EF300mm/F4.0L IS USM(APS-C機使用)を使ってみる
私の持っているEOSシステムで最も長い焦点距離のレンズ。
APS-C機で使用した場合、35mm換算すると480mmの望遠レンズとなる。
300mmという望遠レンズでありながらF値を4.0に抑え、しかもレンズ内手振れ補正まで搭載していながら重量は1190gと極めて軽く、全長も221x90mmと信じられない様なコンパクトサイズを呈している。
また最短撮影距離は1.5m、最大撮影倍率は0.24倍と抑えるべき所は抑えている。
これで実売が10万円台半ばなのだからコストパフォーマンスは非常に高いと言えるだろう。
発売から10年ほど経っていることと、手振れ補正が約2段分しかないというのが悔やまれるところだ。
しかし、この性能でこの金額だ。
それは受け入れるしかないであろう。
それでは、いつもの様にポンちゃんでテスト撮影とする。
被写体までの距離は2m。望遠でこの距離設定は失敗したといつも感じてしまう。
機会があったら再検討したい。
ボディはEOS7D、ISOは100、WBは太陽光に設定する。
1~2段ずつ絞って撮影した。
【テスト撮影】
300mmのため圧縮効果が高すぎて差があまり分からない。
非常によろしくない典型的な失敗例だ。
自戒をこめて敢えてポンコツ写真をそのまま掲載する。
ここで撮影距離2mとどこが違うかよく分からない最短撮影距離1.5mの写真を出して恥の上塗りをしてもいいのだが、本当に意味がないので止めました。
【実写と感想】
このレンズは開放から使える。
ボケこそAPS-C機ではF5.6相当になるが、自然で品のいいボケ方をしてくれるためあまり気になることはないだろう。
フードははめ込み式で前後にスライドさせて固定する。
非常に便利であるがネットで見ると、固定してあるテープが強い力で外れてしまう事が報告されている。
扱いには気をつけておく必要がありそうだ。
AFはUSMを搭載しているため静かであり高速だ。
爆速というわけではないが、特殊な用途に限らなければ実用性は高い。
自分の一般的な使い方では非常に快適なAF速度だ。
三脚座は取り外すことが可能で、手持ち撮影で少しでも軽くしたいときには便利である。動物園や公園で子供撮りをするときには外すことが多い。
だが、テレコンをつけたり天体撮影するときなどは三脚座は必須である。
写りは素直で、望遠のため圧縮効果も相まって非常に立体的に映し出すことができる。
解像感やコントラストもしっかりしており、不満は感じない。
さすがにサンニッパと比べたら可哀想であるが、このコストパフォーマンスは相当なものだと感じてしまう。
300mmの望遠を誇り、補正効果は2段程度であるがISが搭載されており、重量が1.2kgを切って全長が20cm強のコンパクトなのに写りの良い単焦点ハイパーレンズ。
リニューアルを是非とも希望したい。
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