Voigtlander Nokton 35mm/F1.2 Asph.を使ってみる
35mmでありながらF1.2という驚異的な明るさを持つ唯一無二の存在。
Leica M8.2で使っていたときは約45mm/1.2という驚愕の性能になる。
買ってきたのはNokton35mm/1.2のシルバーモデル。
限定300本という触れ込みだったのだが、ちょうど目の前にシルバーあったのでそのまま購入してきた。
どうも限定とかの言葉に弱い私である。
重量はMマウント専用レンズとしては堂々の490g。
最短撮影距離は70cmで、フィルターサイズは52mmである。
Leica M8.2で使用するにあたって必要なものがUV/IRフィルターだ。
特にNokton35mm/1.2ではフィルター枠がΦ52mmなので純正には見つからない。
そこでサードパーティーのものから購入することになった。
フードはコシナにしてはかっこいいタイプであるが、こちらはコシナのフィルムRF機ベッサ専用のようであった。
ま、気にせず使ってましたが。
それではポンちゃんによるテスト撮影を。
被写体までの距離は1m。
ボディはLeica M9、ISOは160に固定、WBは太陽光に設定した。
【テスト撮影】
写りはかなりいいと思う。
Noktonというとクラシックをイメージしてしまうが、このレンズの映りに古さは感じにくい。
【最短距離撮影】
驚きなのが、F1.2であるにも関わらずフォーカスディスタンスが70cmであると言うことだ。
非球面レンズの恩恵なのか、詳しいことは分からないがコシナの開発陣にブラボー!と叫びたいくらいだ。
ただ、同心円状のボケがちょっとうるさいのが気になる。
【実写と感想】
このレンズは意外と使う頻度が少なかった。
やはり重いという事が原因だったことと、強力なライバルSummicron35mmがいたのだ。
Leica M9で使うとしても、広角のレンズにこのレンズ、そして標準の50mmを入れてとなると重さも結構馬鹿にならない。
しかも寄れないときている。
結局、ライカを持ち出すときは広角と標準レンズの2本になってしまったのだ。
どうせ35mmを持っていくなら軽くて万能なSummicronにしようと打算も働いてしまう。
そしていつの日かNokton35mm/1.2は防湿庫の肥やしとなり、早々に手放されてしまった。
自分としては35mm/1.2の利点を十分に見つけられぬが故に手元から消えた一本。
M8.2を使っていたときこそ存在価値が高かったかのように思えるレンズだ。
限定300本という甘い言葉は時に人を惑わし散財させる。
斯様な特殊レンズは本当に必要な人が購入すべきレンズであろう。
よく考えねばならない。
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