今日はちょっと忙しかったので、ブログは過去にウェブページに書いてから今年の正月に消してしまったTough8000の内容を再掲載させることにした。
一昨年、年末のスキーに行くためにポケットに入るデジタルカメラを買った。
【選定】
その時の選定の基準は
1.頑丈である事(スキーでこけた事を考えて)
2.防水である事(雪まみれになる事を考えて)
3.寒冷耐性がある事(雪中で使う事を考えて)
4.小型軽量である事(邪魔になる事を考えて)
の4点であった。一眼デジカメは1.のことを考えたら問題外である。
そのためにコンデジ中心に考える事になった。
購入は2009年末だったので取り寄せる時間がないのは致し方ない。決まった後は在庫勝負だ。
候補にあがった機種は以下の3機種となった。
a.μTough-8000(オリンパス)
b.DMC-FT1(パナソニック)
c.Optio W80(ペンタックス)
これは広角が28mm以下が欲しかったため、28mmスタートのない他の機種は候補から外した。
さて、これらから選ばなくてはならないのだが、私ははっきり言ってスキーがかなり下手糞である。つまり転倒による衝撃は必須であったため、対衝撃は極めて重要だ。
以下に3機種の表をあげる。
この中で焦点距離、最低耐温度、最軽量で優れているのはW80である。
FT1は画質がかなりよろしい。ライカバリオエルマーレンズを搭載しレンズ内補正とのことだ。
Tough-8000は手振れ補正、耐衝撃、最低耐温度に長けている。
それぞれに一長一短があり、すぐに決まるものでもない。
とりあえず、海でも使う事もあるだろうが自分はダイビングはしないし、スキーメインに使うことから最重要項目を順次決めた。
1.耐衝撃、2.最低耐温度、3.防水、4.手振れ補正、5.重量
【決定】
これから決めたのはオリンパスのμTough-8000だった。画質はちょっと...らしいが、上記項目はほぼクリアしている。
早速これで逝こうと行きつけのカメラ屋に連絡する。在庫はOKだが、色はシルバーのみらしい。色はどうでもいいのだが、シルバーは雪に落としたときに見つけにくいかな...等と軽い不安を覚えながら購入した。
【使用感】
普段はレンズバリアーが閉じており、気持ち的にも安心感を与える外見だ。電源を入れると軽い金属音とともにレンズバリアーが開いてレンズが確認できる。
ただレンズが奥に引っ込んでいるため、水中で使った後にレンズ表面に水滴がついていると写真がブチ状にぼけているので気づく事がある。この引っ込んだレンズ表面の水滴を拭くのがちょっと大変である。
後のボタン配置は右に集められている。十字キーの四隅にメニューボタンや再生ボタンが配置されているが使い勝手はイマイチに感じる。ただボタンのクリック感は自分好みのなので◯。
私はオリンパスのデジタル一眼を使っているが、このカメラのメニューはそれとの一貫性がない。アイコンライクな画像で分かりやすくしたかったのだろうが、もう少し何とかならなかったのかと思う。
そして十字キーの上にモード切替ダイヤルがあるが、これがカメラの出し入れで少し回ってしまうため、もう少し硬めのクリック感が欲しい。
なんか愚痴ばっかりになってしまったのだが、ついでにもう一つ。
記録媒体は相も変わらずのxDカードだ。もうやめた方がいいと本気で思う。
以前E-3でxDカードを使ったときに、あまりの遅さに本気で壊れているのではないかと思った程だった。だがこのμTough-8000にはMicroSDアダプターがついており、辛うじて常用デジカメとしての体を成していると言えよう。
自分はMicroSDカードは安いし、携帯にも使えるからと変な納得の仕方をして渋々新規購入した。
バッテリーの充電は充電器を使わずに本体に電源ケーブルを差し込んで直接行う。旅行で荷物を減らしたいときには助かる。このコネクターにケーブルを差し込むだけでいい。ただしケーブルはACアダプターではないので、充電中に本体を使う事は出来ない。
実はこのコンデジ、使ってから気づいたのだがかなり優れている。
中でもタップコントロールというのがスバラシイ。要は本体を叩いてメニューを決められるという機能なのだが、耐衝撃性が優れているからこそのなせる技だ。
特にスキーではグローブをつけたまま写真再生できたり、マクロに切り換えたり、フラッシュをオンにしたり、2秒タイマーでシャッターを切ったりとだいたいの事はできてしまう。
スキー場ではウェアラブルケースをスキーウェアの腕に巻き付けてカメラを入れていた。グローブでの出し入れを楽にするには太めのストラップが必要なので、他社製のハンドストラップを取り付けた。
非常に使い勝手がよく、これ以外の選択肢は今のところない。ただこのストラップには撥水能がないので、今度撥水スプレーでも吹きつけようかと考えている。
電源ボタンが小さいので勝手に電源が切れたり入ったりする事もない。ただグローブをつけたまま電源を入れるときは、ちょっとした集中力が必要ではある。
【寒冷地撮影】
中央に水滴ボケが見られる
長時間動画を撮った後に電源を落としたところ、しばらくしてもう一度電源を入れようとしたがなかなか入らなかった。ズボンのポケットに10分程入れておいたところ問題なく電源が入ったが、やはり氷点下の寒いところに長使用長時間いると電圧が不安定にはなるようだ。
温かいところではピントも比較的スパスパ決まるが、寒いところだと微妙にぼけている写真が多かった。
ただ子供がタップコントロールを悪戯してマクロやスーパーマクロにしていたからと言う理由もあるのだが。
タップコントロール好きな次男坊
【通常撮影】
職場近くで梅が咲いていた。コンデジの撮影スタイルは慣れていないせいか手振れが多かった。焦点距離が102mmまでしかないのでどうしても両腕を伸ばして撮影するのでブレが激しくなるようだ。E-3の手振れ補正より相当弱い気がする。コンパクトだから仕方ないと..
