ニコンのティルト・シフトレンズ
昨年の夏にキヤノンのティルト・シフトレンズであるTS-E24mm/3.5Lを購入した。
APS-C機の7Dで使用すると、ちょうど40mm弱の画角になり使いやすいと思ったのだ。
しかし使い勝手の悪さから先日手放して、代わりに導入したのが以下のレンズである。
ニコンのティルト・シフトレンズ PC-E Nikkor24mm/3.5D EDとPC-E Micro Nikkor45mm/2.8D EDである。
実は以前にPC-E Micro Nikkor45mm/2.8D EDを買ったことがある。
発売とともに初めて導入したティルト・シフトレンズだったが、数年前にニコンFマウントをやめたときにこのレンズも一緒に手放してしまった。
非常に使いやすいレンズだったことを覚えている。
以来ティルト・シフトレンズに対してのメルクマールとなったこのPC-E Micro45mm/2.8Dは、キヤノンTS-E24mm/3.5Lの使いづらさをより引き立たせ、結果ニコンPC-Eにに回帰することを決断させるに至らせるほどのものであった。
別にメインマウントがニコンに変わった訳ではなく、(一応)両立中であるというと言うことだ。(笑)
ここで再びニコンのPC-Eレンズを使用してみたが、やはりキヤノンのTS-Eレンズに比べて使用感は優れている。
単純にティルトアップ/ダウンを比較しても、露出はキヤノンのように著しく変わるわけではなく僅かな変化量のみに感じる。
そこでキヤノンとニコンのそのシャッター速度の違いを比較してみる。
キヤノンはEOS-7D+TS-E24mm/3.5L、ニコンにはD700+PC-E Micro45mm/2.8Dをつけて撮影した。
絞り値はそれぞれF3.5に設定。ISOはキヤノンが100、ニコンは200にした。
左の小さい画像がキヤノン、中央の大きい画像がニコンである。
通常撮影(キヤノン:1/100sec ニコン:1/125sec)
ティルトアップ(キヤノン:1/320sec ニコン:1/200sec)
ティルトダウン(キヤノン:1/8sec ニコン:1/30sec)
キヤノンはティルトアップをすると通常撮影に比べて-1.5EVほど露出が落ちる。
またティルトダウンすると+3EV以上露出が増える。
ニコンの方はと言うと、ティルトアップ時は約-1EV露出が減り、ティルトダウン時は+2EVほど増える。
やはり明らかにキヤノンの方が露出が激しく変化している。
ただニコンでも思ったより露出変化が大きいのが意外だった。
以前の使用感では補正1EV以下だと感じていたので、やはり検証は重要である。
D700+PC-E MicroNikkor45mm/2.8D ED
さて、これらのレンズは使用頻度は少ないのだが、花撮りにD700を持ち出すときはには是非とも連れて行きたいのがPC-E Micro45mm/2.8Dである。
ハーフマクロというのが残念であるが、ティルト・シフトレンズなのだ。Microが付いているだけでも御の字だろう。
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