ボディを選ぶ G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH.
先日のパープルフリンジが非常に気になったので、休み時間を利用してE-P3とGH2の二機種を使って再現性があるか、もう一度検証してみた。
要は純正のDMC-GH2に、この新型標準ズームのGX PZ14-42mm/3.5-5.6を使った時にE-P3同様なフリンジが出るかどうかという事だ。
一応RAW撮影とJPEG撮影を施行した。
被写体は例のポンちゃんである。
今回はフリンジの再現性だけを見るために14mm域の開放撮影(F3.5)だけを行った。
被写体までの距離は2m。
機種はE-P3とGH2、ISOはそれぞれ200に統一、WBはいずれもAUTOである。
この日は曇りで風が強かったため、多少木の葉がぶれている。
現像はE-P3もGH2もシルキーピックス5で行った。
基本的に撮って出しで現像している。
まずはE-P3から。
全体の解像感はさすがE-P3らしく高く感じる。だが、周辺域がやはり怪しい。
拡大してみると、先日と同様にパープルフリンジが著しく現れている。
これはRAW、JPEGも同様だ。
このフリンジはレンズ自体の性能という事らしい。
色の違いが出ているのは撮って出しという事で大目に見て欲しい。
JPEG撮影のカラーモードもパナとオリンパスでは違うのだ。
肝心の隅角部拡大像ではRAW/Jpegともにパープルフリンジが殆ど現れていない。
ということはGH2内で意図的に補正されているという事だ。
それはRAWレベルで行われている。
つまりディストーションなどの補正と同じ環境でなされているのだ。
因みに絞り込むと一気に解像度がアップしてくる。
結論から言えば、現在このGX PZ14-42mm/3.5-5.6はボディを選ぶ。
それは同じメーカーのパナソニック製が好ましい。
恐らくは現行機種であるG3やGF3では問題なく補正処理されるはずだ。
一応、二機種の比較画像を載せておく。クリックで拡大される。
RAW画像
JPEG画像
オリンパスボディでも、ファームアップによっては対処されるかも知れないし、されないかも知れない。
出来ればしていただきたいところだが、大人の事情が絡んだりしていると少し面倒なことになるかも知れない。
いずれにしても、パンケーキ並みの小さなサイズに手ぶれ補正やパワーズームを詰め込んだために、辺縁の光学性能に関しては補正処理を前提として設計された可能性がある。
考えてみればスペックにあったMTF曲線での外縁部の落ち込みもうなずける。
しかし、こういったネガティブな要因をソフト的に補正してこれだけの画質を生み出すパナボディには、賛否両論はあるであろうが自分的には賞賛したい。
マイクロは本来それらを考慮して小型化に進んだのだから。
オリンパスがこのレンズの対処をどのように取るかは今のところ分からないが、現時点でパナボディを持つ者にとっては、この標準ズームは極めて買いなレンズである事に変わりはない。
オリンパスボディを持つ者で、フリンジが気になる人は今のところファームアップ待ちというところか。
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