ナンテン。
ピントが合うまでの時間はマイクロフォーサーズに比べると少しかかる感じ。ただ充分実用範囲内である。
思ったところにピントを合わせにくい。近すぎるとかなり迷う傾向が強いようだ。
クスノキ。
このくらい離れているとスパッとピントが合う。とは言ってもジィィ..ピッ!という感じだが。
いずれにしても等倍鑑賞でなければ画質は充分でしょう。
【マクロ撮影】
外に放置されている小汚い花崗岩のマクロ撮影。斜めから写してみたが周辺はダメですね。
一眼になれているとこのマクロは...という感じですが、まあこのサイズですし...
【水中撮影】
最後に水中撮影です。池に近づいて水中にカメラを握ったままつっこみました。
人間になれているせいなのか突進してくる鯉を撮影です。
意外にも濁っている池でもきれいに撮れて驚きです。
【まとめ】
冒頭の選定基準で主観的点数をつけるならば
1.★★★★★ 頑丈(文句ないです)
2.★★★ 防水(レンズバリアーで水滴が取りにくい)
3.★★ 寒冷耐性(外気にさらしていたのがまずかったか)
4.★★★★ 小型軽量(以外とスキー中は気になりませんでした)
とりあえず、スキーにはこのカメラ必須となりました。やはりタップコントロールがいいです。
ただ、少し書いたのだが寒冷地で外気にさらしたまま長時間使用した後は、若干タップコントロールの反応が悪かったり電源が入りにくくなるなる事があった。
場合によってはウェア下のベルトに装着したり、胸ポケットに入れておいた方がいいかもしれない。
あ、そうそう、ビューティーモードはおすすめのようです。
スタッフを写したところ「シワが目立たない」「肌がきれいに写っている」と騒いでいました。私としてはあまり変わらないように思うのであるが、本人達はいたって本気のようでした。
手にした方は一度試してみては?
(2010.1.24)
回顧なシリーズなのでここで追記を。
本来この記事はウェブページにあったものを書き直したものだ。
昨年暮れにウェブページを一新したときに、構成上この記事は削除してしまった。
だが未だにTough8000で検索をかけてこられる人が多くいるので、一応復活させておこうと思う。
このデジカメは結局FT2を2代目タフネスコンデジとして購入したため、非常に僅かな期間しか使っていない。
タップコントロールなど非常に面白いギミックにあふれていたコンデジだったが、手振れ補正の弱さやマクロの弱さなど基本的な性能に難があり手放してしまった一品だ。
ただ、オリンパスのタフネスコンデジに対する考え方は非常に共感できるものであった。
これは面白い!と色々いじくり回して説明書をひっきりなしにめくっていた楽しさは、パナのFT2には見られない。
もちろんパナのタフネスコンデジに対する考え方は一般的な王道であろう。
万人に受け入れられる商品としては必須の条件だ。
自分の使い方ではTough8000は満足できる性能ではなかったが、もしFT2レベルまでの基本性能を搭載できるようになったToughシリーズになったら、是非ともう一度購入をしてみたい。
もちろん、デザインは妙にアバンギャルドに凝ったものでなく、弁当箱のような無骨なデザインでお願いしたい。見た感じにタフであるというのを納得させるがために。
見た目の固そうなイメージは大事だと思う。
できれば色も凝って欲しいですね。
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