新生GH2の高感度
さて、先日のファームアップでGH2はどのように変わったのか。
パナソニックサイトによれば以下のような変更がなされているという。
・高ビットレート(24Mbps)で編集に適した [高ビットレート動画]モードの追加
・電動パワーズームレンズ装着時に使用できる機能を追加
・AFエリア設定範囲をフルエリアに拡大
・オートブラケット撮影時の連写速度を改善
・連写撮影の連続撮影コマ数を改善
・[EXテレコン]機能を、静止画・動画別々に設定可能
・ストロボ調光精度を改善
・動画撮影中のAF性能を改善
・バッテリー残量がなくなったときの音量を[電子音音量]の設定に連動
・[半押しレリーズ]機能を追加
・高感度撮影時のノイズ感を改善
・タッチパネル操作を禁止する機能を追加
ここで私が気になるのは高感度撮影のノイズ感の改善と言うところだ。
以前撮影したGH2のノイズデータと比べてみたい。
いつもの時計の置物で高感度チェックしてみる。
レンズはLeica DG Summilux25mm/1.4ASPH.を使用し、F値は5.6で固定する。
低感度はファームアップ前でも十分なレベルが維持されていると考えたので、ISO1600以上から出してみた。
写真はRAWから現像してある。
写真左がファームアップ前、右がファームアップ後である。
比較写真が全く同一条件で撮られたわけではないので、被写体のサイズが微妙に異なってしまうのは仕方がない。
一応、下段のトリミング写真も拡大倍率を同じにしたため、被写体のサイズが異なって見にくくなってしまった。
比較写真を見てもわかる通り、高感度が劇的に改善というレベルではない。
だが、ISO6400辺りでバンドノイズが減少していることが分かる。
それよりもファームアップの更新履歴には書かれていないが、更新後の方がホワイトバランスが安定しているのは関係あるのだろうか。
いずれにしても少しではあるが使いやすくなったことは確かだ。
今回のファームアップで残念だったのは水準器の搭載が含まれていなかったことだ。
まあ、技術的に難しかったのかも知れないが、GX1の水準器は非常に使いやすく、こんなに便利なモノだったのかと言う事を再認識させられた機能である。
さて、バージョンアップされたGH2はGX1よりも魅力的になったかというと、まだ断言出来るほど使い込んではいないが、やや微妙かも知れない。
やはりバリアングル液晶のないGX1は非常に薄くコンパクトであり、GH2とさほど変わらぬ高感度を持っているのならば、ついGX1を鞄に入れてしまうのだ。
お次はダイナミックレンジの改善を期待したい。
ファームアップになるのか、GH3になるのかは分からないが。
しかし、マイクロフォーサーズがここまで使えるようになったのには本当に感謝である。
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