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2011年9月

2011年9月30日 (金)

M.ZD45mm/1.8(実写と感想)

換算90mmとなる中望遠系のこのレンズはどのような実力を持っているのか。
基本的にはポートレイトにどうぞといった触れ込みらしい。

20110930h

私がこのレンズを持ち出すとなると、まず間違いなくオリンパスのM.ZD ED12mm/2.0とパナソニックのLeica DG Summilux25mm/1.4Asph.を一緒に持ち出す。
この3本が現在の私のマイクロフォーサーズレンズのルーチンになっている。

20110930g
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD45mm/1.8

それなら標準ズーム1本で済むではないかと感じる人もいるだろう。
まさに先日のM.ZD14-42mm/3.5-5.6IIRならば、なんと113gで3本分が詰まっている。

20110930e
Olympus E-P3+Olympus M.ZD45mm/1.8

これら別個のレンズの重量を合わせれば
130g+200g+116g=446g
標準ズームの4倍弱ほどに重くなるのだ。
まあ重いと言っても差は300gしかないのだが。

20110930a
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD45mm/1.8

この300gの差の中に、2段分のシャッター速度の優位性があり、
マイクロなのにもかかわらずボケを生み出す事が可能で、
単焦点のために高品質な画像を写し出す事ができる。

20110930d
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD45mm/1.8

この優位性が300gの重さの差を帳消しにしても、さらにおつりが来ると私は感じているのだ。
非常に美味しいレンズたちではないか。
特にM.ZD45mm/1.8は値段の割りに写りが良くて、さらによくぼかす事のできるコスパの良い商品だ。
12mm/2.0と25mm/1.4とトリプルセットで持てば、室内屋外と問わずにM4/3レンズの中でボケと一緒に高品位な画像を楽しめる。

20110930c
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD45mm/1.8

ところで、肝心なこのレンズの実力を書くのを忘れていた。
このレンズは洒落にならないほど素晴らしい。
解像度、コントラストといい文句はない。
しかもマイクロでこれだけボカせられるのがたまらない。
こってり系の色のりのいい発色に間違いなく悩殺させられるはずだ。

これを購入すると他の2本も欲しくなりますよ。



M.ZD45mm/1.8


スペック
テスト撮影
実写と感想

2011年9月29日 (木)

ライカS2と動きモノ

ライカS2はスタジオ撮影を前提とした機体である(と思っている)。
そのため外に持ち出して動体を撮影するなどという事は「想定外」のことなのかも知れない。
しかし、S2ボディとそのレンズには防塵防滴といったシールドがなされており、暗に外で使ってもいいよというメッセージが込められているのではないかと自分は勝手に解釈している。

20110929a

私はプロでもハイアマでもないためスタジオ撮影はまずやらない。
ライカS2の購入理由はSD1ではまった高精細な画像を得られる機種をAF使用で子供に使いたいという単純なものだ。
下手な写真を大きくプリントアウトして喜んでいるただのおっさんである。

そんなおっさんが動体撮影をするとなると殆どが子供メインだ。
別にレーシングカーやジェット戦闘機を撮るためにこの機体を手に入れたわけではない。
普段見られる子供の素早い動きに追従してくれればそれでいいのである。
もちろん、運動会での使用も考えてはいない。

20110929b
leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

ライカS2のAFにはシングルAFとコンティニュアスAFの2種類が設定できる。
静物系の撮影には前者を、動きモノには後者をといった具合だ。
普段はシングルAFだが、子供を撮るときにはコンティニュアスAFに切り替えて撮影してみた。

20110929g 20110929h

コンティニュアスAFはレンズのAF駆動にかなり左右される。
Sシリーズのレンズは高速な超音波モーターというわけではないが、中判クラスでは最速という触れ込みだ。
Summarit S70mm/2.5ASPH.はどうであろう。
感覚的にはNikonのAF-SでないAFに毛が生えたくらいか?
いや、CanonのEF50mm/1.2L USMくらいであろうか。
静かに、そして僅かにうるさく、ズーコズーコと被写体を追いかける。

20110929c 20110929e
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

まあ高速連写性能のないボディであるから仕方のない事ではあるが、振り子運動であるブランコの追従性はあまり良くない。
レンズの駆動が被写体の運動に追いつかず、置きピンで撮影した方が早く正確な感じだ。
もちろん、被写体との距離を開ければそれなりに撮影は可能になるが、こういう時はなるべく距離を詰めて大きく撮影したいものである。
そうなるといきなり追従性が悪化する。

20110929i 20110929j
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

ある程度の結果は分かっていた。
万能さを求めるのであればD3や1Dを選べば良いのだ。
S2は中央一点のAFポイントしかないから、コンティニュアスAFで撮影するとすべて日の丸構図となる。
「被写体を追いかける」、そういう機種ではないのだ。
3750万画素という高画素センサーなので、後でトリミングするのもありだろう。
個人で楽しむS2なのだから、そういう選択肢もありなのだ。

20110929f
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

因みに猫が歩く程度の追従性ならば普通に使える。
極めて優秀というわけではないが、至近距離で走っているのでなければ子供でも十分コンティニュアスで可能なのだ。
ただ、今の私にとっては確率的な事を言えば至近の動きモノには置きピンの方が高いかな?
クセをつかめば確率をあげる事もできるかも知れないし、お金をかけてCSレンズとストロボを使えばよりいいかも知れない。
私はそこまで投資するつもりはないが。

20110929k
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

スナップ程度であればAF性能、使い勝手に全く不足は無い。

2011年9月28日 (水)

M.ZD45mm/1.8(テスト撮影)

ようやくE-P3のRRS専用Lプレートを購入したものの、微妙な使い勝手に戸惑い気味である。
デザインやホールディングはいいんですよ。
ただ使い勝手がね、ちょっとイマイチかなと。

20110928f

なんと言ってもプレートを付けたままでもバッテリーやカードを交換できるメリットは計り知れないが、その裏蓋を開ける事に僅かばかりの神経の集中を要する事が気になってしまう。
まあ、慣れの問題かもしれませんが。
今回は先日のスペックで紹介したオリンパス製のM.ZD45mm/1.8である。
評判のいいこの45mm(換算90mm)はどのような性能を持っているのか。

Pon3

さて、クランプに取り付ける事のできる専用プレートも無事装着できたので、テスト撮影もはかどるというものである。
被写体はいつものぽんちゃんにお願いする。
被写体までの距離は2m、ボディはE-P3を使用。
ISOはに固定、WBはAUTOに設定した。
開放(F1.8)から各絞り値で撮影する。

【テスト撮影】

F1.8
20110928x1

F4.0
20110928x4

F8.0
20110928x6

思った通り開放からかなり使えるレンズである。
解像感も十分であるしビネッティングも気にならない。
絞り込んでも画質に著名な変化は現れない。
これはいいレンズだ。

ただ、かなり独特の色を出すレンズだ。
まあ撮影時がただの夕方という事もあるかも知れない。
様々なシチュエーションでハッキリとした色を出すので使いやすいのではないだろうか。
近い雰囲気を出すレンズはコシナのAPO-Lanthar90mm/3.5SL2ような気がする。
こちらは当然ながら開放だと相当コントラストが落ちてしまうようだし、もう少しどぎついかも知れない。

