Leica DG Summilux25mm/F1.4 ASPH.(実写と感想)
発売前から非常に楽しみにしていたDG Summilux25mm/1.4である。
換算50mm/1.4の能力を有しながら、30cmと相当な近接撮影能力を持つ期待のレンズである。
AFレンズの中では現時点で最も明るい開放値F1.4を持つ。
AF速度は通常撮影であれば全く不安はなく、非常に精度の高いフォーカシング能力のあるレンズだ。
将来のレンズは位相差AFがなくなってしまうのではないかと思うほどである。
ボケ換算ではF2.8相当になってしまうが、30cmまで寄れるというメリットからかなりぼかすことができる。
Olympus E-P3+Leica DG Summilux25mm/1.4
だが、E-P3やGH2にこのレンズをつけていると、「え?これしか寄れないの?」という感覚に襲われる。
これは一体どうしたことか?
たとえばEOS7DにEF35mm/1.4L USMをつけたのと同じ接写30cm感覚で撮影できるはずなのに、同じように被写体に寄れるという実感が得られない。
Olympus E-P3+Leica DG Summilux25mm/1.4
どうやら、カメラとレンズサイズに原因があるらしい。
マイクロならではのサイズが、30cmという近接撮影距離の感覚をDSLRに比べて狂わしているようだ。
つまりDSLRとミラーレスでは同じ最短撮影距離でも、レンズ先端から被写体までの距離に結構差が出てしまうのだ。
Olympus E-P3+Leica DG Summilux25mm/1.4
まあ、そんな意外な一面はあるものの、しばらく使っているうちに慣れてくる。
開放からでも十分に実用的なDG Summilux25mmはマイクロの中では手に入れたい単焦点レンズの筆頭になるだろう。
インナーフォーカスなので使い勝手もよろしく、開放から使えるこのレンズに隙は殆どない。
若干、開放でビネッティングが少し目立つものの、味わいとして捉えれば欠点を探すのが難しいレンズである。
マイクロの中でこのDG Summilux25mmは、単焦点の中核として強い存在感を醸し出していくレンズになるであろうと思うのだ。
Olympus E-P3+Leica DG Summilux25mm/1.4(ジオラマ)
マイクロが発表された当初こそ廉価で暗いレンズばかりのため微妙だったマイクロフォーサーズであるが、ここに来て小型で且つ優秀なレンズ群が徐々に発売・発表されてきた。高感度の耐性も上がってきており、特にE-P3はダイナミックレンジがフォーサーズセンサーとしてはかなりいいようである。
Olympus E-P3+Leica DG Summilux25mm/1.4
マイクロを初めて買おうとしている人で、先立つものに余裕があるのであれば、このDG Summilux25mmとM.ZD ED12mm/2.0の2本を買うことをお薦めしたい。
マイクロフォーサーズにしびれること請けあいである。
Leica DG Summilux25mm/F1.4 ASPH.
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