Leica Summicron R50mm/2.0を(EOS1DsMk2で)使ってみる
Summilux R50mm/1.4(E60)の弟分である当レンズであるが、E60があるが故にほとんど持ち出すことのなかった最低稼働率のRレンズであった。
とにかくあの頃はデジタル化を考慮してROMレンズを揃えることが重要であった。
最初の50mmを探していたときはE60狙いであったが、ROMのE60は当時滅多に放出されることが少なく、たまにチラホラと出てくるSummicron R50mmの中古ROMに暫くE60の代替をしてもらおうとやむを得ず購入することにした。
重量は290gとRレンズらしからず非常に軽い。サイズは66x41mmとこれまたコンパクトにまとめられている。
レンズ構成は4群6枚。
フィルター径はねじ込みの55mm、絞りはF16まである。
最短撮影距離は50cm。
最大撮影倍率は0.13倍とそこそこの性能である。
Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R50mm/2.0
このレンズを購入したときはフィルムカメラのR6.2を使用しており、まだ幼かった次男や長男をバシャコンバシャコンと独特のミラー音を立てながらフィルムで撮影していた。
しかし、EOS1DsMk2にRマウントアダプターを介するようになってからは、わずかの期間しか使っていないためデジタル写真が数えるほどしかない。
EOSのフルサイズデジタルで使うならと、Summilux R50mm/1.4(E60)を新品で購入したからだ。
高かった....。
Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R50mm/2.0
これもフィルム時代のレンズであるが故、開放は若干コントラストが落ちるが、絞り込むとコントラストが上昇しカリッとしてくる。
個人的な意見であるが、このレンズはフィルムでのボケとデジタルでのボケがかなり違うように感じる。
フィルムの方が優しくぼけるのに、デジタルでは結構うるさくぼけるのだ。
同じレンズかと見紛うほどの違いなのだが、そんなことはあり得るのだろうか。
ちょっと不思議なレンズである。
Canon EOS1DsMk2+Leica Summicron R50mm/2.0
E60を手に入れてからこのレンズは使わなくなってしまった。
それほどまでにE60の完成度は高いのであるが、このレンズとR6.2で撮影した子供の写真は、「これはいい写真だね、レンズは何?」と言われるほどに良作が多い。引き延ばして現在も居間に額付きで飾ってある。
「Rレンズ、洒落になってないよ」と本気でシステムを揃えさせようときっかけを与えてくれたのがSummicron R50mmなのだ。
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