ライカS2を使ってみよう
Nikonからもコンパクトなミラーレスが発売になって時代は徐々に小型軽量に進んでいるようであるが、ここで敢えて時代に逆行するような機種の記事を書くというのはやや抵抗を感じずにはいられない。
さて、SD1の代わりに導入したS2であるが、実際に使い勝手はどのようなものなのか。
とにかくぱっと見で目に付くのはシャッターボタンの位置だ。
通常は軍艦部上部に設置されているが、S2はグリップに張り付くように取り付けられている。
RシリーズのR8やR9と同じである。
これはこれで使いやすく、最初から違和感なくシャッターを押せるのだ。
押し心地はかなり軽く、シャッター音もシャキーンといった軽い金属音からなる。
ミラーショックはほとんど感じることはなく、かなりの剛性をもって作られていると考えられる。
巨大なボディキャップを外すと巨大なマウントが見えてくる。
キヤノンマウントでもでかいと感じていた自分にとっては、このサイズは未知との遭遇である。
内部にはこれまた初めて見る巨大なサイズのミラーが鎮座している。
ミラーアップすると中には大きなセンサーが見られる。
じっくりと見てみたい気もするが、根が貧乏性のせいか長時間開けていることに強い抵抗を感じてしまった。
まるで神社の御神体を拝見するような気持ちになる。
次に軍艦部であるが、かなりすっきりとしてまとまっている。
小さな液晶表示にモードダイヤルのみ、これだけである。
モードダイヤルにはライカらしくシャッター速度の表示(T)とA(絞り)、B(バルブ)がエンボス記載されている。
通常の使用であればAモードに設定しておく。
背面部の親指で操作できるダイヤルを回すことで絞り値の変更が可能だ。
またAモード時にこのダイヤルを押すことでP(プログラム)モードに切り替えることができる。
Tモードの時に押し込めばM(マニュアル)モードに切り替わる。
小さな液晶表示にはモード、絞り値、T値、ISO値、残り枚数、バッテリー残量がカラーで表示されている。
屋外ではやや見にくさはあるものの、必要最低限のものがわかりやすく配列されている。
次に背面である。
電源スイッチはファインダーの左隣に設置されている。
通常はFPS(フォーカルプレーンシャッター)と書いてある中央のモードに合わせることで電源が入る。ただし、高価なCSレンズを取り付ける場合は上部のCS(セントラルシャッター)に合わせる。
電源スイッチを入れると軍艦上部の液晶にReady!と表示され、5秒ほどしてから撮影可能だ。
ちょっとまったり系のカメラである。
このカメラの凄まじいのはファインダーである。
自分が使ってきたAFカメラでの最良ファインダーはペンタックスのK7であったが、S2はそれを遙かに凌駕している。
まあ、金額から言えば当たり前なのかもしれないが、初めて覗いたときにあまりの大きさと見やすさに「マジですか....」とため息が漏れた。
目の悪い私でもマニュアルカメラとして全然使える。
ファインダー視野率は96%と100%ではなく、またファインダー倍率は0.86倍である。
次は背面部液晶周囲の操作を。
ボタンはシンプルで4つだけしかない。
右上が画像の再生ボタン、それ以外はメニューを開くボタンである。
再生画面やメニュー画面の四隅にそれぞれの細かいサブメニューが表示され、4つのボタンや親指ダイヤルで画面や数値を選んで設定していくのだ。
ただ、ISO値の変更や露出の変更など、とっさに切り替えたい場合はショートカットキーがある。
右下、左上、左下はボタンの長押しで設定画面に切り替わる。
ボタン右下は露出の変更。
ボタン左上はISO値の変更。
ボタン左下は測光モードの変更である。
今度はバッテリーについて。
最初S2に触れたときに、この操作法でお店のお兄さんとちょっと悩んだ。
単純に引っ張り出すことができないのだ。
まず、本体下面のレバーを下げるとバッテリーが飛び出すが、途中でロックされるため引いてもこれ以上は出てこない。
バッテリーを軽く押し込むとカチリと音がしてロックが外れる。
このような作業を行ってから引き出すことができるのだ。
恐らくは落下防止のためであるが、なかなか良くできている。
自分としてはS2お気に入りのギミックである。
では最後にカードへの書き込みについて。
とにかくバカでかいデータをカードへ書き込むために、そのレスポンスが心配であった。
SD1の時には45MBで12秒も待たされたのでストレスがたまりやすかったのだ。
そこでストップウォッチを使って、SD1の時と同じくUDMA6/16GのCFカードを使って計測してみた。
測定はシャッター押した直後から、カード書き込みのLEDが消えるまでの秒数を計った。
これを複数回試してみた。
単射撮影時:RAWのみ
LED消灯まで2秒ちょっと。
連射撮影時:RAWのみ
バッファがいっぱいになるまで11枚連射可能。
11枚目のシャッターが切れるまで9秒ちょっとかかり、LED消灯まで+8秒ほどかかる。
バッファ一杯後でもシャッターを押し続けると、1枚当たり約1.5秒から2秒弱のペースでシャッターを切り続けることが可能だ。
と、まあ簡単にS2の使い方を書いてみたが、データ書き込みについてはSD1より極めて優秀だ。
待たされるレスポンスがない。
とは言ってもEOS7Dに比べると勝負にならない機種ではあるが。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
本来はスタジオなどで使用する機種なのであろうが、被写体さえ選べば問題なく外でも使えるデジタルカメラだ。
せっかくの防塵防滴である。高精細な画像をはき出すカメラとして持ち出していきたい。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
お次は、カメラの重要なファクターである高感度について書いていきたいと思う。
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詳細なS2の説明は初めて見ました。
バッテリーの取り外し方なんて本当によくできていますね。
ダイヤルや表示も必要最低限という感じでとても好感がもてます。
余計なボタンやスイッチは煩わしいだけですからね。
写真の方は、なんといいますか独特の雰囲気があります。
デジタルしていないというかフィルムに近いと言いますか、すごくアナログのような感じがします。
自分でも何を言ってるのかよく分からないのですが・・・。
でもスゴク好きな感じです。
投稿: 林 孝信 | 2011年9月24日 (土) 00時49分
林さんの仰りたい事が何となく分かります。
私自身もライカS2で撮影した写真には、「おや?」と思う雰囲気で撮れたものが多数感じられます。
すべての写真ではないのですが、たまにアナクロな感じの写真が出てくるのが楽しいですね。
ただ、やはりプロ機だなと感じる側面があるのも事実です。
コンシューマー向けの機種でないことを度々痛感させられます。
その一部が明日に出すブログにちょっと書いてありますので、読んでいただけるとうれしいですね
投稿: ちぇりた | 2011年9月24日 (土) 01時27分