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2011年11月14日 (月)

APO-LANTHAR 90mm F3.5 SL II Close Focus(テスト撮影)

今日はアポランターのテスト撮影である。
このレンズの売りは開放値をF3.5と抑え、且つマニュアルフォーカス故に実現できた320gという軽量化であろう。

20111114j

極限に軽いというレベルではないが、金属鏡胴でこの質感を得られるのならばそれもありだろう。
F3.5という開放値からカミソリのような被写界深度でない分、マニュアルフォーカスも実用的だ。
MFを楽しめながらボケも相応にだせるこのレンズの趣味性は非常に高い。

Pon4

では、いつものポンちゃんでテスト撮影となる。
写真は過去のデータなので緑が青々しい。
被写体までの距離は2mに固定。
ボディはNikon D700、ISOは200、WBはAUTOに設定してある。

【テスト撮影】

F3.5
20111114a

F5.6
20111114b

F8.0
20111114c

使ってみると分かるが、ちょっと独特の色を出す。
コントラストは高めで、解像度はまあまあ。
高級単焦点レンズには画質的に負けてしまうが、手軽さとピントの合わせやすさから来る実用性はピカイチだ。

【最短距離撮影】

次に最短距離撮影をしてみる。
最短撮影距離は50cmなので、ギリギリまで寄って開放とF8.0で比較してみた。

最短距離撮影 50cm F3.5/F8.0
20111114d 20111114e

印象とかなり違っていた。開放から全然使えるレベルだ。
ボケに若干の硬さはあるものの、綺麗にぼけている。
D700はフルサイズなのに、いつものクセでF8までしか撮影していなかったので、ボケの変化はあまり参考にならないと思う。

よくフォーサーズとフルサイズはボケが2段分ほど差があるという。
オリンパスのM.ZD45mm/1.8は、まさにこのレンズと同じ性能があると思われるので、それぞれ同じ条件の写真を比較してみる。

上:APO-LANTHAR90mm/3.5 下:M.ZD45mm/1.8 
20111114g1 20111114g2
左上がアポランター開放、右上がF8.0
左下がM.ZD45mm開放、右下がF4.0

被写体のサイズに少しの差があるのはレンズの構造上の違いのためとアスペクト比の錯覚と思われるので、ここは華麗にスルーしたい。

アポランターの開放のF3.5とマイクロのF1.8、そしてF8.0とマイクロのF4.0。微妙な差はあれど、大体同じ感じではないだろうか。

開放による最短距離撮影 50cm
20111114h
左がアポランター、右がM.ZD45mm

細かく見ればボケ量はアポランターの方が僅かに大きいようにも感じる。
さすがはフルサイズと言ったところか。

20111114i3
左アポランター、右M.ZD45mm/1.8

レンズ構成が全く異なるために単純な比較は出来ないが、じっくりとピントを絞り込めればこのレンズはかなりコストパフォーマンスのいいレンズとなる。
AF付きでインナーフォーカスのM.ZD45mm/1.8より3倍近い重要があるアポランターであるが、自分の指でじっくりとピント合わせを楽しむマニュアルフォーカスレンズとしてはもってこいの一品だと思う。

この手のカメラの楽しみ方をするにはお勧めのレンズだ。
自分で被写体との間合いを読みながら、大きくボケを自在に出して遊べる。
次回は実写と感想である。

APO-LANTHAR 90mm F3.5 SL II Close Focus

スペック
テスト撮影
実写と感想

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