無料ブログはココログ

ana

  • ana

« Voightlander APO-LANTHAR90mm/3.5SL2を(E-5で)使ってみる | トップページ | サーキュレーターの夏 »

2011年5月 9日 (月)

AF-S NIKKOR 24-120mm/F4G ED VRを使ってみる

ズームマイクロレンズである70-180mm/4.5-5.6を手に入れた時に、一度は手放したもののもう一度購入し直したNikon製フルサイズ一眼D700。

その時に標準ズームも欲しいなあということで、発売になったばかりのこのズームレンズが店頭に置いてあったが為に購入してしまった。

20110509a1

AF-S NIKKOR 24-120mm/F4G ED VRである。
最近のNikonレンズはニッコール表記が大文字になっているのは意味があるのだろうか。
デジタル対応ということなのだろうか。

20110509a4

重量は710g、サイズは84x103.5mm。
なんだこのサイズはという位にでかい。
いつも入れているカメラバッグのインナーにはめ込むと(!入れるではない)、引っ張り出すときも強い抵抗がかかるほどに太くてでかい。
そのせいか、D700に装着してもスペック以上に重く感じてしまう。
以前持っていたAF-S NIKKOR24-70mm/2.4G EDの方がスリムな分、まだ軽いと錯覚してしまうほどだ。
最短撮影距離は45cm、最大撮影倍率は0.24倍。
フィルター径は77mmである。

20110509a6

インナーフォーカスでフォーカス時に鏡胴が伸びることはない。
だがズーミング時にテレ側にリングを回すとレンズ全長が伸びる。
段差の付いた鏡胴が繰り出されるが、デザイン的には上手くまとめている。

Pon2

それでは例のイヌの置物でテスト撮影を。
被写体までの距離は2m。
ボディはD700、ISOは200、WBは太陽光に設定した。

【テスト撮影】

24mm 左よりF4.0/5.6/8.0
20110509b1 20110509b2 20110509b3

70mm 左からF4.0/5.6/8.0
20110509b4 20110509b5 20110509b6_2

120mm 左からF4.0/5.6/8.0
20110509b7 20110509b8 20110509b9

開放から解像度・コントラストともに十分に使える。
色収差はワイド端開放では周辺域に多少見られるが絞れば徐々に改善する。F8.0まで絞っても隅角にはまだ若干残っている。
ディストーションは結構派手目で、ワイド端では-3.55%の樽状、テレ端では2.05%の糸巻き状となる。
フルサイズ対応5倍ズームで見るとディストーションは激し目かも知れない。

【最短距離撮影】

24mm 45cm 左からF4.0/8.0
20110509c1 20110509c2

120mm 45cm 左からF4.0/8.0
20110509c3 20110509c4

ボケはF4.0レンズにしてはキレイだ。
でもフルサイズだからF4.0でもよくぼけるのは当たり前ですね。
点光源もキレイな円形にまとまっている。また光源内部もアスフェリカルな同心円模様が殆どないので、ニッコールレンズの精度の優秀さがよく分かるレンズだ。

【実写と感想】

とにかく太いのが納得いかない。
しかし、標準ズームで開放から使えて手振れ補正まで搭載されている所持レンズはコレしかないので手放せずにいる。

20110509d1
Nikon D700+AF-S NIKKOR24-120mm/4.0G ED VR

大好きな24-85mm/2.8-4.0Dを使うという手もあるが、こちらはワイド端の陣笠状歪曲が酷く、開放からの使用はコントラストと解像の低下もあるので微妙に使用を躊躇している。
それに今回の検証で24-120mm/4.0Gの優秀さがハッキリしてしまった。
24-120mm/4.0Gが便利で高性能なズームであることに異論はない。
だが、もう少し歪曲を調整してくれればと思う。

20110509d2
Nikon D700+AF-S NIKKOR24-120mm/4.0G ED VR

24-70mm/2.8Gもそうであるが、最近のNIKKORレンズはソフト的な歪曲補正を前提としたレンズ作りをしているようだ。
素直な歪曲であれば補正もしやすく、ある程度の歪曲を光学的に残せるのであれば補正を正すレンズ調整も最低限で済むため、より光学的な性能アップが見込めるからであろうか。
まあ詳しいことは私には分からない。

20110509d3
Nikon D700+AF-S NIKKOR24-120mm/4.0G ED VR

もしもそうである場合、NIKKORレンズの能力を最大限に引き出すためには純正ソフトウェアが必要になる。
ただ私のように複数マウントを使用しているときには、現像ソフトは純正ソフトでなく他社から販売されているRAW現像専用ソフトを使った方が、操作法が統一されるために便利なことは確かなのだ。

20110509d5
Nikon D700+AF-S NIKKOR24-120mm/4.0G ED VR

NIKKORレンズを満足して使うには、浮気などせずニコンにドップリ浸かりなさいということなのでしょうか。
まあ時期が来たらそれも考えましょう。
それに専用ソフトを使わずともNIKKORレンズは充分満足のいくレベルに達している魅力高いレンズ群だ。

20110509d6
Nikon D700+AF-S NIKKOR24-120mm/4.0G ED VR

話が少し脱線したが、この24-120mm/4.0Gはいいレンズだと思う。
ナノクリがコーティングされ逆光にも強く、写りも十分。
しかし、繰り返すが太いのだ。いつものバッグに入れると他のレンズ達が入らないのだ。
でも太さが気にならない人には非常にお勧めのズームレンズですね。

20110509d4_2
Nikon D700+AF-S NIKKOR24-120mm/4.0G ED VR

今後のNIKKORレンズは24-70mm/2.8Gのようにもうちょっとスリムに、そして可能であればAF-S24-85mm/2.8-4.0G ED VRなんかを出してくれると凄く嬉しいのですが。

« Voightlander APO-LANTHAR90mm/3.5SL2を(E-5で)使ってみる | トップページ | サーキュレーターの夏 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: AF-S NIKKOR 24-120mm/F4G ED VRを使ってみる:

« Voightlander APO-LANTHAR90mm/3.5SL2を(E-5で)使ってみる | トップページ | サーキュレーターの夏 »