EF-S15-85mm/3.5-5.6 IS USMを使ってみる
去年の夏にEOS-7Dとともに手に入れた最新型の標準ズームである。
換算24-135mmのかなり便利なズーム幅を持つ。
重量は575g、約4段分のレンズ内手ぶれ補正を搭載し、最短撮影距離は35cmで最大撮影倍率は0.21倍。フィルター径はφ72mmだ。
購入時にこのレンズと比較したのはEF-S17-55mm/F2.8 IS USMである。
重さはわずかにこちらの方が70gほど軽いだけなのだが、結果的にF2.8の大口径標準レンズではなくこちらのレンズを選んだ。
理由は比較的高倍率ズームであったこととレンズサイズだった。
ボケを出したいならば単焦点レンズか望遠ズームを使うだろう。
そのため今回はズームに簡便性を選んだのだ。
ただ、F2.8標準ズームも気になる存在ではある。
程度のいい中古を見つけたら購入してしまうかも知れない。(^^;
さて、それではどんな写りをするのかいつものポンちゃんでテスト撮影する。
撮影距離はカメラと置物までちょうど2mに設定。
カメラ本体はEOS 7DでISOは100に固定、WBは太陽光、モードは絞り優先として各焦点距離において開放(F2.8)/F5.6/F11と撮影した。
撮影データは撮って出しである。
15mm(換算24mm)(左からF3.5/F5.6/F11)
24mm(換算38mm)(左からF4.0/F5.6/F11)
35mm(換算56mm)(左からF4.5/F5.6/F11)
50mm(換算80mm)(左からF5.0/F5.6/F11)
85mm(換算136mm)(左からF5.6/F11)
次にボケ具合を見るため開放の85mm域で最短撮影距離にて試写した。
このレンズは開放から使える万能レンズだ。
何不自由なくオールマイティに使える。
さすがに大きくぼかすことはF値のことから無理ではあるが、サイズ・重さといい焦点距離といい文句はない。
ぼかすのが目的であれば明るい単焦点を使えばいいのだ。
それでは実写を
EOS-7D+EF-S15-85mm/3.5-5.6 IS USM
近接35cmまで寄れるこのレンズは相当使える。
レンズ内手振れ補正が4段分の効果を持つことも相当な武器になっている。
EOS-7D+EF-S15-85mm/3.5-5.6 IS USM
鏡胴の作りもしっかりしており、所持欲を満足させてくれるレンズである。
高速なAFを搭載し、コントラストや画質も十分なレベルだ。
EOS-7D+EF-S15-85mm/3.5-5.6 IS USM
ただ周辺減光が気になる人は注意が必要だ。
ワイド端から開放で撮影すると被写体によっては目立つであろう。
まあ、自分は周辺減光大好き人間なので全然気にはならない。
EOS-7D+EF-S15-85mm/3.5-5.6 IS USM
本来、15-85mmはハイスピードやボケを目的で選ぶレンズではない。
だがAPS-Cで実用的なサイズの高画質お便利ズームレンズとなると、このレンズで決まりだろう。
EOS-7D+EF-S15-85mm/3.5-5.6 IS USM
このズームの真骨頂は24-136mmの焦点域を35cmまで寄れる(最大撮影倍率0.21)ことに他ならない。
私の7Dの常用レンズとしてEF35mm/1.4L USMとともにフル稼働中である。
« 霜柱 | トップページ | ショボーンクッション »
コメント
« 霜柱 | トップページ | ショボーンクッション »
EFS15-85を買ったばかりだったので
とても参考になりました!
投稿: | 2014年11月25日 (火) 22時47分
こんばんは。
良いズームレンズを選びましたね。
個人的にデザインが好きだったのと、品の良い写りが気に入っていました。
キヤノンのズームレンズには2種類がありまして、一つはLレンズに代表される手前がズームリング、先端がピントリングというモノです。
もう一つはその逆ですね。
ちなみにこの15-85mmは後者のズームレンズでして、前者のズームレンズと組み合わせると混乱しますから統一するとストレスフリーな使いやすいシステムになるのではと思います。
広角ズームは10-22mmのEF-Sズームなんてどうでしょう。
歪曲が少ない良い広角ズームでした。
望遠は先端がズームリングというのが少なくて、70-300mm/4-5.6LISが代表的で実用性があります。
ちょっとお高いですが、色乗りコッテリのLレンズなんてのも一つ入れて良いと思います。
いかがでしょう
投稿: ちぇりた | 2014年11月26日 (水) 02時17分