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2011年1月28日 (金)

ニコンのティルト・シフトレンズ

昨年の夏にキヤノンのティルト・シフトレンズであるTS-E24mm/3.5Lを購入した。
APS-C機の7Dで使用すると、ちょうど40mm弱の画角になり使いやすいと思ったのだ。
しかし使い勝手の悪さから先日手放して、代わりに導入したのが以下のレンズである。

20110128a

ニコンのティルト・シフトレンズ PC-E Nikkor24mm/3.5D EDとPC-E Micro Nikkor45mm/2.8D EDである。

20110128c

実は以前にPC-E Micro Nikkor45mm/2.8D EDを買ったことがある。
発売とともに初めて導入したティルト・シフトレンズだったが、数年前にニコンFマウントをやめたときにこのレンズも一緒に手放してしまった。

20110128d

非常に使いやすいレンズだったことを覚えている。
以来ティルト・シフトレンズに対してのメルクマールとなったこのPC-E Micro45mm/2.8Dは、キヤノンTS-E24mm/3.5Lの使いづらさをより引き立たせ、結果ニコンPC-Eにに回帰することを決断させるに至らせるほどのものであった。

別にメインマウントがニコンに変わった訳ではなく、(一応)両立中であるというと言うことだ。(笑)

20110128b

ここで再びニコンのPC-Eレンズを使用してみたが、やはりキヤノンのTS-Eレンズに比べて使用感は優れている。
単純にティルトアップ/ダウンを比較しても、露出はキヤノンのように著しく変わるわけではなく僅かな変化量のみに感じる。

そこでキヤノンとニコンのそのシャッター速度の違いを比較してみる。
キヤノンはEOS-7D+TS-E24mm/3.5L、ニコンにはD700+PC-E Micro45mm/2.8Dをつけて撮影した。
絞り値はそれぞれF3.5に設定。ISOはキヤノンが100、ニコンは200にした。
左の小さい画像がキヤノン、中央の大きい画像がニコンである。

通常撮影(キヤノン:1/100sec ニコン:1/125sec)
20110128o_2 20110128i 20110128l

ティルトアップ(キヤノン:1/320sec ニコン:1/200sec)
20110128p 20110128j 20110128m

ティルトダウン(キヤノン:1/8sec ニコン:1/30sec)
20110128q 20110128k 20110128n

キヤノンはティルトアップをすると通常撮影に比べて-1.5EVほど露出が落ちる。
またティルトダウンすると+3EV以上露出が増える。
ニコンの方はと言うと、ティルトアップ時は約-1EV露出が減り、ティルトダウン時は+2EVほど増える。
やはり明らかにキヤノンの方が露出が激しく変化している。

ただニコンでも思ったより露出変化が大きいのが意外だった。
以前の使用感では補正1EV以下だと感じていたので、やはり検証は重要である。

20110128h
D700+PC-E MicroNikkor45mm/2.8D ED

さて、これらのレンズは使用頻度は少ないのだが、花撮りにD700を持ち出すときはには是非とも連れて行きたいのがPC-E Micro45mm/2.8Dである。
ハーフマクロというのが残念であるが、ティルト・シフトレンズなのだ。Microが付いているだけでも御の字だろう。

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