PC-E Micro NIKKOR 45mm/F2.8D ED(スペック)
実はこのレンズは2本目だ。
2009年に発売になった直後に購入し、D3につけて撮影していた。
非常に良くできたティルトシフトレンズで、マクロレンズとしても愛用していたが、ライカMシステムの導入によって、一度ニコンを手放したのだ。
結局はライカを手放すことになり、代替のフルサイズ機を導入するために再びNikonシステムのD700を選択した。
メインのCanonがあるのに何故にNikonにしたのか。
それは、このPC-E Micro NIKKOR45mm/2.8D EDがあったからなのだ。
さて、そんな2回も買ってしまったPC-E Micro NIKKOR45mm/2.8D EDはどんなレンズなのか。
まずは簡単なスペックを。
重量は約740g、サイズは82.5mmx112mmと単焦点にしては結構大柄なレンズだ。
レンズ構成は8群9枚で、1枚のEDレンズが組み込まれている。
ナノクリスタルコートが施され、逆光には非常に強い。
MTF曲線からレンズ性能もかなりのものと言うことが分かる。
フィルター径は77mmと焦点距離45mmにしてはかなり大きい。
ティルト・シフトさせるためであるから仕方がないが、これが前述のMTF曲線に現れているのであろう。
絞り羽根は円形の9枚である。
さて最短撮影距離であるが、これがこのレンズの特徴でもあるマクロ搭載と言うことからわずか25.3cmとなっている。
最大撮影倍率は0.5倍。つまりハーフマクロである。
画像の中央から辺縁までしっかりと解像し、ティルト・シフト機能を搭載し、しかもハーフマクロ撮影まで可能だというスーパーレンズ。
でも、TSレンズなのでマニュアルフォーカスなのが仕方のないところですけどね。
インナーフォーカスではないので鏡胴が伸びる。
Leica MacroElmarit R60mm/2.8のようににょっきり伸びるタイプではないので、あまり目立つことはない。
Nikonのサイトによると近距離補正方式(Close-Range Correction System)を取っているらしい。
全体繰り出しと違って近距離側で像面湾曲が増加することが少ない。マクロ撮影で恩恵が得られるのだ。
と、このように一粒で二度・三度と美味しいレンズなのである。
さて、ティルト・シフトの使い方は以前にも書いたので、今回は割愛させていただく。
それでは次回はテスト撮影です。
PC-E Micro NIKKOR 45mm/F2.8D ED
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