【最短距離撮影】

このM.ZD45mm/1.8は最短撮影距離が50cmと、換算90mmにしては結構寄れるレンズだ。
つまりぼかしやすい。
さて、どのようにボケるのか開放と絞り込んだ状態で比較撮影してみた。
左が開放、右がF8.0である。

20110928y1 20110928y2

かなりボケはきれいに出る感じだ。
後をこれだけぼかせられればポートレイトレンズとしても十分であろう。
なるべく被写体との距離を詰めて、できる限り絞りを開けて撮影すれば手ぶれも抑えられて綺麗なボケ写真の完成である。
マイクロフォーサーズのセンサーとは思えぬボケを楽しんでいただきたい。

さて、次回はこのレンズの実写と感想である。

M.ZD45mm/1.8

スペック
テスト撮影
実写と感想

2011年9月27日 (火)

ライカS2のAF精度とファームアップ

ライカS2のAFは一眼型デジタルカメラでは初となる自社開発のものが搭載されている。
しかも測離点は中央一点のみで、一般的な一眼デジカメに搭載されている多点型とは一線を画する設計だ。
これは合焦精度を高めるためと言われているが、実際に計測してみようというわけだ。

20110927d

測定器は以前購入したスパイダーレンズキャルを使用した。
計測方法にはレンズの焦点距離云々とあるようだが、ド素人のブログなのでその辺りはアバウトに計測した。

20110927c

S2にSummarit S70mm/2.5ASPH.を取り付けて、約1mのところにレンズキャルを設置し、一回のシャッターごとにピントリングを無限遠に戻してから再びシャッターを切るようにする。
シャッターは全押し状態でピントが合い次第切れる状態にしておき、トータルで10回シャッターを押した。

20110927c1

細かい数値は後述するとして、平均値として-0.25となった。
僅かに後ピンである。
ライカS2にはレンズ微調整機能はついていないため、調整は必要な場合は代理店に送りつけねばならない。
しかし、僅か-0.25程度ならば私の使用範疇であれば全く問題ないレベルであろうと考えられる。

20110927g

凄まじいのが各測定値の数値である。
殆ど-0.2と-0.3で行き来している状態である。
バラツキが極めて少ないのだ。
因みにSD1では1.0単位の目盛りを前後するほどAF精度は低かった。
微調整されるのであれば、ライカS2のAF性能はプロの使用にとっても全く問題ないレベルであると考えられる。

20110927h

さて、このライカS2とSummarit S70mm/2.5ASPH.は最新のファームアップが施されている。
先日にボディとレンズをアップデートしたばかりなのだ。
その後にAFチェックをしている。
購入時間もない頃に、実はファームアップしてない状態でのAFチェックをしてあったのだ。
ここにそのデータを出して比較してみる。

20110927f5

分かりにくいとは思うが、後ピンや前ピンとかなりのバラツキが見られる。
平均値は-0.37とファームアップ後より僅かに悪い程度だ。
しかしこの数値と、ボディ・レンズをファームアップした数値をグラフ化して下に表してみた。

20110927i

どうであろう。
ここまではっきりとファームアップ後との比較が出るとは思わなかった。
これは冗談ではなく、実際の計測値を正直に取ったものである。
まあ、各々僅か10回程度の計測でしかないので、信憑性が高いかと言われれば微妙かもしれない。
だが、SD1の時のようにハッキリと結果が出ないファームアップよりは素晴らしい。

20110927k
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

スパイダーレンズキャルを用いた比較がSD1しかないのが残念であるが、それを踏まえても位相差AFでこれだけの誤差にまとめ上げたライカのAF性能は極めて優秀であると考えられる。
ライカS2を持っている人ならば、最新のファームアップはおすすめであろう。
ただ、ファームアップ以前に普段使いとして使用していたS2の写真は、敢えてピントが弱いと感じた事は一つもなかった。

20110927j
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

ライカS2中央一点のAFポイント。
これだけ正確なのであれば、シャッター半押し+フレーミングで殆どのシチュエーションは対応できるであろう。
このレンズでcos誤差が気になった事はまだない。
次回は動きものについて書いてみたいと思う。
一点もののAFポイントでどこまで動体について行けるのか。
ライカS2の限界に挑戦してみたい。

2011年9月26日 (月)

M.ZD14-42mm/F3.5-5.6IIR(実写と感想)

前回の記事から相当遅れてのレポートである。
このレンズはフレアが出やすいという事から、様々なシーンで持ち出す事を結構躊躇していたのだ。
しかし、使わねば実写が撮れないので唐津にこっそりと持ち出してみた。

20110926a

ボディはパナのGH2を使用した。
どうしても使い勝手からEVFが無いとストレスがたまってしまう。
さて、どんなものかというと....。

20110926b_2
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

結果からいうと思ったより相当いいレンズだ。
日差しが強いと若干階調は落ちてしまうが、標準レンズとしては十分である。
解像感もきちんと周辺まで出している。

20110926c
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

初代のタイプに比べて沈胴から繰り出す操作もスムースに引っかかる事はない。
このあたりはオリンパスもかなり研究したと思われる。
AF速度は他社ボディとはいえ文句のないスピードとともに無音でスッと決まる。

20110926d_2
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

いいじゃないですか、M.ZD14-42mm/F3.5-5.6IIR。
またいつもの食わず嫌いが出てしまったのか。
しかし、このレンズ一番の懸案である逆光性能を再現してみた。

20110926e
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

あれ?
フレアやゴーストが殆ど出ない。
しかし夏の日差しで且つ逆光のせいか、コントラストが強く出る傾向がある。

20110926f
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

あれはいったい何だったのか。
ピンポイントで強烈な光線が入ったせいなのだろうか。
今となっては原因不明の現象である。

20110926h
Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

パナ機とオリ機では異なった描写になるのか?
詳しい事は分からないが、このM.ZD14-42mm/F3.5-5.6IIRは普通に使えるグートな高性能標準ズームです。
オリンパスさん、すいません。

でも、来月出るパナ製の新型標準ズーム使っちゃいそうです。



M.ZD14-42mm/F3.5-5.6IIR

スペック
テスト撮影
実写と感想

2011年9月25日 (日)

ライカS2の高感度

普段使いにこの一眼が使えるのか。
その肝となるのが高感度性能である。

20110925a_2

以前、フィルムカメラを使っていた頃はそのフィルムを使い切るまでその感度に付き合わされた。
昼間に感度100のフィルムを半分以上残したまま夜半に撮影する状況に陥ると、ブレ写真を乱発する羽目になることが多々あった。
フィルム本数には限りがあるため、途中で交換すればそのフィルムはもう使えない。
もったいないという気持ちから、暗くなっても使い切ってない低感度フィルムをそのまま使用してブレ写真を量産するのは毎度のことだった。

