ZD ED 150mm/F2.0を使ってみる
自分の持っているフォーサーズレンズの中で最も焦点距離が長く、そして最も美しいボケを生み出すことのできるスーパーレンズ、それがZD ED150mm/2.0だ。
観光地以外の公衆面前で、巨大なレンズを振り回すほど自分には度胸が据わっていない。
なるべくコンパクトで目立ちにくいレンズをと考えているような小心者だ。
そんな私が辛うじて他人様の前で人目を気にすることなく持ち運べるサイズがこのレンズである。
35mm換算で300mm/F2.0のスペックを誇りながらも全長/最大径は15cm/10cm、重量は1550gに抑えられている。
ボケの方は残念ながらフォーサーズと言うことで300mm/F4.0相当であるが、F2.0というハイスピードをだせるAF300mmレンズは、これ以外に現行機種は存在しない。
最短撮影距離は1.4m、最大撮影倍率は0.13倍。フィルター径は驚きのΦ82mmだ。
フィルターに関するものはコストが洒落にならない。
それではいつもの如く、ポンちゃんでテスト撮影する。
被写体までの距離は2m。以前EF135mm/2.0L USMの時に気づいたが、望遠ではもっと距離を開けておくべきだったと反省している。
カメラはE-30を使用、ISOは200、WBは太陽光に固定した。
【テスト撮影】
次に最短撮影距離1.4mで開放撮影してボケの具合を見る。
【最短距離撮影】
【実写と感想】
フォーサーズを導入したときに絶対に手に入れようと心に決めたレンズである。
フォーサーズはセンサーサイズが小さいために、ボカすことを第一の目的としたカメラではない。
だがこのレンズを使うとボケないと言われるフォーサーズを一変にして変貌させることができるのである。
私はフォーサーズのリーサルウエポンと呼んでいる。
人物撮影に良し、花の撮影に良し。
ぼかすためには開放撮影が非常に重要である。
ZDレンズの最大の強みは、大半のレンズが開放から使えると言うことだ。
ただ自分としてはもう少しコントラストがあった方が好みだったかな。
何とか常用で使える焦点距離を有し、ギリギリ汎用で使えるサイズと重さ、そして実売価格から見るとフォーサーズユーザーは是非とも一本いって欲しいレンズである。
開放値F2.0の明るいレンズをファインダー越しにのぞきながらAFを合わせると、自分が空間を移動する様な錯覚に陥りながら被写体に焦点が合っていく。
高速なSWDでないが故にそのように感じるのかも知れない。
使っていて病みつきになること請け合いである。
このレンズはすでに手元には存在しない。
フォーサーズをメインマウントから外したときに、悩んだ末に手放してしまった。
ZD ED150mm/F2.0。
今も大好きなレンズです。いい夢を見させていただきました。
« タヌキ | トップページ | FA77mm/F1.8 Limited(K-7使用)を使ってみる »
コメント