FA77mm/F1.8 Limited(K-7使用)を使ってみる
前回書いたFA31mm/1.8と一緒に購入した最強のLimitedレンズ。
K-7で使用した場合、35mm換算で115mm/F1.8の中望遠になる。
DA15mm/F4.0との3本セットで購入した。
重量は僅か270g。サイズは64x48mmで非常にコンパクト。
最短撮影距離は70cmとレンジファインダーとほぼ同じ、最大撮影倍率は0.14倍である。
フィルター径は49mmとお財布にも優しいサイズだ。
ではここでいつもの如く、ポンちゃんに登場願おう。
ポンちゃんまでの被写体距離は2m。
ボディはK-7、ISOhは200、WBは太陽光に設定した。
絞りは開放から2段ずつ絞って撮影する。
【テスト撮影】
次に最短撮影距離70cmにて開放で撮影し、ボケ具合を確認する。
【最短距離撮影】
このレンズはなんと言っても柔らかなボケが売りである。
柔らかく品のいいボケは使う者を間違いなく虜にしてしまう。
【実写と感想】
美しいボケを生み出すFA Limitedレンズの利点は、レンズのコンパクトさがある。
そうでありながらアルミ削り出しという高品質な質感を併せ持つ。
単焦点でありながら、広角・標準・中望遠と全て持ち出してもさほどの重さにならない最強のシステムだ。
ペンタックスのマウントを使ったときに、まさに求めていたものが見つかったと感動すらしたものだった。
だが、どんなシステムでも使っているうちにアラが見えてくる。
このFA Limitedレンズはフルタイムマニュアルフォーカスができない。
つまりは、思ったところにピンを合わせてくれないことがたまにあるのだ。
最初はレンズに問題が....と思っていたがそうではないようだった。
ボディからレンズを調整しても前後不規則にピンがずれる。
頻回ではないのだが、結構重要なときに限って外しまくる。
どうやらボディのAF精度に問題がある様だった。
他にも手振れ補正が、中望遠で思ったように効いてくれてはいない。
確かに自分は下手ではあるが、同じボディ内補正のオリンパス手振れ補正では同焦点距離でも殆ど手振れを起こしていない。
でも、このFA77mm/1.8はそんなネガティブな要因も吹き飛ばすほどの魅力的な画像をはき出してくれる。
FA Limitedでは31mmを抑えて一番好きなレンズである。
ただ換算115mmという使いにくい焦点距離が欠点だが。
逆光性能にも強く、フレアやゴーストは殆ど出さない。
すでに手元には存在しないが、小柄で美しいデザインと質感を持つ麗しき貴婦人のようなレンズ。
ペンタックスの愛すべきレンズであった。
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