マイクロフォーサーズ トリアス
最近、マイクロではズームレンズを全く使わなくなってしまった。
その原因はこれらのレンズにある。
これと、
これと、
これだ。
この3本の「M.ZD ED12mm/2.0」と「Leica DG Summilux25mm/1.4ASPH.」と「M.ZD45mm/1.8」のトリアスレンズによってズームの代替ができてしまうからだ。
言ってみれば12-45mm/1.4-2.0ズームみたいなモノであろう。
スバラシイのが、本来最も明るい広角側がF2.0と最も暗くなることだ。
元々広角側は手振れも起きにくく、被写界深度も広めになるため極端な明るさはさほど重要でない。
それでもF2.0もあるのだ。
それでいて写りには不満がない。
次にほぼ中央焦点域の25mmである。
標準50mm域のこのレンズはライカ銘柄のブランドレンズで、開放値も最も明るいF1.4を誇っている。
近接撮影は30cmと比較的寄ることが可能で、室内屋外問わずの万能レンズだ。
写りに全く文句はない。
最後の換算90mmレンズは、開放値F1.8を誇るポートレートレンズだ。
近接開放撮影で背景をぼかせば、マイクロフォーサーズとは思えぬボケを生み出すことができる。
若干ボケがきつめにはなるものの、この116gというトリアスレンズ内最軽量の重さはさらにレンズをプラスもう一本と生み出す原動力となる。
風景・ポートレイトを自在にこなすスーパーレンズだ。
このトリアスレンズをズームで実際に製造したらどれだけのサイズと重さになるのだろう。
マウント部がもげるかも知れない。
それを僅か 130g+200g+116g=446g という500gを切るレンズセットでシステムを組める優位性は計り知れないモノがある。
Olympus E-P3+Olympus M.ZD ED12mm/2.0
このトリアスにはズームにはない利点がある。
一部の変更が可能なことだ。
25mm域をF0.95の明るさを持つNokton25mmに変えれば、さらなるボケと疑似マクロ撮影が可能となる。
また、165gのG Fisheye8mm/3.5を組み合わせれば、さらなる広角端に魚眼を組み込むこともできる。
Olympus E-P3+Leica DG Summilux25mm/1.4Asph.
欠点はそれぞれが単焦点なので、微妙な焦点域の撮影がしにくいことだ。
自分が動いてズームの代わりをするしかあるまい。
それにレンズ交換でシャッターチャンスを逃す可能性もあると言うことだ。
この辺は長所短所を頭に入れて割り切って使うしかないであろう。
Olympus E-P3+Olympus M.ZD45mm/1.8
しかし、これらマイクロフォーサーズのレンズは洒落にならない能力を秘めている。
ボケのためだけに巨大なレンズに偏らないで、このような軽量コンパクトで明るいレンズでボケを楽しむのもまた面白いのである。
ライカS2の大きなレンズを向けて嫁さんを写しても顔が緊張している写真が目立つ。
ところがマイクロで撮ると自然な笑顔が多く感じるのは気のせいではないと思うのだ。
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