20110925b

あれからどれほどの歳月が流れたのか。
なんとISO値は1枚ごとに自動で設定され、機種によっては高感度撮影もISO6400程度ならばノイズはあまり目立たない。
すごい時代になったものだ。
有り難い事だと感じながらライカS2の高感度テストを施行してみた。
S2のISO値が1250までしかないことに若干の不安を感じながら。

20110925f

被写体はいつもの猿の置物と時計である。
ところで先日に猿の置物の右腕がもげてしまった。
数年前にスタッフが落としたときに折れてしまい、その後に強力接着剤で固定させておいたのだが再び取れてしまったのだ。
もういいです。このままにします。

さて、デフォルトのISOは160であるのだが、320、640、1250、それに臨時用に80とが設定されてある。
F値は8.0に固定し、ISO値を各数値で撮影していった。
上が全体像、下がトリミング像である。

ISO80
20110925e1a

20110925e1b 20110925e1c

ISO160
20110925e2a

20110925e2b 20110925e2c

ISO320
20110925e3a

20110925e3b 20110925e3c

ISO640
20110925e4a

20110925e4b 20110925e4c

ISO1250
20110925e5a

20110925e5b 20110925e5c

プロの目からすれば厳しいものになるかもしれないが、自分的にはISO1250でも全然問題ないレベルだ。
最初液晶で見たときには違いがよく分からないくらいだった。
黒い被写体になるとISO1250で若干カラーノイズが見られるが、この程度ならば普通にガシガシ使おう。
解像度の低下も殆ど分からない。

ここまで優秀ならISO2500まで行けたのではないかと思うが、きっとこれを超えると急激に画質が劣化するのかもしれない。
それともプロ機という事で、ノイズや解像度にはシビアに設定してあるのだろうか。
妥協する閾値が全然違うのには驚かされる。

【まとめ】

プロの必要としているレベルが分からないので主観的な事しか書けないが、S2は相当特殊なカメラと思われる。
高感度にまだ余裕があるのにISO1250で打ち止めである。
とりあえずや、臨時用に、といった補助的な高感度設定は無いのだ。
「ISO1250」、ここまでである。
その代わり画質には文句は無い。
ただ昼間はいいが、夕方以降になると手持ちが厳しくなってくる。

20110925c
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

3750万画素のセンサーを扱うには若干心許ないISO値ではあるが、これがプロ機というものなのだろうか。
私のようなド素人が覗き込んではいけない世界を僅かだが垣間見てしまった気がする。
だが、非常に使いやすいカメラなのだ。
ライカS2は恐ろしいカメラだ。でかいのに持ち出したくなる。

さて、次回はライカが初めて自社で作り上げた一眼搭載型位相差AFの性能についてを書いてみたい。
中央一点のみのAFポイント。
余計な球は一切使わないストレートのみの直球勝負。
この清々しいまでのAFはいったいどういうレベルなのか。
乞うご期待。

2011年9月24日 (土)

M.ZD45mm/1.8(スペック)

さて、遅ればせながら今月の9日に発売になったM.ZD45mm/1.8について書いてみたいと思う。

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マイクロフォーサーズでいう焦点距離45mmは換算すると90mm域のレンズとなる。
この焦点距離の単焦点レンズは、数年前にパナソニックから発売になったLeica DG MacroElmarit45mm/2.8ASPH.以来2本目だ。

Leica 45mmの方は等倍マクロ機能を持った高性能レンズであったが、こちらは開放F値が1.8のみのハイスピードレンズである。
マクロ機能こそ持っていないが、その分レンズを小型軽量化できて高速シャッターを切れるポートレイトに最適な中望遠レンズという触れ込みだ。

20110924a_2

重量は116g、サイズは56x46mmと手のひらにすっぽりと収まるサイズにまとめ上げている。
この軽さはやみつきレベルだ。
ただし質感はプラスチッキーで値段相応の感じである。
因みにお値段は実売3万弱と言ったところ。

20110924c

レンズ構成は8群9枚。
特殊高屈折(E-HR)レンズを2枚採用し、ゴーストやフレアを抑制するZEROコーティングなどボケ味にこだわる光学設計を施してある。
フィルターサイズは37mm。

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最短撮影距離は50cm、最大撮影倍率は0.11倍(35mm換算で0.22倍)である。
90mmクラスでF1.8の明るさを誇りながら50cmまで寄れるレンズというのが素晴らしい。
ただ、鏡胴にはZD ED12mm/2.0のように距離目盛りが印字されていない。
しかしMSCが搭載されているため、フォーカス速度は高速で殆ど無音だ。
距離目盛りが無いことで不便さを感じることはないだろう。

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さて、このズームで戸惑ったのがフードの装着だ。
このタイプは初めてだったので、一番最初の時はフードの型番を間違えたのではないかと不安にさせられた。

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まあ、一度分かればどうってことはないのであるが、このリングをどうしようか。
いっその事、フードを付けっぱなしという方法もある。

20110924g1_2 20110924g2_2 20110924g4

このように逆さまに付ければコンパクトにまとまるのだ。
だが、リングを何処かに無くしそうで少し心配である。

20110920k

スタンダードが一番美しい。

M.ZD45mm/1.8

スペック
テスト撮影
実写と感想

2011年9月23日 (金)

ライカS2を使ってみよう

Nikonからもコンパクトなミラーレスが発売になって時代は徐々に小型軽量に進んでいるようであるが、ここで敢えて時代に逆行するような機種の記事を書くというのはやや抵抗を感じずにはいられない。
さて、SD1の代わりに導入したS2であるが、実際に使い勝手はどのようなものなのか。

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とにかくぱっと見で目に付くのはシャッターボタンの位置だ。
通常は軍艦部上部に設置されているが、S2はグリップに張り付くように取り付けられている。

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RシリーズのR8やR9と同じである。
これはこれで使いやすく、最初から違和感なくシャッターを押せるのだ。
押し心地はかなり軽く、シャッター音もシャキーンといった軽い金属音からなる。
ミラーショックはほとんど感じることはなく、かなりの剛性をもって作られていると考えられる。

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巨大なボディキャップを外すと巨大なマウントが見えてくる。
キヤノンマウントでもでかいと感じていた自分にとっては、このサイズは未知との遭遇である。
内部にはこれまた初めて見る巨大なサイズのミラーが鎮座している。

20110923d

ミラーアップすると中には大きなセンサーが見られる。
じっくりと見てみたい気もするが、根が貧乏性のせいか長時間開けていることに強い抵抗を感じてしまった。
まるで神社の御神体を拝見するような気持ちになる。

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次に軍艦部であるが、かなりすっきりとしてまとまっている。
小さな液晶表示にモードダイヤルのみ、これだけである。

20110923f

モードダイヤルにはライカらしくシャッター速度の表示(T)とA(絞り)、B(バルブ)がエンボス記載されている。
通常の使用であればAモードに設定しておく。
背面部の親指で操作できるダイヤルを回すことで絞り値の変更が可能だ。
またAモード時にこのダイヤルを押すことでP(プログラム)モードに切り替えることができる。
Tモードの時に押し込めばM(マニュアル)モードに切り替わる。

