SIGMA SD1 とレンズ調整
先日話したとおり、スパイダーレンズキャルを使用してSD1によるレンズ微調整を行ってみた。
スパイダーレンズキャルはレンズのピントずれの具合(度合)を調べるためのアイテムである。
中央のターゲットにフォーカスを当てて撮影すれば、隣にあるスケールでそのレンズのフォーカスに対するずれ具合がわかるというわけだ。
だが、ここで問題が出てきた。
ターゲットまでの距離を固定してしまうと、レンズ毎に焦点距離が違うのでスケールの倍率に差が出てしまい読み取りに難が出るのだ。
実は、このスパイダーレンズキャルを購入したのは昨年の暮れになるのだが、今まで使用しなかったのはレンズの焦点距離とターゲットまでの距離に対する定数が決まっていなかったからだ。
そのためにすぐにネットで調べてみることにした。
どうやら焦点距離の50倍位がよろしいらしい。
つまり28mmのレンズでは、ターゲットを1.4m離すことになるのだ。
だが、レンズキャルはかなり小さく、これで撮影すると豆のようなターゲットの中から粟粒のようなスケールを読み出さなければならなくなるので却下。
結局、レンズキャルがファインダーフレームに充分入る程度のアバウトな距離で撮影することになった。
持っているSAマウントレンズは上の写真にある3本であるため、これらをチェックする。
・28mm/F1.8EX DG ASPHERICAL MACRO
・10-20mm/F3.5EX DC HSM
・17-50mm/F2.8EX DC OS HSM
撮影の仕方は、シャッター半押しを複数回繰り返し、ピントが固定された時点でシャッターを全押しとした。
また、繰り返し撮影するときはレンズ手前に手をかざし、フォーカスをずらしてから再撮影とした。
ズームに関してはワイド端とテレ端の2つをそれぞれ調整し平均値を求めた。(端数はテレ端側に振った)
28mm/F1.8EX DG ASPHERICAL MACRO
調整前
調整後
SIGMA SD1+28mm/1.8EX DG ASPHERICAL MACRO(開放)
10-20mm/F3.5EX DC HSM
調整前
調整後
SIGMA SD1+10-20mm/3.5EX DC HSM(開放)
17-50mm/F2.8EX DC OS HSM
調整前
調整後
SIGMA SD1+17-50mm/2.8EX DC OS HSM(開放)
さて、結構気合いを入れて調整したのであるがどうであろう。
明日、SD1を外に持ち出してレンズの雰囲気が変わったかどうか確かめてみたい。
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