ニコンのズームマイクロレンズ
AiAF Zoom Micro-NikkorED70-180mm/4.5-5.6Dのことである。
先日にいつものカメラ屋さんで中古のこの現物を見つけた。
最短撮影倍率1/1.32(180mm域)を誇る驚愕のズームマイクロレンズである。
ただズーム全域でこの倍率ではなく、70mm域では1/3.2まで落ちてしまう。
現在このレンズはディスコンになっており市場にあるものは中古のみである。
カメラ屋さんでこの現物をガラスケースから取り出して見せて貰った。
触るのは初めてだ。
レンズもGではなく一世代前のDレンズで絞り環が付いている。
当然、超音波モーターなどの気の利いたモノはなくジーコジーコとやや遅くてうるさい。
前に書いたと思うが、私はズーミング時に鏡胴が伸びるレンズは苦手と書いた。
このレンズどうなのだろうとズーミングしてみると、なんと伸びないではないか!
インナーズームだ。スバラシイ。
Dレンズとはいえニコンの技術者に乾杯だ。
と思っていたらフォーカシング時に鏡胴が伸びた。
....まあ気になるほどに伸びる訳ではないので、フードをかぶせておけば問題ないであろう。
ところがこのフードが厄介だった。
はまったのか、はまってないのかはっきりしないのだ。
初めは中古だったためにクリックが弱まっているのではないかと思っていたが、ネットで検索すると締まりの悪いのが有名なフードらしい。
まあ気を取り直していつものようにAFでピントを合わせてフォーカスリングを前後させてみる....。
と思ったら今度はフォーカスリングがビクとも回らない。
そうだった。
以前のニコンレンズにはマニュアル優先オートフォーカス(M/A)はなかったのだ。
なのでいちいちマニュアルに変更しないとフォーカスリングが回せない。
うーん、さてどうしよう。
カメラ屋さんで現物を前に悩んだ。
70-180mmのズームレンズではあるが、今のGレンズに慣れ親しんだ体にはちょっとつかいづらさが残る。
当然ながらVRも付いてはいない。
現物は1本しかないのでこのレンズを比べることは出来ない。
買うか諦めるかの一本であった。
しばし悩んだが、今買わねば次いつ出てくるか分からないので結局購入することになった。
購入している時にこの後継機種が直後に出たらどうしようかなと、ふと考えたがこういうことは思案しないようにするのが一番だ。
VRが付いてないので、ボディは軽量FX機D700を買うしかないだろう。
シャッター速度を1/200までにすれば通常撮影では問題ないはずだ。
少しでも軽くと思ったが三脚座は外せなかったので、もうついでだからとRRSのレンズプレートをくっつけた。
これで三脚でも一脚でも何でもこいだ。
マクロ撮影に幅が広がる。
ああ、なんかキヤノンがあるのにニコンを充実させている気がする。
本当に使い分けることが出来るのだろうか。
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