PC-E NIKKOR 24mm/F3.5D ED(実写と感想)
ティルトシフトレンズという特性上、開放F値がF3.5であってもレンズが肥大化し、それでも77mm枠フィルターに納めてきたNikonのPC-E24mm/3.5は相当いけるレンズである。
このPC-E24mm/3.5D EDで撮影した画像は中央部から周辺まで十分に解像されており、コントラストもしっかりで、開放から全然使えるスーパーレンズである。
なおかつボケもかなりきれいである
レンズ自体の性能は相当なものであることがわかる。
Nikon D700+Nikon PC-E NIKKOR24mm/3.5D ED
そして、なんと言ってもCanonのTS-E24mm/3.5LII同様に寄れるのがいい。
私がこのレンズを購入した理由は、アオリ撮影のできるティルトと、広角パースを押さえられるシフト撮影が可能であるためだ。
Nikon D700+Nikon PC-E NIKKOR24mm/3.5D ED
アオリ撮影は撮るだけならば思ったよりも簡単に撮影可能だ。
ただ、よりミニチュアっぽく見せるには、もう少し場数を踏まないといけない。
問題はシフト撮影で、夕方に高層建造物を撮ったとき、三脚を用意していないとどうにもならないことに気がついた。
Nikon D700+Nikon PC-E NIKKOR24mm/3.5D ED
これは小さい三脚では役不足で、しっかりとした中型以上の三脚を用いて水平位置をしっかり確保した
後、シフト撮影するレンズだったのだ。
私は普段の撮影にはほとんど三脚を持ち歩くことはしない。
そうすると24mmの出番は徐々に減少し、PC-E Macro45mm/2.8D EDの方を頻繁に持ち出すようになってしまった。
Nikon D700+Nikon PC-E NIKKOR24mm/3.5D ED
いつしか防湿庫の中で留守番をすることが多くなったレンズだ。
だが、これはこのレンズが駄目レンズと言うことではない。私にとって敷居の高すぎるレンズなのだ。
安くて程度のいい中古があったら絶対に買いだ。
でもAF-S24mm/1.4G EDの方が軽いし(当レンズ比較)、寄れるし(このレンズ比較)、安いし(あのレンズ比較)、そっちの方がいいかもしれない。
Nikon D700+Nikon PC-E NIKKOR24mm/3.5D ED
私の結論はこうだ。
趣味で使うにはティルトシフトレンズは1本あれば十分で、なるべく汎用に使えるレンズを選ぶべきという事だった。
それはPC-E Macro45mm/2.8D EDであって、24mm/3.5D EDではない。
そんな悲運のPC-E24mm/3.5D EDは、私にとって遊びで購入するにはちょっと高すぎたプロフェッショナルレンズであったのだ。
PC-E NIKKOR24mm/3.5D ED
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