TS-E24mm/F3.5LII(APS-C機使用)を使ってみる
先月手に入れた24mmのティルト・シフトレンズである。
7D(APS-C)で使用すると近接撮影21cmが可能の約40mmレンズとなって使い勝手が非常によろしい。
最大撮影倍率も0.34と簡易マクロの使い勝手ができる面白いレンズである。
ただフィルター径は82mmとかなり大きい。
また780gとサイズも大柄で7Dと組み合わせると、軽く1.5kgをオーバーする。
さて、どんな写りをするのかいつものポンちゃんでテスト撮影する。
撮影距離はカメラと置物までちょうど2mに設定。
カメラ本体はEOS 7DでISOは100に固定、WBは太陽光、モードはマニュアルとして開放(F3.5)/F5.6/F11と撮影した。
F3.5(開放)
EOS 7D+TS-E24mm/3.5L II
最短近接撮影
EOS 7D+TS-E24mm/3.5L II
まあ、あまりいい被写体でないので参考にはなりにくいと思うが、やはり写りはかなりいい。
周辺まで良く解像されており、ボケもいい感じだ。
フルサイズでティルトやシフトを使うことを前提に考えられているので、解像レベルを維持させるイメージサークルは通常より大きいと思われるため当たり前かも知れない。
7DのAPS-Cではもったいないくらいだ。
それでは実写を。
簡易マクロレベルまで近接できるので非常に面白い。
写りのレベルは相当高く満足できるものだ。
ところで当然であるがティルト・シフトレンズはAFが利かない。
適度な重さを持つヘリコイドを回してピントを自分で合わせるのであるが、結構これが面白い。
画角40mm、F値も3.5からなので被写界深度はあまり気にしなくてよろしい。
カミソリではなく、ダンボールといった感じか。
気楽に撮影できるいいレンズだ。
気になることは逆光にかなり弱いことだ。
光源方向から独特のシャワー状のゴーストが出現する。
キヤノンのレンズコーティングにSWCというのがある。
レンズ表面に微少な楔状構造を作ることで反射を抑制できるという。
もちろん、このレンズにもこのコーティングがなされている。
自分としてはニコンのナノクリスタルコート<N>のように優秀なものかと思っていた。
ニコンに比べて後発なのでより効果が高いものと思っていたのだが、このレンズに対してははっきり言って効果は微妙だ。
ひょっとしたらレンズ構成の問題かも知れないが。
以前、ニコンを使っていた時にもティルト・シフトレンズを使っていた。
電磁絞りを搭載した最新のPC-Eレンズであった。
その時の感覚でこのキヤノンのTS-E24mm/3.5LIIを購入したのだが、ある理由から正直言って購入したことをほんの少し後悔をしている。
その理由は、また後日に。
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