SIGMA SD1 考按
4600万画素相当の実力を持つFOVEONセンサーが搭載されているSD1。
噂に寄ればRAWは1ファイルあたり50MB程になるそうで、最速のCFカードを使っても記録に10秒位かかるという。
ネット上では、APS-Cサイズのセンサーであるにもかかわらず、ニコンやキヤノンのフラッグシップ機に迫るほどの価格を呈するこのSD1に対して、35mmフルサイズセンサーをのせた彼らとの画像比較やペンタックスのデジタル645とも比較の対象とされていることが多い。
大概はセンサーサイズに対して、価格が非常識すぎると卑下されている書き込みを掲示板などでよく見る。
SD1のネガティブで辛辣な意見が至るところで散見される。
私自身もAPS-Cという単純なセンサーサイズから見たSD1の価格は高すぎると思う。
では何故に購入を決めたのか?
まずSD1がAPS-C一眼であるということ。
それは私がカメラ機材の軽量化に強いこだわりを持っているためだ。
カメラ機材を持ち出す中で、最も重量に影響があるのはレンズ群である。
APS-C専用の比較的軽いレンズでシステムを組めば、子供を連れて歩いても機動力を損なうことが少ないだろう。
さらにこのSD1のセンサーはローパスレスで中判並みの4600万画素相当の高精細な画像を得られるという。
軽量なシステムなのに何という美味しい話だろう。
だが、欠点もありそうだ。
maroさんのコメントにもあったが、高精細な画素故にわずかなショックでもブレが生じてしまうとのこと。
それにシグマレンズ群がSD1のセンサー解像能力に充分対応できるほどの性能を有しているかということだ。
ブレのない写真を撮ることは理想ではあるが、今回の私は4600万画素相当のSD1をほぼ手持ち用機材として購入するので等倍レベルのブレは諦めている。
だからこう考えるようにしている。
「手持ち撮影用のFOVEON搭載APS-C機だが、三脚等を使ってその気になれば4600万画素の高精細な撮像も可能なカメラである」と。
実情は解像度が1500万画素程度ではないかとも言われているSD1。
それはそれでいいと思っている。
キヤノンでもニコンでもソニーでもない。そしてライカでもない。
シグマというメーカーがFOVEONセンサーを搭載して、フラッグシップクラスの高画素界隈に小さい画像素子ながらも乗り込んできた。
トップメーカーに比べればAF精度も悪いだろう、操作感も悪いだろう。
使い勝手で困惑する事は分かっているが、それでもシグマが敢えて送り込んできたフラッグシップにどうしても触れられずにはいられない。
SD1は私のAPS-C魂を鷲掴みにしてきたデジタル一眼だったのだ。
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