ZD ED 50-200mm/F2.8-3.5 SWDを使ってみる
欲しいな、でもどうしようか....と思っているうちにフォーサーズが休止状態に陥り、このまま買わずにフォーサーズがなくなってしまった場合、一生後悔すると考えてE-5とともに思い切って購入してしまった衝動買いのレンズ。
ZD ED50-200mm/2.8-3.5SWDである。
換算して100-400mm/F2.8-3.5を誇る明るくて便利な軽量望遠ズーム。
重量は995gと1kgを切る。サイズはかなりコンパクトで86.5x157mm。
最短撮影距離は1.2m、最大撮影倍率は0.21倍。
フィルターは67mmである。
それではポンちゃんに来ていただいて、いつものテスト撮影をしてみましょう。
カメラはE-5、ISOは200に設定、WBは太陽光に固定した。
被写体までの距離は2mとし、50mmから200mmまでの各焦点距離でそれぞれ撮影した。
【テスト撮影】
50mm(換算100mm) 左よりF2.8/F4.0/F8.0
100mm(換算200mm) 左よりF3.2/F4.0/F8.0
150mm(換算300mm) 左よりF3.4/F4.0/F8.0
200mm(換算400mm) 左よりF3.5/F4.0/F8.0
噂通りかなり凄いレンズだと思う。
E-5と言うフォーサーズではかなり解像度の高いボディを使用しているとはいえ、10万円以下で手に入るこのレンズの解像感は見事である。
50mmの中央部と隅角部のトリミングを出してみる。
ボケ具合にクセがあると言われるが、自分的にはさほど気にならない。
これだけの軽量レンズでありながら上手くまとめて作り上げている。
【最短距離撮影】
フォーサーズのためボケはF7.0相当になるが、最短撮影距離1.2mだと簡易マクロ的に大きくぼかすことができる。
最大撮影倍率は0.21倍であるから、マクロ撮影としては厳しいが。
【実写と感想】
このズームを使う上で重要なことは、なるべく手振れ補正効果の大きいボディを使うことである。
できればE-5やE-3、E-30等が好ましいだろう。
テレ端で換算400mmの望遠になるのだ。補正が弱いと手振れがかなり目立つ。
しかし写りは秀逸だ。
ワイド端、テレ端ともに切れのいい画像を映し出す。
ボケに賛否両論があるようだが、10万を切る金額で100-400mmの高性能ズームが手にはいるならば安いものであろう。
より美しいボケを求めたければ、ZD ED35-100mm/2.0やZD ED150mm/2.0を選択すればよいのだ。
オリンパスZUIKO DIGITAL 50-200mm F2.8-3.5 SWDは極めて魅力的なレンズだがボケ味がウィークポイント
(デジカメInfo.より)
このズームはZD ED12-60mm/2.8-4.0SWDと組み合わせることで、よりオリンパスの最新E-システムを堪能することができる。
これにSWDマクロが入れば完璧であったろうに、結局は夢のまた夢となってしまった。
巷の評価は極めて高いレンズであり、使ってみると確かになるほどと納得できる出来映えのレンズだ。
コンパクトで写りは抜群にいいが、フォーサーズのためボケ具合にやや不満を感じ、テレ端ズーミング時のデザインにため息をついてしまう。
いいとこ取りのレンズというのは、なかなかないものなのだ。
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