LUMIX GX VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH.(実写と感想)
先日の標準ズームに続いて45-175mm/4.0-5.6の感想である。
こちらの望遠ズームも、先日同様かなりのお勧めズームだ。
このズームの長所は手ぶれ補正が大幅に強化されたPOWER O.I.S.を搭載している事に他ならない。
実は私が知るパナ製望遠ズームの手ぶれ補正の能力はG45-200mm/4.0-5.6のそれだけであり、実際に補正能力に関してはあまりいい印象を持っていなかったので早々に手放してしまった。
Powerが付いた新型O.I.S.の能力に密かな期待を持っていたのだ。
Panasonic DMC-GH2+Lumix GX PZ45-175mm/4.0-5.6
購入してすぐにGH2に取り付け、ファインダーを覗いたときの興奮は凄まじかった。
EVFに写し出されている揺れるドアノブ画像がスッと固定されることを確認したとき、VarioElmarit14-50mm/2.5-3.5などで不安に感じたO.I.S.からの性能アップに隔世の感を実感したほどだ。
ようやくメジャーどころに並んだのではないか。
Panasonic DMC-GH2+Lumix GX PZ45-175mm/4.0-5.6
さすがに食いつき感はメジャーに一日の長はあるが十分なレベルにある。
初期のO.I.S.から見れば奇跡レベルと言っていいだろう。
もちろん、今後もさらなる性能アップを期待している。
Panasonic DMC-GH2+Lumix GX PZ45-175mm/4.0-5.6
さて、このレンズのもう一つの長所はマルチ アクチュエータ フローティング インナーフォーカスによる、完全なインナーズームを実現している事だ。
F値可変の望遠ズームでは珍しい。
ズーミングにはズームリングかズームレバーを用いる。
Panasonic DMC-GH2+Lumix GX PZ45-175mm/4.0-5.6
ところがズームリングを使用したときに少し違和感を感じた。
ズームリングを回したときのルルル....といった微妙なモーターの震動は、どうやらリングとズーミングを機械的に稼働させるのではなく電子的に行っているように思われる。
リングの回し始めに若干のタイムラグがある事と、リングの回す感覚とズーミングに一体感がないのだ。
つまりズームリングの回転速度に差を付けた場合に、リングとズーミング速度との一致感を得られていない気がする。
Panasonic DMC-GH2+Lumix GX PZ45-175mm/4.0-5.6
まあネガティブな感想はいくつかあれど、実際にレンズ性能に関してはかなりいい望遠ズームであろう。
逆光にも強く、高品質な光学性能をこれだけコンパクトなレンズにまとめ上げたパナソニックは大したものである。
因みに球場での望遠ズームによる撮影は、メガホン持っての応戦の真っ最中なので全て片手撮影なのだ。
Panasonic DMC-GH2+Lumix GX PZ45-175mm/4.0-5.6
210gしかない換算350mmズームを片手で手軽にEVF撮影できるのだ。
POWER O.I.S.という強力なサポートを得て、且つ逆光に強いコーティング、そしてインナーズーム....。
何というポテンシャルを秘めたズームレンズなのだろう。
今のところ、GXズームだけでみれば標準ズームよりこちらの望遠ズームの方が私にとっては上なのだ。
理由は単純で、標準ズームは前に述べたトリアスレンズで代替できるからである。
Panasonic DMC-GH2+Lumix GX PZ45-175mm/4.0-5.6
レンズが増えても重量を軽く、そしてコンパクトに抑える事が出来るマイクロフォーサーズシステム。
かなりシステムが充実してきましたよ。
LUMIX GX VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH.
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コメント
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現在は2012年9月だからこのブログの記事からほぼ一年半以上になりますが、デジカメinfoのアーカイブス9月のパナソニックの新しいレンズの工程表の記事の中に、PZ45-175を手ぶれ補正が全然効かないので売り飛ばしたというのやパナソニックのレンズをボロクソに貶した意見が掲載されていますが、どうなっているのでしよう。
ここのブログでは大変良いレンズだと言っておられますが、全く相反する評価なので戸惑って居ります。私も評価が良いので購入しましたが、このような批判は為にする嫌がらせでしょうか。
投稿: | 2012年9月18日 (火) 11時32分
2012年9月の月別アーカイブス9月またはカテゴリ パナソニックで検索すると『パナソニックが海外でLUMIX GX35-100mm F2.8を正式発表』と出て来ますが、その中に載っています。
投稿: clean | 2012年9月18日 (火) 13時57分
うーん、こういうことは当事者でないのではっきりとしたことは申し上げられません。
言えることは各社の手ぶれ補正は、各社それぞれに癖があると思います。
長く他社の手ぶれ補正を使われていた方ならば、違和感を感じるかもしれませんね。
パナソニック初期の手ぶれ補正は、それはそれはひどいものでした。
フォーサーズレンズなどは補正をOFFにして撮影していたものです。
しかし、パナソニックも技術の積み重ねがあったのか、X45-175の発売時点での手ぶれ補正効果に関しては不満は感じませんでしたね。
ただ、黎明期からレンズ内手ぶれ補正でやっているメーカーに比べると、後塵を拝するのは仕方のないところでしょう。
DSLRのようにファインダーをのぞいて撮影するスタイルもあれば、ミラーレスはコンデジスタイルで撮影する場合もあります。
システムの大きさ、レンズの重量、センサーサイズなど、異なるところはいくつもありますが、それらをまとめて比較した場合の結論は個人の主観によるものだと思います。
私の主観ですが、マイクロレンズの中ではX45-175は非常に手ぶれ補正効果の高いレンズです。
心配なさらなくて大丈夫でしょう。
それにいざとなったら、ボディ内補正効果の高いOM-Dなどを使ってしまうという力業もできます。
これは、他社マウントではマネのできないマイクロフォーサーズのみで可能な技です。
こういった長所を加味しながら、安心して使ってください。
投稿: ちぇりた | 2012年9月18日 (火) 14時02分
訂正します。 『新しいレンズの工程表』→『35-100mmを正式発表』
投稿: clean | 2012年9月18日 (火) 14時05分
コメントを拝見させていただきました。
やはり色々な考え方を持った人がいますから、このような意見もあっていいのではないかと思います。
ネガティブな意見は目を引きやすく印象として残りやすいために、気になってしまうこともあります。
重要なのは自分でどう思うかということでしょう。
私は未だにこのレンズは手放せないですね。
投稿: ちぇりた | 2012年9月18日 (火) 14時28分
懇切丁寧な説明を頂きまして有難うございました。
只、売り飛ばしたと書いてあったので、ちょっと疑問に思いまして、お尋ねさせて頂きました。
ある程度主観的なものもあるのですね。OM-Dはボディ内補正でいいですね。
GH2を持っていますが、新しいGH3が非常に気になっている今日この頃です。
投稿: clean | 2012年9月18日 (火) 14時30分
GH3いいですよね。
私も気になっています。
投稿: ちぇりた | 2012年9月18日 (火) 14時37分