無料ブログはココログ

ana

  • ana

« Leica Summilux R50mm/1.4(E60)を(EOS1Ds2で)使ってみる | トップページ | 理由 »

2011年8月14日 (日)

EOS-1DsMarkIIのトラウマ

先日のRレンズに関係のある話である。

当時、ライカRレンズ専用ボディとなってしまっていたEOS-1DsMk2であるが、シャッター幕にトラブルが生じる報告がちょくちょくネット上で見られた。

20110814z_2

自分のは大丈夫であろうかと画面を良く凝らしてみてみると、なんと自分の機種にも出ているではないか。
シャッター回数2万前後だったと思う。
1DsMk2は15万回の耐久性をうたっているにもかかわらずに。

20110814c
Canon EOS1DsMk2+Leica SummiluxR50mm/1.4(1/1250s)

写真左端全体に露光が異常になっている部分が見られる。
これは撮影写真全てに見られるのではなく、たまに出てくるのだ。
非常に厄介な現象であった。
この頃の1DsMk2の稼働率は非常に高く、修理に出すタイミングがなかなかつかめずにいた。

しばらく騙し騙し使っているうちに、どうやら高速シャッターで撮影をすると出やすいということがわかってきた。
特に1/1000から1/2000あたりのシャッター時に異常露光が激しく生じるピークがある。

20110814d これも上に見える
Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron50mm/2.0(1/1250s)

ライカRレンズをEOSボディで使用するには実絞りで使用する。
ピントを合わせるためには開放に近い絞り値で撮影するためシャッター速度が速くなりがちになる。
シャッター速度を落とすためには絞らねばならないため、結果ファインダー像が暗くなってピントが合わせにくくなってしまうのだ。

全部のRレンズに数種のNDフィルターをかぶせることはコスト的にも割が合わず、撮影時間もかかるので最終的に修理に出すことに決めた。
その後は問題なく撮影できるようになった。

少し前に似たような現象がEOS1Vでも報告があったことを覚えている。
デジタルになっても未だこの問題が発生するのだと、キヤノンフラッグシップのシャッター装置に対する品質に疑問を感じた。
今でこそそのような問題は上がっていないので、私も昨年キヤノンに戻ってきたわけだが、当時のショックから年中端っこの露光を未だにチェックしてしまうのだ。

当時、超高級機種であったEOS-1DsMk2。
その機種に生じたトラブルのトラウマが、先ほど発売された70万円SIGMA SD1の使いにくさや不具合に対して非常に寛容になったのではと思っている。

ただ、不具合はなるべくないようにお願いしますね。

« Leica Summilux R50mm/1.4(E60)を(EOS1Ds2で)使ってみる | トップページ | 理由 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: EOS-1DsMarkIIのトラウマ:

« Leica Summilux R50mm/1.4(E60)を(EOS1Ds2で)使ってみる | トップページ | 理由 »