Voightlander Nokton25mm/F0.95(スペック)
このレンズはシャレにならない。
昨年の8月にコシナから発表され、11月に発売された驚異の明るさF0.95を持つ標準レンズ、Nokton25mm/F0.95である。
これはマイクロフォーサーズ専用のレンズで唯一のマニュアルフォーカスだ。
つまりAFが効かないので、自分でピントリングを回してフォーカスを合わせる必要がある。
現時点で最もマイクロの中で使用頻度が高く、このレンズでないと撮影できない被写体は数多い。
換算で50mmの焦点域を持つこのレンズの売りは、なんと言ってもF0.95の明るさを持つことだ。
しかもそれだけではない。これが持つ更なる最大の強みは最短撮影距離だ。
なんと僅か17cmしかない。
自分の知る限りでは交換式レンズで、この明るさを持ちながらこれだけ寄れる標準レンズはない。
レンズ構成は8群11枚で、超高屈折率ガラスを使用している。
持てばズシリとガラスの固まりのような感じだ。
今までの軽量なマイクロフォーサーズのレンズとは全く異質な感じを出している。
レンズ鏡胴は金属製でしっかりとしている。
ピントリングは適度な重さがあって調整しやすい。最短距離から無限遠まで約270°弱ほど回転させることができる。
ピントリングの上に絞りリングが見られる。
F0.95からF16まで、約1/2段ずつクリックで設定できる。
インナーフォーカスではないのでピントを回すことで鏡胴が伸び、無限遠が伸長最短となる。
どのくらい伸びるかは写真を見てもらうと分かりやすい。
自分的には全然気になることはない。
だが、ピントで気になることが一つだけある。コシナのこのクラシカルなピントリングのデザインは好きではない。
ここだけが気に入らないのだ。
話がそれたので元に戻そう。
マウント部に電子接点は見られない。
つまりカメラに送られる情報は画素センサーにはいる光量だけなので、シャッター速度やISO値はカメラ側で設定してくれるが、絞り値の決定は全て自分で行う。
重量は410g、サイズは58.4x70.0mmとマイクロの単焦点の中では現在最大級の大きさを誇る。
それでもマイクロなのでこの小ささだ。フルサイズで作ったらどのくらいのサイズ・重さになるか分からない。
最短撮影距離は17cm、最大撮影倍率は0.25倍。
つまり1/4倍までの接写が可能と言うことだ。コレはスゴイ。
フィルター径は優しい52mmである。
この換算50mmになる標準レンズのすごさがちょっとおわかり頂けましたか。
次回はこのレンズの【テスト撮影】です。
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