E-5とGH2の高感度
ともに今月の29日に発売になったフォーサーズセンサーを搭載した新型カメラだ。
フォーサーズサイズのセンサーは高感度が弱いと言われているが、実際には新型でどの程度改善したかを見てみようと思う。
まずはE-5。
E-5は1230万画素のLiveMOSセンサーを使用しており、ローパスの菲薄化とTruePicⅤ+でどの程度改善したかをコントロールとなるE-P2とで比較して見てみる。
E-P2とE-5を比較するために各々にLeica D Summilux25mm/1.4Asph.を取り付けて撮影する。
絞りは高感度撮影するためにF5.6、ホワイトバランスは5000Kで固定した。
E-P2(左)/E-5(右) (E-P2はi-Finishのままだったので派手気味です)
ISO100
ISO200
ISO400
ISO800
ISO1600
ISO3200
ISO6400
同じ画素数のセンサーを積んでいるとは思えない程にE-5が改善している。
自分としてはE-P2ではISO800あたりがキレイと言われる画質の限界で、1600あたりだと我慢して使うレベルになり、3200にもなると画像が破綻し始めるのでまず使わない状態だ。
だがE-5はISO1600でも十分問題なく普通に使えるレベルだ。
状況によっては気軽にISO3200でもいけるだろう。
さすがにISO6400は緊急用だ。
いや、凄いよ。ホントに。
次にDMC-GH2
マイクロフォーサーズをリードするパナソニックが出してきた実質最強のフラッグシップ機。
搭載されている1605万画素のLiveMOSはGH専用に開発された唯我独尊的なセンサー。
このセンサーとG2の1200万画素のセンサーを比較してみたい。
当然比較するレンズはフォーサーズで使用したLeica D Summilux25mm/1.4Asph.を使用する。
絞りは高感度撮影するためにF5.6、ホワイトバランスは5000Kで固定した。
G2(左)/GH2(右)
ISO100/160
ISO200
ISO400
ISO800
ISO1600
ISO3200
ISO6400(12800)
GH2のセンサーの出来のよさがかなり良く分かる。
G2ではE-P2と同様、ISO800まで綺麗に撮れているが、それより上の1600くらいにもなるとかなりノイズがうるさくなってくる。
3200あたりは常用としては不可能で、余程の時でないと使わないレベルだ。
ただ自分的にはE-P2よりG2の方がノイズが少ない気がする。
GH2ではISO1600まで殆どノイズレスに近い。
多少のノイズならISO3200までOKであろう。
雰囲気としてはE-5に近いものを持っている。
さすがにISO6400はE-5と同じ緊急用、ISO12800に関してはサムネイルの画像でも破綻しているのがわかるくらいなので、ISO12800も「撮影できる」程度と考えておくのが良さそうだ。
さて、ここで表題の通りE-5とGH2の高感度を比較してみたい。
ISO100(GH2は160)からISO12800(E-5は6400)まで並べてみる。
ただ、ここではより分かりやすくするためにISO200以上は拡大画像で比較する。
GH2(左)/E-5(右) クリックで拡大
ISO160/100
ISO200
どうであろうか。
自分としては、僅かだがE-5の方が高感度ノイズは少ないと思う。
センサーの画素数が少ない分、ノイズが目立ちにくいのか?
またE-5のISO100は、やはりダイナミックレンジが低いようだ。
これも臨時用ととらえるべきだろう。
ただ両方ともISO6400あたりから、うっすらとバンド状のノイズが出てきているようだ。
ISO3200程度では気にならないが、6400になると被写体によってはうっすら出ているのが気づく知れない。
でも全体的に、このレベルであれば十分すぎるくらいキレイだ。
さて、双方ともに今までのフォーサーズセンサーから考えると信じられないくらい高感度が強くなった。
なんとかAPS-Cセンサーを搭載している一眼に追いついてきたようだ。
現時点でフォーサーズ、マイクロフォーサーズ最良の選択はE-5とDMC-GH2だ。
どちらか選んでも良し、両方選んでも良し。
いずれも幸せになれる選択肢である。
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