20110923g

小さな液晶表示にはモード、絞り値、T値、ISO値、残り枚数、バッテリー残量がカラーで表示されている。
屋外ではやや見にくさはあるものの、必要最低限のものがわかりやすく配列されている。

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次に背面である。

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電源スイッチはファインダーの左隣に設置されている。
通常はFPS(フォーカルプレーンシャッター)と書いてある中央のモードに合わせることで電源が入る。ただし、高価なCSレンズを取り付ける場合は上部のCS(セントラルシャッター)に合わせる。
電源スイッチを入れると軍艦上部の液晶にReady!と表示され、5秒ほどしてから撮影可能だ。
ちょっとまったり系のカメラである。

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このカメラの凄まじいのはファインダーである。
自分が使ってきたAFカメラでの最良ファインダーはペンタックスのK7であったが、S2はそれを遙かに凌駕している。

20110923k

まあ、金額から言えば当たり前なのかもしれないが、初めて覗いたときにあまりの大きさと見やすさに「マジですか....」とため息が漏れた。
目の悪い私でもマニュアルカメラとして全然使える。
ファインダー視野率は96%と100%ではなく、またファインダー倍率は0.86倍である。

20110923l

次は背面部液晶周囲の操作を。
ボタンはシンプルで4つだけしかない。
右上が画像の再生ボタン、それ以外はメニューを開くボタンである。
再生画面やメニュー画面の四隅にそれぞれの細かいサブメニューが表示され、4つのボタンや親指ダイヤルで画面や数値を選んで設定していくのだ。
ただ、ISO値の変更や露出の変更など、とっさに切り替えたい場合はショートカットキーがある。

20110923m3 20110923m1 20110923m2

右下、左上、左下はボタンの長押しで設定画面に切り替わる。
ボタン右下は露出の変更。
ボタン左上はISO値の変更。
ボタン左下は測光モードの変更である。

20110923n1

今度はバッテリーについて。
最初S2に触れたときに、この操作法でお店のお兄さんとちょっと悩んだ。
単純に引っ張り出すことができないのだ。

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まず、本体下面のレバーを下げるとバッテリーが飛び出すが、途中でロックされるため引いてもこれ以上は出てこない。

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バッテリーを軽く押し込むとカチリと音がしてロックが外れる。

20110923n4

このような作業を行ってから引き出すことができるのだ。
恐らくは落下防止のためであるが、なかなか良くできている。
自分としてはS2お気に入りのギミックである。

20110923o

では最後にカードへの書き込みについて。
とにかくバカでかいデータをカードへ書き込むために、そのレスポンスが心配であった。
SD1の時には45MBで12秒も待たされたのでストレスがたまりやすかったのだ。
そこでストップウォッチを使って、SD1の時と同じくUDMA6/16GのCFカードを使って計測してみた。
測定はシャッター押した直後から、カード書き込みのLEDが消えるまでの秒数を計った。
これを複数回試してみた。

単射撮影時:RAWのみ
LED消灯まで2秒ちょっと。

連射撮影時:RAWのみ
バッファがいっぱいになるまで11枚連射可能。
11枚目のシャッターが切れるまで9秒ちょっとかかり、LED消灯まで+8秒ほどかかる。
バッファ一杯後でもシャッターを押し続けると、1枚当たり約1.5秒から2秒弱のペースでシャッターを切り続けることが可能だ。

と、まあ簡単にS2の使い方を書いてみたが、データ書き込みについてはSD1より極めて優秀だ。
待たされるレスポンスがない。
とは言ってもEOS7Dに比べると勝負にならない機種ではあるが。

20110923p
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

本来はスタジオなどで使用する機種なのであろうが、被写体さえ選べば問題なく外でも使えるデジタルカメラだ。
せっかくの防塵防滴である。高精細な画像をはき出すカメラとして持ち出していきたい。

20110923q
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

お次は、カメラの重要なファクターである高感度について書いていきたいと思う。

2011年9月22日 (木)

台風15号

今日は仕事にならなかった。

20110922a

東京は午後から本降りになって強風も出てきた。
久方ぶりの昼間の直撃だ。

20110922b_2

帰る頃には雨も上がり、強風はやんでいた。
結構インパクトのあった台風だ。
家に帰るとチェリーはそばに寄ってきてから離れなくなっている。
怖かったのか?

2011年9月21日 (水)

Leica S2がやってきた

SIGMA SD1の代わりに導入した高画素デジタル一眼カメラ。
Leica S2である。
ライカの一眼としては初めてのAF機ではないかと思う。

20110921a

2009年の秋に発売され、新ライカ判と言われる45x30mmのフォーマットサイズだけでなく、その販売価格で一時話題になった。

本来プロ向けの中判ライクなデジタルカメラであるが、センサーサイズからはかなりのコンパクトボディで作られており、メジャーどころのフラッグシップ一眼デジカメとサイズ・重量ともにほとんど遜色ないレベルにまでまとめ上げた。

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導入時に困ったのが、参考になるブログが極端に少ないことだった。
使い勝手や癖、細かいトラブルの有無などを調べるには情報が少なすぎる。
ならばと、自分でヒトバシラーとなって情報を発信することに決めた。
まあ、当然素人なので情報の質に不足分や的外れ感はあるかもしれないが、そのあたりはある程度ご理解していただきたい。

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さて、まずは本体のサイズであるが約160x120x80mmとなっている。
因みにNikonのフラッグシップ機D3Xで約159.5x157x87.5mmであるから、結構頑張ってまとめ上げたと思われる。
重量はバッテリー込みで1410g。バッテリー込みのD3Xと同じくらいではないだろうか。

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センサーサイズは45x30mm、アスペクト比は3:2となっている。
コダック社製の3750万画素CCDで、記録画素数は7520x5000である。
当然ながらライブビュー撮影はできない。

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記録メディアはCFカードとSD/SDHCカードである。
64GBまで認識され、記録形式はDNGとJPEG。
DNG1ファイル当たりのサイズは約75MBで撮影間隔は1.5枚/sec。

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ISO感度は80、160、320、640、1250まで設定可能で、固定ISOや自動ISOなど細かく調整できる。
またフォーカルプレーンシャッターは32~1/4000秒まで、レンズシャッターは8~1/500秒まで設定可能となっている。

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とまあ、スペック的なところはこの辺にして、次回はS2に見られる特徴を中心に書いていこうと思う。

2011年9月20日 (火)

E-P3なLプレート

私はブツ撮りにE-Pxシリーズをよく使う。
コンパクトで使いやすいからだ。
以前、E-P1/2で使っていたL型プレートは、E-P3にはネジ穴位置が合わず汎用プレートで代用していた。
だが、バッテリーやメモリカードの交換で毎回プレートをレンチで開けなくてはならないのでストレスがたまっていたのだ。

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予約しておいたE-P3専用のRRS社製Lプレートが発送されたというメールを数日前にもらっていた。
それが先日届いたのだ。

