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2011年4月21日 (木)

Voightlander Nokton Classic 40mm/F1.4 SCを使ってみる

このSC(シングルコート)のレンズは中古で購入した。
本当はMC(マルチコート)が欲しかったのだが、新品は再生産されるまで時間がかかるようで、購入当時に中古市場に出ているのは全てがSCだったのだ。
いつ出てくるか分からないMCを待つよりは、今ある程度の良いSCでも購入しておこうかという事で手に入れた。

20110421a

このレンズは非常にお手頃価格だ。
40mmが大好きな私にとって、M型ライカを使っている身としてはコスパの優れたレンズである。
まずはRollei Sonnar40mm/2.8を手に入れた後、ハイスピードレンズであるこちらも手に入れた。

20110421a2

SCには前玉のレンズ枠に「SC」とブルーの文字で印字してある。
Sonnarに比べ前玉が大きく、古いライカレンズのデザインにも似ており好感が持てる。

重量は軽い175g。サイズは55x29.7mmとSonnarと殆ど変わらぬほど小さい。
これでF1.4なのだ。Mマウントレンズは素晴らしい。
最短撮影距離はRF最短の70cm。
フィルター径は43mmである。

Pon1

では早速いつものポンちゃんに被写体になっていただく。

被写体までの距離は1m。
ボディはM9、ISOは160、WBは太陽光に設定した。

【テスト撮影】

40mm/F1.4
20110421b1

40mm/F2.0
20110421b2

40mm/F4.0
20110421b3

40mm/F8.0
20110421b4

クラシックと名が付いているように、写りは現代的と言うよりも古くさく感じる。
よく言えば落ち着きのある写りである。
さすがに隅角部ではある程度の解像度低下が見られるが、中心部では全く問題のない写りだ。

【最短距離撮影】

F1.4/70cm
20110421c

SonnarのF2.8に比べるとさすがによくボケる。
写真の雰囲気が上のテスト撮影と違うのは、後日取り直したからだ。
ひょっとしたらWBが異なるかも知れない。

【実写と感想】

このNokton40mm/1.4SCはあまり持ち出すことをしなかった。
自分的にはクラシカルな写りにこだわりを持っていなかったことと、SCというワンコートに対して良い印象がなかったためだ。
そのため写りの色が好きなSonnar28mm/2.8の方を頻繁に持ち出していた。

20110421d2
Leica M9+Nokton40mm/1.4SC

しかしながら、今にして見るとこのNokton40mm/1.4もなかなか捨てたものではなかったようだ。
頻繁に持ち出せば、それなりに面白い写真もたくさん撮れたかも知れない。

20110421d3
Leica M9+Nokton40mm/1.4SC

実は当時もそう考えていた時期もあったのだ。
そこで出た結論は、やはりMCを購入するとことだった。
F1.4の明るいハイスピードレンズで、しかもきっと写りは若干現代的になっているに違いないとほのかな期待を持って購入した。

20110421d1
Leica M9+Nokton40mm/1.4SC

しかし期待は完膚なまでに叩きのめされた。
写りの事ではない。作りの精度のことだった。
詳しいことは以前の日記の「帰ってきたノクトン」に書いてあるのでお暇な方はどうぞ。

20110421d4
Leica M9+Nokton40mm/1.4SC

と言うわけで、Nokton40mm/1.4SCに関してはあまり感想などと大した事が書けるほど使い込んではいないのだが、クラシカルな独特の雰囲気を持つ40mm好きな方にはお勧めだ。
ただ、そのような方は相当なマイノリティーと思われる。
コシナのNoktonシリーズでは、最も廉価なハイスピードレンズ。
35mmか50mmかでお悩みの方はお一つどうでしょう。
ただし、必ず買う前に手に触れてチェックされることをお勧めする。

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