TS-E24mm/F3.5LII
先日のG14mm/2.5ASPH.に次いで無茶してティルトシフトレンズも購入した。
キヤノンの24mmF3.5LII。
このレンズは名前の如く画像を傾けたり(ティルト)、ずらしたり(シフト)することの出来るレンズだ。
本来は広角などでパースのついた画面を自然になるよう修正したり、被写体の高さを調節したりと色々便利なのではあるが、レンズの特性上AFでなくMFなのが面倒である。
だが、面倒故に撮れる写真は非常に面白い。
まずティルトは前玉側のつまみで調節する。
上にティルトさせると上方がすぼまり、下にティルトさせると下方がすぼまる。
有名なミニチュア写真はこのティルトを上方最大限に跳ね上げて撮影する。
次にシフトは後玉側のつまみで調節する。
私はシフトのみの撮影はあまりしないが、鏡に映っている自分を最大限シフトで撮影すると、カメラを斜め向こうに構えている自分が写し出される。
ティルトとシフトはそれぞれレンズ軸に対して回転させて向きを決めることが出来る。
ティルト側/シフト側に2カ所あるロックレバーを押し倒してレンズを回転させるのだ。
これにより自在にティルトとシフトを様々な向きで組み合わせることが出来る。
ちなみにティルト側は45度毎に、シフト側は30度毎にクリック感がついている。
次にティルト/シフトの感じを7Dに付けた状態で見ていただきたい。
分かりやすいように上下のみで撮影してある。
ここでシフトを+に上げたときの写真では内蔵ストロボの下床にあたっているように見えるかも知れないが、実際は1~2mm程度の隙間があってぶつかってはいない。
このTS-E24mm/3.5LIIの特徴として、近接21cmまで寄って撮影することが出来る。
そして最大撮影倍率が0.34とかなり寄ることが出来るレンズである。
1/3マクロのようなモノだ。
単純に計算すれば愛機7Dセンサーの長径は約22mmあるため、約65mmの物体を最接写で枠内一杯に写し出せるはずだ。
そこで試してみることにする。
ティルト/シフトを0にして近接撮影を行った。
ちょうど60mmだ。約0.36くらいかな?
ま、ちょっと嬉しい誤差範囲と言ったところか。
インナーフォーカスでフォーカス時にレンズの全長に変化はない。
8枚円形絞りを持ち、フィルターは82mm。
やや大柄で質量は780gと少し重いが、24mmレンズと言うことを考えれば仕方がないであろう。
APS-Cに取り付ければ38mm、約40mmの簡易マクロ撮影も出来る便利なTSレンズ。
実写の写りも結構いい。
手持ちでも40mmならばかなりけると思う。
楽しみなレンズがまた増えた。
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