動性・コンパクトさを得ているアドバンテージの利点は計り知れない。

晴れた日の海にでも持って行きたいレンズだ。
このEF70-200mm/4.0L IS USM、買って良かった

2010年10月 1日 (金)

伸びないレンズ

インナーフォーカスならぬインナーズームとでも言うのだろうか。
私は鏡胴が伸びないレンズが大好きだ。
ズームレンズでズーミングしても、全長が変わらないレンズが好きなのだ。

広角ズームには鏡胴が伸びないレンズが多くて好ましい。
また望遠ズームもF値が一定のレンズだと鏡胴が伸びないタイプが多いようだ。
だが標準ズームでは殆どのレンズの鏡胴が伸びてしまう。
中には伸びる鏡胴をフードで隠そうとするズームレンズまである。
それでも仕方がないことだと、「ある程度」の伸びには我慢して使っている。

昔使っていた標準ズームで完璧なインナーズームレンズがあった。
トキナーから出ていたAT-X280AF PROだ。

20101001a

28-80mm/F2.8の大口径標準ズーム。
ズーミングやフォーカシング時にも全く鏡胴長に変化はない。
前玉を覗くと分かるがズーミング時に前後するレンズを鏡胴で覆っている事が分かる。
ただ、このレンズはフレアーが発生しやすく、開放で撮った写真はコントラストの低下が目立ち、決して満足度の高いレンズではなかった。

しかし、この伸びないインナー標準ズームが非常に気に入ってしまい年中カメラに付けて出かけていた。
付けていたカメラはニコンのAPS一眼、プロネア600iだ。

20101001b

フィルム時代キヤノン中心だった自分が持っていた唯一のニコン機。
ニコンにした理由はキヤノンのAPS一眼があまりにもアバンギャルドなデザインだったからだ。

このレンズとニコンのプラスチッキーなAPS一眼の微妙なペアで良く写真を撮りに行っていた。
これを機会に自分はフィルムはポジからネガへと移行していったのを覚えている。

ある意味、私のズームレンズ選考のメルクマールになっているレンズだ。

これ以来、私のズームレンズの琴線は鏡胴が伸びるかどうか。
そして伸びるなら、どのくらいまで伸びるのかが重要となった。

そのためオリンパスのZD ED12-60mm/F2.8-4.0など良いレンズなのに、あまりの伸びすぎにどうしてもガマンできずにすぐに手放してしまった程だ。
しかし不思議なモノで、EF-S15-85mm/F3.5-5.6IS USMのようにズームが伸びるとき段がついていると何故か琴線に触れず平気なのだ。

20101001d 20101001c

不思議だ。
まあ、こだわりなんてそんなモノかも知れないが。

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