ZD ED 35-100mm/2.0 を使ってみる
フォーサーズでありながら、どのメーカーの70-200mm/2.8よりも巨大で重い大口径ズームレンズ。
F2.0という驚異の明るさを実現したズームであるが、如何せん持ち運びに難がありすぎたために手放してしまったレンズだ。
換算70-200mm/F2.0という恐ろしいレンズ。
ボケはF4.0相当となるが、とにかくでかくて重い。
重量は1650g、サイズは96.5x213.5mm。最短撮影距離は1.4mで、最大撮影倍率は0.09倍。
フィルター径は77mmである。
鏡胴が伸びないインナーズームであり操作感には全く文句はない。
だがサイズが大きく普段のカメラバッグには入りきらないで頭が飛び出すために、持ち運びには本格的な大きいカメラバッグに詰めねばならない孤高の大口径ズームレンズである。
ではいつものようにぽんちゃんでテスト撮影。
被写体までは1m。
カメラボディはE-30、ISOは100に固定、WBは太陽光に設定する。
Aモードで絞りを2段ずつ切り換えて撮影した。
【テスト撮影】
各写真をクリックすると拡大される。
なお、このデータはまだ35-100mm/2.0のピント微調整がされていないので、微妙にピントがずれている可能性があります。
【最短撮影】
最短撮影から見るボケ具合は上の通り。
結構ボケてくれる。
【実写と感想】
このレンズの最大の欠点は重量とサイズだ。
写りに関してはそれなりの性能を持っている。
もしF2.8まで明るさを落として、サイズと重量が2/3だったら持ち出す頻度は極めて高くなったであろう。
だが、オリンパスには決戦兵器であるZD ED50-200/2.8-3.5SWDがある。
結局は大型化してでもF2.0に拘りたかったのであろう。
できれば、50-200をインナーズームにできれば最高だった。
E-30+ZD ED35-100mm/2.0
独り言だが、トキナーの50-135mm/2.8をフォーサーズマウントで出してくれるとすごく嬉しい。
ピントが合ってる写真を探すのが大変だった
E-30+ZD ED35-100mm/2.0
このレンズ、よく絶賛されているが自分としては微妙に賛同できない。
ピンを外す頻度が高すぎた。
まあ、ピントがきてない個体だったのでカリッとしてくれないという理由もあるかも知れないが、それに加えて逆光性能があまりよろしくなかった。(自分の下手さを棚に上げているが)
太陽に向けると非常にゴースト・フレアが発生しやすいのだ。
ひどいものはみんな消去してしまったので、フレアの写真が見つからない。
またそれを防ぐためのフードであるが、これまた笑っちゃうくらい巨大なフードなのだ。
たかが換算70-200mmのズームレンズを操るのに、このオーバーな外観は何なのだと感じてしまう。
結局はまだ小型のZD ED150mm/2.0を持ち出す頻度の方が多くなる。
近距離から撮るとボケは美しい
E-30+ZD ED35-100mm/2.0
AFはSWDでないために実用ギリギリの速度でピント合わせをし、フレアがすぐに発生するのでフードをつけた巨大で重いレンズを振り回す。
子供や女性の多い公共の場所ではかなり目立ってしまうだろう。
しかしF2.0という明るさと換算70-200mmという絶妙な焦点距離は、子供やペットを写すにはもってこいのレンズである。
このレンズに満足できるかどうかは、他社には存在しない唯一無二のF2.0通しズームレンズに、どれだけの価値を自分が見いだせるかによって決まる。
最大撮影倍率も僅か0.09倍、最短撮影距離も寄れない1.4m。とても重い1.6kg強のラージサイズ。
使いづらいレンズとしてオリンパスにリニューアルを求めたい筆頭のレンズだった。
希望としてはインナーズームで逆光性能に強いコーティングを施し、最大撮影倍率を0.11倍、最短撮影距離は1.2m以下、F値は少し落としてF2.2、その代わり重量は1000g弱でサイズはトキナー50-135mmをちょっと大きくしたくらいにして....
開発者に怒られる?
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