ファインディテールの憂鬱
今日は陽が出ていたので、仕事帰りにキヤノンのEOS 7DにTS-E24mm/3.5L IIを付けて先日の場所に行ってきた。
昨日、フォーサーズのテンションを落とされたので気分的にはキヤノンだった。
このシーズンは本当に何も被写体がない。
仕方がないので昨日写したE-620のキノコ写真を見比べてみる。
左がE620で、右がEOS 7Dだ。
E-620+ZD35mm/3.5Macro/EOS 7D+TS-E24mm/3.5L II
まあ当然であるが、やはり7Dの方が解像度は高い。
EOS 7Dのセンサーは1800万画素、対してE-620は1230万画素だ。
当たり前であろう。
これだけ見るとかなり異なる。
E-620はレンズがSTDの35mmマクロ、そして7DはLレンズのためフェアな比較ではない。
実は最近まで解像度の優先順位は自分の中では決して高くなかった。
500万画素のE-1を平気で使っていたくらいだ。
ところがEOS 7Dを使い始めてからE-1の解像度に不満を感じるようになってきた。
やはり高解像の方がいいと今頃になって理解し始めたのだ。
E-5はE-620と同じ1230万画素のLiveMOSセンサーをのせてくる。
現行フォーサーズでもE-620はかなりいい解像度だと言われている。
もしE-5を手に入れたら現解像度はいったいどのくらい改善するのだろうか。
以前に画素数1030万画素のM8.2を使っていた時、かなりの解像感に驚かされたことがある。
M8.2にはローパスは搭載されていない。
そのため極めて解像感のある画像がはき出されたのを覚えている。
だが、ローパスレスの副作用も出現しやすい。
クリックで拡大
M8.2+Carl Zeiss C Biogon21mm/4.5
写真のビルの壁面や手前の柵に多数のモアレが出現している。
M8.2にはよくこのモアレに悩まされた。
被写体を選ぶ嫌いがあったのだ。
しかしM8.2のCCDは解像感は非常に良く、なんだかんだでM8.2の稼働率は高かった。
E-5はローパスをかなり薄くしているという。
そしてファインディテールを設定することにより1400~1800万画素クラスまでの解像感を得られる。
つまりはいい条件でEOS 7D並と言うことだ。
E-5も多少はローパスが入っているので極端な期待はしていないが、7Dに近い解像感が得られれば万々歳と思っている。
ただ一つ気になることがある。
ファインディテールはJPEG形成時のみに適応されるらしい。
いつものように他社製RAW現像ソフトを使うとそのまま1230万画素の画像が出力される訳だ。
ファインディテールを適応させるには純正RAWソフトの使用が必須であるという。
どうであろう。
他社製ソフトでRAW現像すれば、E-620よりはローパスが薄いため解像感はよりいいであろうがどの位のレベルになるのか。
単純に考えればE-620よりは良く、7Dよりは悪いことになるが幅がありすぎる。
ローパスレスの1030万画素M8.2程度の解像感があれば何とかなると思うのだが....。
もちろん純正ソフトを使えばいいのだが、いちいち切り換えて使うのも面倒である。
しかし、ファインディテールのためには使わねばならないのだろうか。
ファインディテール....。
JPEG派の人にはたまらない機能であろうが、RAW派の人には微妙かも知れない。
持ち上げられた後に落とされた様な気分だ。
取りあえずファインディテールはON、RAW+JPEGでアートフィルターはドラマチックトーンで撮影かな....。
多分、同じこと考えている人は多いと思う
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http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20101019_400857.html" rel="nofollow">http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20101019_400857.html
これ見る限り多少は改善されてるようですが、所詮LPFを除去している訳じゃないので。。。
投稿: ぽるこん | 2010年10月26日 (火) 00時17分
ぽるこんさん、こんばんは。
ローパスの加減はかなり難しいのですね。
今までよりは薄いようなので自分としては期待値が高かったのですが、やはり甘いのでしょうか?
それでもE-5の発売日が待ち遠しいですね。
投稿: ちぇりた | 2010年10月26日 (火) 01時28分