APO-LANTHAR 90mm F3.5 SL II Close Focus(実写と感想)
今日はアポランターの実写と感想である。
コンパクトな中望遠90mmは非常に使いやすい。
F3.5という明るさから、被写界深度もそこそこでマニュアル撮影としては実用的なレンズである。
Nikon D700+APO-LANTHAR90mm/3.5SLII
このレンズはAPS-Cでもフルサイズでもそれなりに楽しむ事ができる。
どちらが使いやすいかと言ったら、フルサイズセンサー搭載機の使用の方がベストだろう。
写りは値段の割りに良く写る。が、非常に繊細さを持つレンズというわけではない。
Nikon D700+APO-LANTHAR90mm/3.5SLII
レンズに手ぶれ補正が搭載されていないので、手持ち撮影の場合は少しでも焦点距離の短いフルサイズ搭載ボディが有利だ。
また最短撮影距離50cmで最大撮影倍率0.28(35mm判換算)を実現している事から接写による手ぶれも注意しなくてはならない。
Nikon D700+APO-LANTHAR90mm/3.5SLII
だが、だからといってフルサイズより小さいセンサーでは、このレンズの魅力は楽しめないかというとそういう訳ではない。
私はフォーサーズセンサー搭載機でも、このレンズを楽しんだ。
Olympus E-5+APO-LANTHAR90mm/3.5SLII
このサイズのレンズであるにも関わらず、中望遠レンズから望遠レンズに焦点距離が変えられるスモールセンサー搭載機には、レンズの小型軽量化という大きいアドバンテージを受ける事が出来るのだ。
フォーサーズならば180mm/3.5相当のレンズに化ける。
マニュアル操作に若干苦労するが。
Nikon D700+APO-LANTHAR90mm/3.5SLII
このレンズは私にとって趣味性の高いレンズだった。
コクのある写りとマニュアルフォーカスを楽しめるレンズ。
標準ズームにプラス一本、50mmレンズにもう一本と言った趣味のレンズ。
決してマクロプラナーのような主軸レンズにはならなかった。
マウントの整理とレンズ大リストラで今はもう手放してしまって存在しない。
年齢的な視力の問題とAFに慣れたこの体では、ちょっとクセのあるこのレンズを自在に使いこなすにはちょっと厳しいと感じられたのだ。
APO-LANTHAR 90mm F3.5 SL II Close Focus
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