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2011年4月16日 (土)

Leica Summilux M 35mm/F1.4 (球面)を使ってみる

先日は35mmズミクロンだったので、今日は35mmズミルクスを。
しかもクセ玉で有名な球面ルクス35mmである。

20110416a1

持っていたのはチタンカラーのタイプだ。
古いレンズではあるが、ライカレンズの中でも一、二を争うほどの大好きなレンズである。

20110416a2

重量は、所持していたときに測定しなかったので不明であるが、ズミクロンに毛が生えた程度のような気がする。
最短撮影距離は1m。

Pon1_2

それでは早速、イヌの被写体を使ってテスト撮影をする。
被写体までの距離はいつもと同じ1m。
ボディはM9。ISOは160に固定し、WBは太陽光に設定した。

【テスト撮影】

35mm/F1.4
20110416b2

35mm/F2.8
20110416b3

35mm/F5.6
20110416b4

35mm/F8.0
20110416b5

クセ玉で有名なこのレンズは開放で撮るとハレーションが激しく、コントラストも低下するためかなりソフトな感じで写し出される。
だが絞り込めばコントラストは上昇し、かなりカリッとした描写に変わる。
一粒で二度美味しいこのレンズは、現代的なレンズの対照に位置するレンズではあるが、その魅力にとりつかれる人は多いと聞く。
私もその一人であるが。

最短距離撮影は上の写真の開放を参考にしてもらえればと思う。

【実写と感想】

初めてこのレンズで撮影したとき開放で盛大に出現するハロに驚いたが、人物撮影すると非常に好みの絵になることに気がついた。
ソフトフォーカスが働いたようにほんわりとした柔らかい写真が撮れるのだ。

20110416c1
M9+Leica SummiluxM35mm/1.4(球面)

このレンズは相当に面白いレンズだと、ちょくちょくM9に取り付けて撮影した。
開放では柔らかく、絞り込めばクッキリとした画像になるのだ。

20110416c3
M9+Leica SummiluxM35mm/1.4(球面)

欠点としては一般的なねじ込み式のフィルターが付けられないことと、最短撮影距離が70cmでなく1mであると言うことだ。
特に最短撮影距離には悩まされた。
35mmレンズなのでもう一歩寄ろうとすると、え?もう寄れないのか?と撮影テンションが急落してしまう事が度々あった。

20110416c7
M9+Leica SummiluxM35mm/1.4(球面)

そんなレンズではあったが、チタンカラーはM9スチールグレイとの色マッチングも好みで、よくSummicron35mmとどちらを持ち出すか真剣に悩むことが多いレンズだった。
決まらない時は2本まとめて持ち出した。(笑)

20110416c2
M9+Leica SummiluxM35mm/1.4(球面)

子供や女性を撮影するときには外せなかったレンズ。
絞り込めばスナップショットも全然いける。
クセ玉と言われ、使う人を選ぶと聞いていたが自分には非常に合うレンズであったようだ。

20110416c6
M9+Leica SummiluxM35mm/1.4(球面)

このレンズもM9を手放したときに放出した。
使用期間は1年と短いものであったが、このレンズに出会えて良かったと思っている。
マウントアダプター介して、このレンズをマイクロで使うことも考えたがやめておいた。

20110416c4
M9+Leica SummiluxM35mm/1.4(球面)

ふと、ライカを止めてからこのレンズのことを思い出すことが多くなった。
時折、同じように開放でハロが出やすい以前持っていたTopcor(Nokton)58mm/1.4を買い戻してD700で使ってみようかと考えるが、おそらくはあの独特の雰囲気は出せないであろう。

20110416c5
M9+Leica SummiluxM35mm/1.4(球面)

ときめく思い出の中で、欠点など次々忘れて徐々に神格化されていくレンズ。
まるで人間の様なレンズだ。

しかし忘れられないからと言って、ヨリを戻そうと思ってはいけない。
久しぶりに会ったあの子(レンズ)は、以前のソレとは違うのだ。
きっと前のとは違う!と感じることだろう。

だが、変わってしまったのはあの子(レンズ)だけではない。別の子(一眼)に触れた自分も変わってしまっていたのだ。

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