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いつものようにカタログと本体が一緒に梱包されている。
中身を開けて確認してみると、予想に反したプレートが出てきた。

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以前のE-P1/2兼用プレートとはデザインがかなり異なっている。
どちらかというと、ライカM9のプレートに近い形だ。
セットというからには通常のプレートに縦ホルダーのプレートが付いているものらしい。

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なんか様子が変だ。
使い勝手に不安を感じる。
E-P1/2プレートは、デザインこそイマイチだったが、使い勝手は最高だった。
とりあえずは装着してみよう。

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六角レンチで本体底面の三脚穴にネジを締め込んで完成となる。
どうであろう。

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デザインこそまあまあだが、心配なのは使い勝手だ。
なんと言っても底面のメモリカードやバッテリーの交換である。

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うーん、これは指が太くて爪の短い人は相当やりにくいかもしれない。
せめてバッテリー周囲の枠は必要なかったのではないだろうか。
バッテリーやメモリカードの交換は可能であるが、指が細い人の方がやり易いであろう。
デザインはなかなか良いと思うのであるが。

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でも、かといってRRSを選択する場合、これ以外の汎用プレートでは裏蓋の開閉が極めて面倒になるのでやっぱりこれを選ぶしかないのである。
まあ、使っているうちに慣れてくれることを期待したい。
コインを利用して使ってみましょうかね。

2011年9月19日 (月)

さらばSD1な日々

SIGMA SD1は手放すことに決めた。
開放で見られやすい周辺域の緑かぶりにどうしても納得できなかったからだ。
SIGMA SD1を手放すかどうかに結構悩んだ。
それは高精細な画像に魅了されてしまったからだ。

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コンパクトボディでありながら4600万画素相当の超高精細な画像をはき出すデジカメはSD1しかない。
しかし、僅かなブレによっても分かってしまうSD1は手持ち撮影という前提であれば開放撮影が多くなってしまうのは仕方のないところだ。
それでいて緑かぶりの問題である。

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SIGMA SD1+SIGMA 17-50mm/2.8EX DC HSM

だが、一度魅了されてしまった高精細な画像からマイクロボディに戻るというのはかなり酷である。
そこで大型高画素センサーを搭載し、開放から使えるレンズのあるシステムを考えたときに、あるボディーに行き着いた。

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ライカS2である。
これを手に入れるまでの過程には偶然と運があった。
自分の技術からすると行き過ぎたボディであることは分かるのであるが、一度はフルサイズより大きい大型センサーを使ってみたかった欲求が後押しした。
とりあえずレンズは標準レンズであるLeica Summarit S70mm/2.5ASPH.1本を注文する。

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Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

こいつはすごい。
写真はいずれも撮って出しである。
とりあえずはプログラムモードで簡単に試し撮りしてみたが、SIGMA SD1よりかなり簡単に扱える。
ボディサイズも、SD1よりは大型になってしまうが、以前使っていたNikon D3よりは小型だ。
また、ファイルサイズがRAW1枚で75MBとSD1よりもかなり大きいのが笑ってしまう。
書き込み速度やAF速度も問題ない。

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Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.

いつもSD1を入れていたサッチェルバッグにはこれからS2が入るのだろう。
この収まり具合なら35mmの広角レンズもう1本いけそうだ。
いや、広角12mmを付けたマイクロの方が軽いので、広角レンズ代わりにそれを入れてもいいかもしれない。

今回でLeica S2に切り替わるため、SIGMA SD1シリーズはおしまいとなる。
SD1は非常に面白いカメラであったが、使いこなすにはそれなりのレベルが必要であることを痛感した。
さて、SD1からS2になってどんなことになるやら。

2011年9月18日 (日)

メロンパン

私はメロンパンが大好きだ。
特に乾燥したタイプよりは表面がねっとりした湿性タイプのメロンパンが好物である。
最近、お気に入りのメロンパンを唐津で見つけた。

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Canon EOS7D+Nikon PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

曳山メロンパンである。
表面には曳山の焼き印が押されてある湿性のパンで、中身にはメロン風味のクリームが入っている。
このメロンパンに出会ったときに、ようやく理想のメロンパンを見つけたと感じたほどだ。
甘さはやや控えめで、本来ならば2個いけるところだが体重を気にして1日1個と我慢して耐えている。

唐津に行くときには必ず購入している。
筑肥線唐津駅構内で販売されているが、最近は人気があるせいか売り切れのことが少なくない。

息子たちもこのパンが大好きだ。
でも嫁さんはパン好きのはずなのに敢えて別のパンを購入している。
メロンパン好きは男の方が多いのだろうか。

2011年9月17日 (土)

復活イノベーターカレンダー

昨年に村田合同の倒産により2011年度版イノベーターカレンダーが販売されないという状況に陥った。
今年は代替カレンダーで凌いだのだ。
今年はどこのメーカーにしようかと探していたら、なんと2012年度版イノベーターカレンダーが復活していた。

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デザインフィルというメーカーがライセンスを取得して販売してくれるという。
なんとありがたいことだろう。
これでカレンダー選びに悩むことはなくなった。

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イノベーターカレンダーは本当に使いやすい。
独特の大きいフォントで飽きもこない。
遠目に曜日を見てもすぐにわかる。

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とりあえず本当に助かった。
デザインフィル様々である。

2011年9月16日 (金)

新マウント

マイクロフォーサーズの対極に位置すると思われる新マウント。

135フィルムはライカが提唱し世の中に広まっていった。
その同等サイズである36x24mmのフォーマットは、デジタル全盛になった現在でもフルサイズフォーマットとして存在している。

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一眼ライクなスタイルと使い勝手で、可能な限りの大型センサーサイズを有した唯一無二のデジタル一眼カメラ。
そのセンサーサイズはフルサイズフォーマットを凌駕している。

この極端な二つのマウントと付き合っていくことになった。
詳しいことはまた後日に。

2011年9月15日 (木)

ベゴニア園

先日の唐津旅行の途中に、日本三大松原の一つである虹ノ松原近くにあるベゴニア園、通称ポンポコ村に行ってきた。
生き物大好きな長男おすすめのスポットである。

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Canon EOS7D+Nikon PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

ここにはベゴニアだけでなく、亀や蛙、カブトムシやクワガタ、ウーパールーパーに雷魚といった色々な生き物が動植物関係なくコンタミされた不思議な空間になっている。
動きもの系の比率からいうと両生類が多いようだ。

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Canon EOS7D+Nikon PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

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Canon EOS7D+Nikon PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

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Canon EOS7D+Nikon PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

温室が併設されているため、施設の中はやや蒸し暑い。
窓辺に行ってソフトクリームを食べながら涼んでいると虹ノ松原が一望できた。

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Canon EOS7D+Nikon PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

長男はウーパールーパーに、次男はリクガメに釘付けである。
まったり外を見ている時、次男に呼ばれたので近くに行ってみると

20110915i
Canon EOS7D+Nikon PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

