M.ZD14-42mm/F3.5-5.6IIR(テスト撮影)
操作感は歴代の14-42mm/3.5-5.6ズームに比べるとスムースで非常に使いやすい。
チープな質感など気にならなくなるほどの使い勝手を持っているM.ZD14-42mm/3.5-5.6IIRであるが、今日はこのレンズのテスト撮影について書いてみる。
実はこのレンズは実戦での使用がまだ殆どない。
前回の「スペック」でちょっと述べたが、このレンズの使用を躊躇する理由がある。
それは逆光性能だ。
コレが新設計のレンズなのかと驚くほど逆光に弱かかった。ゴースト・フレア出まくりである。
シルバーボディにシルバーレンズの組合せが良くないのか理由はわからないが、最近まれに見るほどの逆光性能の非道いレンズだった。
まあ、とにかくテスト撮影をしてみよう。
被写体はいつものようにイヌの置物であるポンちゃんにお願いしたい。
【テスト撮影】
被写体までの距離は2m、ボディはE-P3、ISOは00、WBはAUTOに設定した。
焦点距離は14mm、25mm、42mmで各絞り値で撮影。
開放から結構使えるレンズである。
解像度もコントラストも十分実用レベルに達していると思う。
ここで14mm域の焦点距離の右上と左下をトリミングしてみた。
ワイド端での隅角では色収差が目立つ。
これはF8に絞り込むと若干は改善するが、まだ残っている感じだ。
また周辺域では開放だと解像度が思ったより低い。
ただ、解像度に関しては絞り込むことで改善している。
【最短距離撮影】
このレンズは14mm域では25cm、42mm域では30cmと最短撮影距離が異なっている。
それぞれ開放とF8.0で撮影した。
ボケは思ったよりキレイだ。
コントラストも低くならずに開放から使える。
廉価なズームとしては十分と思われた。
先ほどのテスト撮影の写真とこの最短距離撮影の写真は雰囲気が結構違う。
実はテスト撮影は曇天で、最短距離撮影は晴天で撮影したのだ。
先に晴天で撮影したのだが、この時のテスト撮影の結果が使い物ならなかったのでもう一度曇天を狙って撮影し直すハメになったのだ。
先にも書いたが、逆光性能は褒められるものではない。
【逆光性能】
晴天時の逆光である。
フィルターはかましていない。前玉むき出しの状態で撮影した。
ワイド端では画面上方の太陽から直線上のゴーストが見られる。
絞り込むことでゴーストは肥大している。
またテレ端に移動する毎にゴーストは上端に移動し、今度は画面全体にフレアが激しくなってくる。
テレ端ではかなりコントラストが低下した状態になる。
解像感はある程度維持されてはいるが、そのまま使うには厳しい状態だ。
と、このように逆光では使いにくそうなレンズのため、現在は実写撮影には殆ど稼働していない。
そのため実写サンプルも使用感も両方不足しているので「実写と感想」をまだ書くことはまだ先のことになりそうだ。
近いうちにコイツで写真を撮ってみようとは思っているのだが。
ネットで見ても逆光に弱いという情報は殆ど見られない。
ひょっとしたら今回の現象は、自分の個体によるケースと言うことも考えられる。
いずれにしても、今度の散歩の時に晴れたらこのレンズを持ち出してみよう。
まさか、プラスチ....いや、まさかね?
M.ZD14-42mm/F3.5-5.6IIR
« ラドラートレイルキャンパー | トップページ | E-P3とRRS »
コメント