Leica DG MacroElmarit 45mm/F2.8 Asph. OIS.を使ってみる
おそらく所持レンズの中で最も稼働率の高いレンズ。
ライカ DG MacroElmarit45mm/2.8である。
このマクロレンズはオリンパスのEP-2に付けっぱなしになっている。
当ブログでレンズやカメラの撮影をするときの専用レンズとして活躍中だ。
レンズは45mm/2.8であるが、換算すれば90mm/2.8マクロとなる。
重量は僅か225g、サイズは63x62.5mmと非常にコンパクトでありながら最大撮影倍率は1倍、つまり等倍マクロなのだ。
それでいてスバラシイ事にインナーフォーカスのためレンズ全長の長さは変わらない。
ちなみに最短撮影距離は15cmである。
フィルター径は46mmとこれまたコンパクトである。
フードはライカらしく四角いフードだ。
だがバヨネット式というのが、やや「らしくない」といったところか。
この辺りにパナのこだわりが見える。
では、いつもの被写体であるぽん太郎君にご登場願おう。
ポンちゃんまでの距離は2mに固定。
カメラボディはDMC-G2、ISOは200、WBは太陽光に設定した。
【テスト撮影】
【隅角部トリミング】
さすがライカ銘柄を冠しているレンズだけはある。
中央部だけでなく、周辺域までも十分に解像されている。
また開放からコントラストもしっかりとしており、Leica R60mmのようなちょっと絞って....という事を気にせず使えるレンズである。
最短距離撮影は等倍マクロと言うことで割愛させてもらった。
実写の方で出しておきたい。
【実写と感想】
マイクロフォーサーズレンズでも、ちょっとお高いライカ銘柄のマクロレンズ。
おそらくはフォーサーズのために開発されていたものが、マイクロに流れてきたのだろうか?
作りも普通のマイクロ用レンズの様に黒とシルバーのツートンでなく、黒一色の鏡胴を持つ。
ライカブランドという差別化のためであろう。
DMC-GH1+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8
パナソニックもそれなりに気合いを入れて作ったと思われるマクロエルマリートだが、このレンズちょっとクセがある。
そのために実戦ではあまり外に出すことなく、室内でひたすらレンズやカメラなどの機材撮影用に使っているのだ。
DMC-GF1+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8
何故か?
実はこのレンズはマクロレンズでありながら、ピントリングがダイレクトに連動していないのだ。
つまりレンズ単体を持った状態でピントリングを回してもフォーカシングがなされない。
カメラに付けて、電源を入れて、初めてピントが連動する。
オリンパスのZD35mm/3.5マクロやパナソニックのSummilux25mm/1.4と同じである。
DMC-G2+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8
デジタル化を突き進めた形なのだろうか。
パナボディであればシャッター半押しするだけで液晶に距離計が表示され、フルタイムマニュアル操作が可能になる。
しかし、オリボディでは一度MFアシストを作動させなければならない。
しかも距離目盛がないために現時点でピント位置がどの辺りの距離を示しているのかが一瞬分からない。
DMC-GF1+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8
またAFでマクロ撮影しようとしても、思ったところを外す頻度がやや高い。
特に最短距離撮影時などは狙ってもピントが行ったり来たりを繰り返し、直に止まってしまう。
時にはぼけた状態のまま緑マークが点灯し、「合焦しました」と知らせるのだ。
これはパナソニック機よりも、ややオリンパス機でその傾向が見られる頻度が高いと思う。
DMC-G2+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8
マクロの度にMFにシステムを切り換えるのは結構大変なのだ。
しかもレンズに距離計がないためにピントの位置の把握が非常にしづらい。
もう少し使い勝手が改善されたらなあと思う。
DMC-G2+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8
別にAF精度が悪いので改善しろと言っているわけではない。
マクロレンズによる接写は高いピント精度を求めることが多い。
つまり距離目盛がついたフルタイムマニュアルフォーカスができるマクロレンズにして欲しいのだ。
この際、通電してピントリングが動くタイプでもいい。
せめてフォーサーズのZD35mm/3.5Macroと同じタイプにしてもらいたい。そして重要である距離目盛を付けていただきたい。(インナーフォーカスはそのままね)
DMC-G2+Leica DG MacroElmarit45mm/2.8
と、このように愚痴をダラダラと書いてしまったが、レンズの性能は非常によろしい。
パナソニック機でタッチパネルを使用するとかなり実用的には使用できる。
もちろん私個人的な使い勝手のことなので、中にはオリ機で上手に使ってらっしゃる方もいるだろう。
事実、レンズは優秀なのだから。
なのでブログ機材撮影用レンズとして現在このレンズは非常に役立っている。
役立っているにもかかわらず、いや、役立っているからこそ文句の一つも出るのであろうか。
今、最もマイクロフォーサーズレンズでリニューアルを期待しているのがこのレンズだ。
私は「距離目盛の付いたⅡ型」を期待している。
それまではノクトン25mm/0.95やMacroElmarit R60mm/2.8で代用していこうかなんて考えている。
期待してますよ、パナさん。
(追記)
今回の記事中に、やや不正確な内容があったので訂正しておきました。
申し訳ありません。
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