なんと、リクガメが卵を産んでいる。
意外と平気でコンクリの上に生むんですね。
砂地の上かと思っていたが。それはウミガメか。

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帰り際、長男にクワガタの幼虫が入っている菌糸ボトルを買ってくれとせがまれた。
自宅に持って帰って部屋に置いといてくれという。
仕方がないなと雄を一匹買おうとしたら、雄雌セットが必要らしい。
まさか室内で繁殖させるつもりでないだろうな。

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Canon EOS7D+Nikon PC-E MacroNIKKOR45mm/2.8D ED

子供たちは生き物に興味津々だ。
そういう私もツノガエルを一匹欲しかった。
とても可愛かったのだが、持って帰れないなあ。

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家族揃ってベゴニアそっちのけですね。

2011年9月14日 (水)

唐津の釣り

久しぶりに釣り糸を垂れた。
ちょうど1年ぶりくらいではないだろうか。

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Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

しかも海釣りとなると今回は数年ぶりになる。
前回唐津に来たときには、このあたりは砂地が多いことがわかっていたのでキスを中心に狙ってみようと考えていたのだ。
コンパクトロッドに遊動式の天秤とナス型重り6号を付けた単純な投げ釣り仕掛けだ。
エサは安価なアオイソメを使う。

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Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

長男に近場を狙うようにして竿を振らせた。
当たりはそこそこにくるらしいが、魚がかからない。
まあ、真っ昼間なので食いつきが悪いのは仕方がないところだろう。

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Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

私に代わって内海側の近場を攻めてみた。
確かに小さな当たりは来るのだが、食い込みが良くない。
コツッと来た瞬間に軽く合わせてようやく針がかりした。
リールを巻き上げると10cm強のシロギスだ。
30分ほど粘って2匹釣り上げた。

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Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD14-42mm/3.5-5.6IIR

トータルで2時間ほど長男と釣りを楽しんだ。
彼はどうやら坊主のようだ。
まあ、初めての海釣りなので仕掛けの作り方、投げ方、エサの付け方を覚えただけでもいい。
これからはこの海でたくさん釣ることになるのだろう。
釣った魚は小さかったのでそのまま逃がした。
せめてコチでも釣れれば宿に持ち帰って調理してもらうのであるが。

20110914g
Canon EOS7D+Nikon PC-E MicroNIKKOR45mm/2.8D ED

その夜、宿でキジハタの活き作りが出た。
これは珍しい。
長男と次男が競って美味しい美味しいと食べている。
関東では滅多に食べられない魚だから心して食べるように、と言い終わる前に全部食べられてしまっていた。(;ω;)

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Canon EOS7D+Nikon PC-E MicroNIKKOR45mm/2.8D ED

頭だけのキジハタを見ていたら、私の釣り魂が沸々とわき上がってきた。
今度来るときは本格的に釣り具を用意してこようかな....。

2011年9月13日 (火)

みんなで帰宅

結局、家族が落ち合うことになった。
ちょっと寂しかったので、試しに現地から呼んだら飛んできてくれた。

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Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD45mm/1.8

ほんのちょっとの一人旅であった。
やはり、一人旅は行き先をよく考えてからでないといけない。

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Panasonic DMC-GH2+Olympus M.ZD45mm/1.8

しかし、M.ZD45mm/1.8は素晴らしい。
少し使っただけでも、実力の片鱗を垣間見ることができた。
このレンズはおすすめだ。

2011年9月12日 (月)

SIGMA SD1な日々 9

コンパクトなAPS一眼であるにもかかわらず4600万画素相当の高精細な画像をはき出すといわれるSD1。
コンセプトは私のハートをがっちりとつかんだのであるが、如何せんボディの性能が追いついていない。

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SIGMA SD1+SIGMA 10-20mm/3.5EX DC HSM

AF精度の品質や開放での周辺に緑かぶりを起こす画像。
メディアに記録するまでの時間や現像するためのソフトの不安定さ。
ネガティブな意見はいくらでも出てきそうな勢いである。

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SIGMA SD1+SIGMA 10-20mm/3.5EX DC HSM

私にとって特に厳しいのが画像周辺の緑かぶりだ。
現像ソフトでの修復もうまいように行かない。

FOVEONの高画素化はまだ時期尚早だったのだろうか。
せめてソフト的に緑かぶりを取り除くことはできないのだろうか。
使いにくいソフトのせいか、最近SD1に対しての気持ちが萎え気味である。

2011年9月11日 (日)

Leica Elmarit R35mm/2.8を(EOS1DsMk2で)使ってみる

このレンズには思い入れがある。
初めてライカのカメラを手に入れようと思ったのが、このレンズとR6.2だったのだ。

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いつものカメラ屋さんで、この組み合わせを見た時になんと美しいデザインなのだと本気で惚れ込んでしまった。
フルマニュアルのカメラは初めてのことであり、且つ古いカメラのためにボディの選択には非常に気を遣った。

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レンズはなるべく新しいElmarit R35mmを選んだ。
本来はROMが欲しかったのだが、すでにディスコンされていたこのレンズはRカムが最新だったのだ。
Rシリーズはやっかいで、レンズのカムのタイプによっては使えるボディと使えないボディが出てくる。
将来に出るであろうと考えていたR10のために、極力レンズはROMを選んでいたのだ。

重量は305g、サイズは66x41.5mmとかなりコンパクトである。
フィルター径は55mm。
ねじ込み式で汎用フィルターを付けられる。

レンズ構成は6群7枚。
最短撮影距離は30cmである。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Elmarit R35mm/2.8

ようやくこのレンズを手に入れて、自宅で揚々と見つめていたら玉に指紋が付いていることがわかり軽くショックを受けた。
仕方がないなとレンズふきで磨くが取れない。
ひょっとして後玉かと磨いてみてもやっぱり取れない。
よくよく見ると中の玉に指紋が付いていることがわかった。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Elmarit R35mm/2.8

Made in Germanyでありながら何事かと憤慨したが、とにかく付いているのは仕方がない。
ふと、マニュアルレンズなのでひょっとしたら簡単にバラせて清掃できるかしらなんて妄想してみたが、やったことがないので不安がよぎる。
まあジャンクにするのが落ちなので素直に修理を頼んだ。
そのときについでにROM化をお願いしたのだ。

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ROM化改造して戻ってきたElmarit R35mmは、暗いレンズながら中身もすっきりしてR6.2やR7に年中取り付けて撮影していた。
そのため、ネガやポジはたくさんあるのだが、デジタル画像が少ないのが残念である。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Elmarit R35mm/2.8

このレンズはフィルムで使うと非常にフレアが出やすいレンズだったことを覚えている。
昔のフィルムボディなので内反射が原因かわからぬが、とにかくひどかった。
山に持ち込んで、木漏れ日溢れる逆光の中で撮影したときは唖然とした。
EOSで撮影すると嘘のようにクリアになるのだ。あれはなんなのか。
強い日差しに気をつければ、非常にコントラストがしっかりした解像感のある画像が得られるレンズだ。
もちろん開放ではコントラストがそれなりに落ちるが、絞れば非常に色のりの良いレンズであった。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Elmarit R35mm/2.8

