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2011年2月14日 (月)

Leica D VarioElmarit 14-50mm/F2.8-3.5Asph.を使ってみる

私が初めて手に入れたフォーサーズの標準ズーム。
当時ZD14-54mm/2.8-3.5という優れたオリンパス製標準ズームがあった。
ZD14-54mmの方が22cmと7cmも寄れるし、VarioElmarit14-50mmはある某フォトグラファーの辛辣な意見もあって相当悩みに悩んだのだが、ライカというワードに惹かれてこちらを購入した。

20110213a

サイズを見てから手に持つと意外と軽く感じる。
重量は490g、サイズはφ78.1×97.4mm。
最短撮影距離は29cm。
フィルター径は72mm、OISというレンズ内手振れ補正を搭載してある。

デジタル化されている最先端レンズのはずなのに何故か絞り環がついている。
ま、この辺りは某企業による大人の事情というヤツだろう。
嫌いではないですよ、こういう遊び心は。

それではポンちゃんに被写体になっていただきましょう。

Pon2

被写体までの距離は2mに固定。
ボディはE-30、ISOは200、WBは太陽光に設定した。

【テスト撮影】

14mm(換算28mm) 左からF2.8/F5.6/F8.0
20110213b1 20110213b2 20110213b3

17mm(換算35mm) 左からF3.1/F5.6/F8.0
20110213c1 20110213c2 20110213c3

25mm(換算50mm) 左からF3.3/F5.6/F8.0
20110213d1 20110213d2 20110213d3

35mm(換算70mm) 左からF3.4/F5.6/F8.0
20110213e1_2 20110213e2 20110213e3

50mm(換算100mm) 左からF3.5/F5.6/F8.0
20110213f1 20110213f2 20110213f3

オリンパスのズイコーデジタルレンズに比べると、僅かではあるがアンバーに写る気がする。
ほんのり暖色系と言ったところか。

次にボケ具合を見るために最大焦点距離で開放から撮影する。

【最短距離撮影】

50mm(換算100mm) 左からF3.5/F5.6/F8.0
20110213g1 20110213g2 20110213g3

29cmまで寄れるので、それなりにはボケてくれる。
だがフォーサーズというセンサーサイズから35mm換算で100mm/F7.0で大きくぼかすのはきついであろう。
正直F値2.8-3.5の標準ズームで少しでもぼかすなら、より7cm寄れるZD14-54mmをおすすめする。

【実写と感想】

ZD14-54mmと比較すると、このLeica D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5のアドバンテージは

1.手振れ補正が搭載されていると言うこと。
2.ライカ銘柄であると言うこと。

この二点ぐらいであろうか。
私はボディはオリンパス製のEシリーズを使っていたので、このレンズを使っていた目的は2.のライカ銘柄という事になる。
実際そうだったと思う。

20110213h
E-3+Leica D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

もちろん、100%ライカが開発生産したことでないことは知っている。
俗に言うパナライカというヤツだ。
それでもかまわない。
実際にライカが製造生産してたら値段も跳ね上がるし、手に入れるまで相当待たされた再M9の悪夢が再びよみがえる。

20110213i
E-3+Leica D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

このレンズは前玉の横にLeicaのロゴが入っている。
それだけで持ち出すモチベーションが上がるのだ。
そのようなレンズはなかなかない。
ライカ銘柄の魔力というものなのだろうか。
まあブランド好きと言うだけかも知れないが。

20110213j
E-3+Leica D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

このレンズは発売が2006年だ。
パナソニックが初めて出した交換レンズ型レンズ内手振れ補正。
そのためかもしないが、手振れ補正の効きがちょっと微妙である。
ひいき目に見て2段分くらいではないだろうか。
だからE-3やE-30ではより効果の高いボディ内手振れ補正の方にご厄介になる。

20110213m
E-1+Leica D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

このレンズが真の能力を発揮するのはE-1を使ったときだ。
ボディ内手振れ補正のついていない初期のフォーサーズ機であるE-1は、独特の色を出すコダックセンサー(500万画素)を搭載しているため未だに根強い人気を誇る。
そのE-1にレンズ内手振れ補正の、しかもライカ銘柄のレンズがついてしまったら鬼に金棒、ヤマトに波動砲だ。

20110213n
E-1+Leica D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

なのでE-1使用時はよくというか殆どこのレンズを装着していた。
はっきりと解像するこのレンズに心底惚れ込んでE-1の相棒としてずっと使っていこうと思っていた。
しかしE-5の発表とともにE-1の出番は激減し、このD VarioElmaritの使用頻度も殆どなくなってしまった。

20110213o
E-1+Leica D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

未だに手放したカメラ屋さんの棚に鎮座しているVarioElmaritを見るとやや悲しい気持ちになる。
いっそ買い戻してやろうかと考えるが、フォーサーズの使用頻度から考えると再びこのレンズが日の目を見ることは難しいだろう。

20110213q
E-1+Leica D VarioElmarit14-50mm/2.8-3.5

ライカブランドという強力なお札を貼り付けたパナソニック製の気合いの入っている初フォーサーズレンズ。
難産の末に生み出されたが、使ってみれば某フォトグラファーは何故に?と思うほど出来はよい。
ディスコンされたときに再評価されるレンズではないかと自分は思っている。

私はこのレンズを使ったことで、パナソニック製交換レンズに対しては信頼と安心感をもてる事に気づいたのだ。

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