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2011年3月 5日 (土)

Voightlander Heliar 50mm/F3.5(Ni) を使ってみる

またまた久しぶりのライカMマウントレンズ。
以前のレンズHeliar50mm/2.0に続いてF3.5も書いておきたい。

20110217b_2

重量は147g、サイズは47.0x42.2と沈胴しなければF2.0より僅かに大きい。ただ見た目にスリムなのでパッと見ではF2.0より小さく感じる。フィルター径は29mmと非常に小さいため純正のフィルターを取り寄せた。
最短撮影距離はF2.0と同じく1mとやや長い。

このレンズは本来Lマウント専用であるが、付属のMマウントアダプターを介することでM型ライカに取り付けられるようになる。

20110124l

早速いつものぽんちゃんに被写体になって頂く。
被写体までの撮影距離は1m、ISOは160に固定、WBは太陽光とする。
Leica M9で1~2段ずつ絞って撮影した。

【テスト撮影】

F3.5(開放)
20110217c

F5.6
20110217d

F8.0
20110217e

なお最短距離撮影は1mなので、ボケの具合を見たいときにはF3.5の開放画像を見て頂くとよいであろう。

【実写と感想】

このレンズも2009年の末にF2.0と一緒に発売された限定600台のレンズである。
当時は先にF2.0の予約が殺到し、その後にこのF3.5の在庫も減少していった。
呑気に構えていつものカメラ屋さんにこれらの2本を予約しにいくと、すでにコシナでは全て捌けてしまったという。
マイクロフォーサーズに取り付けられるMマウントアダプターの影響ではないかとのことだった。
慌ててネットで2本を確保したという曰わく付きのレンズでもあったのだ。

20110217a 写りは素直
M9+Heliar50mm/3.5

写りはHeliar50mm/2.0よりも素直かも知れない。
だが実際にこのレンズを持ち出すことは殆どなかった。使い勝手がF2.0と非常に似ていることもあり、同様にやや使いにくさが目立つ感じだ。

同じHeliarであるならば殆ど大きさの変わらないF2.0を選ぶことが多く、またよりコンパクトにできる利点の沈胴はセンサーを傷つけそうでできなかったのだ。

もし沈胴させた時に、M9のセンサーからミシッと音が聞こえてしまった場合の心的ダメージは計り知れない。
ライカM9のお値段を考えると、そこまでチャレンジャーにはなれなかったのである。

なので、いつしかHeliar50mm/3.5はLeica M7に取り付けることが多くなった。
フィルムではいくつかサンプル画像があるのだが、デジタルでは殆ど残してない。
そのために実写サンプルは上の1枚のみだ。
そしてM7を友人に譲ってからはF2.0と同様に防湿庫の肥やしとなり、結局は全く使わなくなってしまった。

そうこうしているうちに、昨年の秋に整理のためF2.0と一緒にいつものカメラ屋に売却してしてしまった。
F2.0はすぐに売れてなくなってしまったが、F3.5は未だに陳列棚にポツンと鎮座している。

いつもカメラ屋さんに行くたびにHeliar50mm/3.5がさみしそうに私を見つめているのだ。彼は無言で私を責め続ける。
私は徐々にその置いてあるコーナーへは足が遠のいてしまうのだ。

すまん、ヘリアー50mm/3.5。

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