このレンズとボディは、昔ながらの回顧な雰囲気を漂わせてくれる気に入った組み合わせだった。
当時、露出や逆光などに苦労しながらこのレンズで撮影したフィルムの束は私の宝物だ。
Elmarit R35mmは特別に思い入れのあるレンズなのだ。

2011年9月10日 (土)

一人で出発

明日の早朝から唐津へ行ってくる。
例によって再び新幹線である。

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久しぶりの一人旅だ。
本をたくさん持って行こう。
今から楽しみで仕方がない。

2011年9月 9日 (金)

M.ZD45mm/1.8購入

さて、本日は仕事がお休みなのでいつものカメラ屋さんに行ってきた。
本日発売になるM.ZD45mm/1.8を購入するためだ。

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帰りに職場によって中身を見てみた。
マイクロのレンズは非常に軽いものが多い。
Lumix G14mm/2.5の時など中身が入ってないのではないかと不安にさせるような軽さだったが、だいぶソレにも慣らされたので今は不安はない。

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青いフィルムを取り除いて、レンズをいじくり回して見る。
表面は金属製ではないが、作りはかなりしっかりとしているようだ。
ピントリングも適度な重さがあって好感が持てる。

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一緒にフードを購入した。
因みにこのフードに関しては私は前知識を全く持たずに購入している。
取り付けようとして焦った。

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全く口が合わない。
注文品番を間違えてしまったのではと心配しながらオリンパスのサイトを確認したが間違ってはいない。
LH-40Bで合っている。

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さて、どうしたものかとレンズを見ているうちに気がついたことがあった。
このレンズの先端は外れるのではないかと言うことだ。
恐る恐るいじくり回していると....

20110909g_2 あっ!

20110909h_2 外れた!

20110909i_3 ついたー!

とまあ、このようにフードで意表を突かれてしまったわけであるが、なかなかデザインもいいので良しとしよう。
しかし、一々フードをつけるためにこの先端のリングカバーをどうするかが問題だ。
もう付けっぱなしにしてしまおうか....

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今度の唐津は12mm、25mm、そしてこの45mmと3本持って行こうと思う。
ちょっと楽しみである。

2011年9月 8日 (木)

ジオラマコレクション

今月に入ったばかりの頃にアスクルの新カタログが送られてきた。
そこにはいつも楽しみなアスクルスイートという小冊子がついてくる。

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まあ、アスクル同様のカタログなのだが、こちらは名前の如く甘いお菓子系やファンシーな小物系のカタログだ。
いつものようにスタッフらと何が良いかワイワイ言いながらページをめくっていると、私のハートを鷲掴みにしてきた小物があった。

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ジオラマコレクションシリーズのファームと言うらしい。
日比谷花壇が販売しているジオラマを模した栽培キットとのことだ。
これは素晴らしい。
私は甘いものには目もくれず、これを注文した。

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小学生の頃はプラモデル作りが大好きで、月に1回お小遣いを親からもらうとプラモデル屋さんに駆け込んだものだった。
その頃にも同じようなコンセプトの箱庭シリーズというプラモデルがあったと思う。
これがとても大好きで、茶屋や水車小屋などを組み立てて、周りに芝を生やすのだ。
それを思い出して、いても経ってもいられなくなったのだ。
幼い頃のプラモデル魂に火がついてしまった。

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1週間ほどしてファームが先日届いた。
さて、どんな風景にしようか考えたが、唐津から帰ってきたら構想を練って作り始めようと居間に置いておいたら、次男坊に勝手に作られてしまっていた。
園児にしては、そこそこうまく作り上げたようである。

しかし、私はちょっと消化不良だ。
なので本日もう一個注文した。

2011年9月 7日 (水)

マウント決定

メインのマイクロフォーサーズを除いたサブマウントの絞り込みが徐々に狭められてきた。
なるべくセンサーサイズはAPS-C以上のラージフォーマットにしたい。
それでいてなるべくコンパクトであることだ。
実は8割方決まっている。

そして高精細な画像を単焦点で楽しみたいと思っている。
多くても数本のまでのレンズに収めておきたい。

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Panasonic DMC-GH2+Lumix G7-14mm/4.0ASPH.

マイクロフォーサーズは基幹システムとして充実させていくつもりだ。
ズームレンズを含めたコンパクトなシステムは非常に魅力的である。
来年、パナソニックから発売されるであろうハイスピードズームレンズは、高感度が苦手なマイクロの起爆剤になるに違いない。

さて、マイクロフォーサーズと、それよりも大きいセンサーマウント。
今までの経験で複数マウントは使用頻度の偏りが激しいことが多い。
この両極端なシステムは共存がうまくいくであろうか。

2011年9月 6日 (火)

Leica Summicron R50mm/2.0を(EOS1DsMk2で)使ってみる

Summilux R50mm/1.4(E60)の弟分である当レンズであるが、E60があるが故にほとんど持ち出すことのなかった最低稼働率のRレンズであった。

とにかくあの頃はデジタル化を考慮してROMレンズを揃えることが重要であった。
最初の50mmを探していたときはE60狙いであったが、ROMのE60は当時滅多に放出されることが少なく、たまにチラホラと出てくるSummicron R50mmの中古ROMに暫くE60の代替をしてもらおうとやむを得ず購入することにした。

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重量は290gとRレンズらしからず非常に軽い。サイズは66x41mmとこれまたコンパクトにまとめられている。

レンズ構成は4群6枚。
フィルター径はねじ込みの55mm、絞りはF16まである。

最短撮影距離は50cm。
最大撮影倍率は0.13倍とそこそこの性能である。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R50mm/2.0

このレンズを購入したときはフィルムカメラのR6.2を使用しており、まだ幼かった次男や長男をバシャコンバシャコンと独特のミラー音を立てながらフィルムで撮影していた。

しかし、EOS1DsMk2にRマウントアダプターを介するようになってからは、わずかの期間しか使っていないためデジタル写真が数えるほどしかない。
EOSのフルサイズデジタルで使うならと、Summilux R50mm/1.4(E60)を新品で購入したからだ。
高かった....。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R50mm/2.0

これもフィルム時代のレンズであるが故、開放は若干コントラストが落ちるが、絞り込むとコントラストが上昇しカリッとしてくる。
個人的な意見であるが、このレンズはフィルムでのボケとデジタルでのボケがかなり違うように感じる。
フィルムの方が優しくぼけるのに、デジタルでは結構うるさくぼけるのだ。
同じレンズかと見紛うほどの違いなのだが、そんなことはあり得るのだろうか。
ちょっと不思議なレンズである。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R50mm/2.0

E60を手に入れてからこのレンズは使わなくなってしまった。
それほどまでにE60の完成度は高いのであるが、このレンズとR6.2で撮影した子供の写真は、「これはいい写真だね、レンズは何?」と言われるほどに良作が多い。引き延ばして現在も居間に額付きで飾ってある。
「Rレンズ、洒落になってないよ」と本気でシステムを揃えさせようときっかけを与えてくれたのがSummicron R50mmなのだ。

