DA 15mm/F4 ED AL Limited を使ってみる
私の持っていたペンタックスレンズ唯一の広角レンズ。
DA15mm/4.0である。
発表されたときに軽量小型で換算23mm程になるこのレンズに非常に惹かれた。
APS-C専用レンズで重量は僅か212g。サイズはポケットにも収まる63x39.5mmだ。
最短撮影距離は18cm、最大撮影倍率は0.15倍。
フィルターはコンパクトでありがたい49mmである。
このレンズに対してはブログを書くかどうかちょっと悩んだ。
実はDA15mm/4.0ED AL Limitedとは相性があまり良くない。
近接撮影に於いてピントが来ない個体だったのだ。
他のサイトなどでは、そのような事象は書かれていなかったので、自分のレンズだけの問題なのではないかと思う。
無限遠に近い撮影では普通に使えたが、被写体に接近しての撮影ではピントの合う頻度が非常に少なかった。
ボディからのレンズ調整もダメで、結果的に殆ど使わなくレンズになっていたのだ。
ではポンちゃんの登場である。
被写体までの距離は1.5m。
ボディはK7で、ISOは200に固定、WBは太陽光に設定した。
【テスト撮影】
とにかくピントが来なかったので、このテストでもやはりピントがずれている。
後のミカンにピントが来ているのが分かるだろうか。
斯様な状況なのでこのレンズに対する検証のコメントはちょっとしづらい。
【最短距離撮影】
他のサイトでも言われているように、ボケはあまりキレイではない。
自分的には許容範囲ではあるが。
だが、このサイズのレンズにボケまでも要求したら可哀相である。
ボケのためにサイズが倍になってしまうくらいなら、私はこのままでも良いという考え方だ。
この写真でもピントがずれて目玉の後に来ている。
私のこのレンズのやっかいなところは、前に後にピントがずれることだ。
法則性がないずれ方をするのが嫌だった。
これでもピンが来るまで何度も仕切り直しているのだ。
【実写と感想】
とにかくレンズ性能が引き出せていないので偉そうに感想を述べられる立場ではない。
実際には無限遠では問題なく使えたのだ。
修理に出そうかとも考えたが、今までの経験でこのようなパターンの時には問題なしで帰ってくることが多かったので、結局はそのままにしてしまった。
逆光にも強くコンパクトだったDA15mm/4.0。
買った当初、ディストーションも少なく開放から使えたこのレンズを見たときに、主力APS-C機はペンタックスになると考えていた。
ボディのK-7もファインダーの写りやシャッター音は最高だった。
しかし、近接撮影でのピントずれで結局はペンタックスのレンズ及びボディに信頼感がなくなってしまったのは事実だ。
もちろんペンタックスユーザーを愚弄しているわけではない。
他のレンズではちゃんとピントは来ていたのだから、私のレンズの個体差だと考えている。
だが、K-7の手振れ補正の弱さと、先にも述べた理由から結局は手放してしまった。
今でもたまに考えるが、もしあの時DA15mm/F4.0が当たりの玉だったらどうなっていただろうと言うことだ。
おそらくはペンタックスにどっぷりはまっていたであろう。
今はディスコンにされているMakroPlanar50mm/2.0ZKを筆頭にペンタックスの単焦点レンズ群で固められていたと思われる。
手放してはしまったが、一度使ってみたかったFA Limitedレンズを堪能できたことは良かったと思っている。
ちなみにどのようにピントがずれるかというと、こうなる。↓
変な写真ですが....
K-7+DA15mm/4.0ED AL Limited
選んだ写真は極端にピントがずれている写真であるが、決してAFポイントを外しているわけではない。
もちろん何度かAFを仕切り直すとピントが来ることもあるが、その間にネコなどはどっかに行ってしまうのだ。
好きなレンズだっただけに残念である。
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