ライカS2を夜に持ち出してみる
さて、巷ではISO感度が100-51200、拡張で20万までアップするという界王拳みたいなフラッグシップモデルの発表があったようであるが、こちらのS2は最高感度がISO1250とヤムチャ並みのデジカメである。
でも、初期の悟飯もそんなモノだったので気持ちを切り替えて撮影していきたい。
余計な話題が入ってしまったが、基本的に手持ち撮影の機体として使っているので、夜間の撮影にどのくらい実用的かを確認してみる。
最大ISOが1250であるが、開放値がF2.5なのでかなりキビシイとみなくてはならないだろう。
早速にストロボなしの手持ち撮影をしてみる。
撮影場所は夜のお寺である。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
当然ながらブレブレだ。
データを見ればシャッター速度は3秒にもなる。まともに撮れなくて当たり前である。
だが、この写真は測光をカメラ任せにしてあるので、実際には昼間のように明るく撮影されているのだ。
上の写真はソフトで少し補正してある。実際の撮って出しだと下のようになる。
仮にカメラの露出を-3EVほど落としたとしても、1秒を切るくらいのシャッター速度にしかならない。
手持ち撮影の現実問題としてはこれはイケナイ。
三脚や一脚という妥協もあるが、実際に夜間に持ち出すにはかなりのモチベーションが必要となる。
本来は手持ちのみで使おうと思って購入した機体だ。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
そこで気持ちを切り替えてカメラを固定できるポジションを見つけて撮影するという方法をとった。
これで撮影するとかなりの率でヒットする。
当然、等倍にすれば微妙にぶれているのが僅かに分かるが、ライカS2は3750万画素なのだ。
その辺は目を瞑ろう。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
木に押しあてたり、台の上に載せたりとS2をガンガン攻めて使う。
本当にこんな使い方して大丈夫であろうか。
シャッターを切るごとにボディに傷か付いてないか確認してしまうほどに私は小心者なのだ。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
さすがに暗過ぎるところでは、かなりAFが迷うようだ。
こういったところはEOS7Dと異なり、フォーカスが行ったり来たりとまごつく。
爆速AFではないので、途中で我慢できなくなりフルタイムマニュアルフォーカスに切り替えて撮影してしまう。
そんなときには、S2の売りである最強ファインダーは本当に役立つのだ。
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
スタジオカメラのためか、ISO1250でもノイズレスな画像を楽しめる。
厳密に言えば若干はノイズが載っているが、私の感覚ではノイズレスに等しいレベルだ。
だが、実際にISO1250のS2では夜間撮影は非常に難しい。
可能な事ならばファームアップで、ノイズが増えてもいいのでISO6400、いや3200でもいいから増感して欲しいです。マジで。
まあ、サブシステムのマイクロフォーサーズの増感に期待する方が現実的でしょうか。
いや、その前にストロボのSF58ですかね。
【おまけ】
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
鳥居を写したら何かが写っていて焦ったのであるが、たぶんネコですよね?これ。
撮影中は存在に全く気づいていなかったので、ソフトで開いたときに、一瞬狐じゃないかとビビらされた。
一応トリミングして分かりやすくしてあります。
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夜の撮影は楽しいですよね。
自分も昼より夜の方が好きなくらいです。
でも、無精で三脚持っていなかったりすると、いろんな所で固定して撮っています。
お写真は全部ISO1250なのですか?
ノイズが少なくて、とてもそんな高感度で撮ったようには思えません。
投稿: 林 孝信 | 2011年10月25日 (火) 19時51分
こんばんは。
返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
写真はISOをAUTOに設定しておいたので全て1250です。
実際にはうっすらとノイズがのっているのですが、ブログ用に写真を圧縮してあるので分かりにくくなっていると思います。
私もその辺で固定して撮影したのですが、やはり高画素センサーのためブレを微妙に拾ってしまいますね。
S2で夜間三脚撮影する場合、かなりガチガチで重い三脚が必要になりそうです。
現時点で使い物になる高感度撮影可能なデジカメはEOS7Dのみです。
しばらくは手放せないですね。
投稿: ちぇりた | 2011年10月26日 (水) 02時33分