2011年9月 5日 (月)

マイクロフォーサーズともう一つのマウント

このところ、自分の持っているマウントでマイクロフォーサーズを選ぶ頻度が非常に高くなっている。
シグマSD1のSAマウントやキヤノンマウント、フォーサーズマウントなどは特殊な用途にしか使わない位の頻度になってしまったのだ。

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マイクロフォーサーズのセンサーサイズでも、自分の使い方では特に不具合が見つからない。
このところマイクロも高品位レンズの充実度が急速に増している。
思ったよりそのときが早く来ることになりそうだ。
つまりマイクロフォーサーズがメインマウントに、ということだ。

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なんと言ってもそれを決定づけたのは、パナソニックから発表された来年発売予定の12-35mmと35-100mmである。
この小型でコンパクトな明るい(であろう)標準ズームと望遠ズームは、デジタル一眼レフのレンズ群の代替レンズになり得るであろうと考えている。
自分は鳥屋や車屋ではないために、動体を追従するAFセンサーの必要性はさほど高くはない。
今後はデジタル一眼レフの代わりにマイクロフォーサーズをメインに使っていく。
そして使わないデジタル一眼のマウントは処分していくことになる。

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SIGMA SD1はなるべく残しておきたいマウントの一つだ。
高精細な画像を見たときに、こういうデジカメもありなんだなと強く感じたものだった。
しかし、AF精度と画像の緑かぶり、ソフトウェアの不安定さなど問題は山積している。
今後のシグマ次第といったところか。

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キヤノンマウントは最も安定しているマウントの一つでもある。
使いやすさはもちろんのこと、ユーザーが多いのが安心だ。
使い続けるならば、もう少しセンサーサイズの大きいものにして、単焦点だけを使ってみたい。

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フォーサーズは、マイクロで代替できるレンズがもうじき揃うのでもう十分であろう。
真っ先に手放すマウントになる。
ただ、12-35mmが出るまではZD ED14-35mm/2.0SWDは所持しておこうと思う。

今後はマイクロ+1マウントだけの2マウントにするつもりだ。
できれば両極端な性格のマウントにしてみたい。
さて、時間はあるのでじっくりと考えてみましょうか。
昨年に続いて、もうこれ以上マウントの増減で悩みたくないのだ。

2011年9月 4日 (日)

M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8

少し出遅れた感があるが、今回はM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8について。

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オリンパス製の換算90mm相当になる中望遠単焦点レンズだ。
ようやく今月の9日に発売になると聞いた。
かなりの自信作なのか、換算90mmということなので9の揃う月日に発売するのだろうか。

今回の目玉はF1.8の明るさを誇りながら、わずか116gの重さしかないと言うことだ。
しかも最短撮影距離が50cmである。

噂によればM.ZD12mm/2.0に比べれば作り込みの点で若干劣るそうだが、2万円台の実売価格で売り込んできた。
実際写りは相当いいらしい。

このレンズは売れそうだ。
発売日を後で知って、慌てていつものカメラ屋さんに予約した。
唐津に間に合うだろうか。

2011年9月 3日 (土)

名人

先月の22日に「釣り名人」で知られる服部善郎さんが逝去されたことを今日偶然に知った。
昔から釣りをされている人は知っていると思うが、私が小学生の頃に釣り名人といったらこの人、服部名人であった。

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当時、釣りのノウハウを知るために服部善郎さんの監修された本を買い漁って読み込んだものだ。
副読書としては漫画の「釣りキチ三平」が定番だった。

あれからどのくらいの月日が経ったのだろう。
先日、ふと服部名人の書かれた本の中身を思い出し、本のタイトルを調べていたところ訃報を偶然知ったのだ。
名人の名前を思い出すのに1分ほど悩んだほどである。

30数年の歳月が流れていても、未だに本の内容はハッキリと覚えている。
今でこそ釣りは年に1~2回しか行かなくなってしまったが、彼の入門書があったからこそ少年釣り大会で幾度か優勝することができたのだ。
私の趣味の一つに大きな影響を与えてくれた名人に感謝したい。

心よりご冥福をお祈りしたい。

2011年9月 2日 (金)

Leica Summicron R35mm/2.0を(EOS1DsMk2で)使ってみる

評判の良かったSummilux R35mm/1.4をマウントアダプターに取り付けて、無限遠に近いフォーカス位置でEOSでシャッターを切るとレンズの後玉がミラーに当たってしまう。
RレンズをEOSで使用する人たちの間では有名な話である。

もちろんRボディーを使えば問題なく使えるのであるが、フルサイズデジタルに慣れてしまったこの身ではフィルムカメラに高額なズミR35mmを投資するわけにはいかなかった。
そこでやむを得ずElmaritよりも明るい35mmをチョイスするには、このレンズしか選択がなかったというわけだ。

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重量は430g、サイズは66x54mmとコンパクトであるが、ちょっとズシリとくる。
私が所持していたSummicron R35mmはROMタイプで、E55と呼ばれるフィルター径が55mmの世代(TypeII)だ。

レンズ構成は6群6枚。
最短撮影距離は30cm、最大撮影倍率は0.16倍である。
某カメラ屋さんで中古で購入した。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R35mm/2.0

このレンズを持ち出すことは少なかった。
だいたい、28mm、50mm、90mmの三本を持ち出すケースが多く、このレンズはマクロ60mmとの組み合わせでフィルムカメラのRボディと一緒に持ち出すことが多かったかもしれない。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R35mm/2.0

写りは少しあっさりとした感じで、開放だとコントラストがやや薄く感じられた。
絞るとコントラストも解像度もしっかりしてくる。
あまりハッキリとした癖のないレンズであるが、ある意味ライカらしくない。
フィルム時代の優等生レンズといったところか。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R35mm/2.0

先にも述べたが35mmはデジタルによる使用頻度が少ないレンズだったのでサンプルの数が非常に少ない。
Summilux R35mmがあればまた違ったであろうが、当時Leica R10が出されるかどうかもわからない状態で高額なSummiluxに投資はできなかったのだ。
結構好きなElmarit R35mmと手に入れたかったSummilux R35mmの中間に位置した微妙なレンズ。

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Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R35mm/2.0

性能はElmarit R35mmを凌駕していたが、幾分パンチが弱かったので所持していたライカレンズの最低稼働率1位、2位を争うレンズでもあった。
RレンズでもMレンズでも、ライカを使っていると癖のあるレンズを使いたくなってくるのだ。
マゾヒズムをかき立てさせる何かエッセンスでも入っているのだろうか。

2011年9月 1日 (木)

4度目の唐津

来週中に再び唐津に向かうことになった。
今年で4度目だ。

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Canon EOS7D+SIGMA17-70mm/2.8-4.0DC OS HSM

ただ、今回は急遽決まったので一人での行程となる。
少し時間をもらったので2泊しようと思う。
久しぶりに釣りでもしてこようか。

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