赤い月
おそらく今日は日本中の多くのブログが月食記事一色に染まっていることだろう。
なにしろ旬な記事であるからして、数日経った月食など見向きもされないのではないだろうか。
当然ながら当ブログもその波に乗らねばならない。
プチ天文ファンとしては、このトピックスをスルーするわけにはいかないからだ。
というわけで、EOS7Dに1.4倍のテレコン、そしてEF300mm/4.0L USMを持ち出して早速撮影を始める。
今日は仕事が長引いたのですでに月食が始まってしまっていた。
だが、うまい具合に雲は少ない。
月の撮影は絞りF11・シャッター速度1/125秒と、何とかの1つ覚えのようにやってきたが、どうやらデジタルだと微妙に違うような気がしないでもない。
以前の満月撮影でも、そのやり方だと暗くなりすぎる嫌いがあるのだ。
しかも今回は月食だ。リアルタイムで露出も変わるだろう。
まあ、その辺は液晶モニターで確認しながら臨機応変に変えていきたい。
デジタル時代の恩恵を有り難く感じる一瞬だ。
因みに写真は全てトリミングしてある。
寒い夜空の下、ベランダで凍えながら試行錯誤して撮影を行っていく。
今回の月食は天頂に近い状態で始まったので、レンズは天に向かってほぼ垂直になっている。
フォーサーズで天体撮影してたときのバリアングル液晶は最強だったなぁ、とため息をつきながら、必死に下から見上げるようにファインダーを覗き込む。
ゆっくりゆっくりと食が進んでいく。
嫁さんが運んできてくれた温かいお粥を食べながらまったりと撮影していく。
チェリーが俺もベランダに出るというので連れ出した。
あまりの寒さにすぐさま家の中に入れてくれと言うが暫く付き合ってもらった。
とうとう皆既月食に突入した。有名な赤い月である。
あまりにも寒いので、この辺で一度家の中に避難する。
凍えるチェリーも一緒だ。コートの中に入れておいたが相当懲りたらしい。
もう一緒には外に出てくれなかった。
皆既食も終わり、再び影が動き出す。
クライマックスも過ぎ去ったので緊張も抜けてダラダラと撮影を続けた。
実は結構な確率でブレを生じていた。
RRSのガチガチな三脚を使用しても微妙にぶれている。
当然レリーズ使用だ。
やはりミラーアップしないと駄目ですね。金環食の参考になった。
天体撮影で厄介なのは結露だ。
いきなり冷えた機材を家に入れると結露が発生するので、しばらくは空調を切って冷えている玄関に放置した。
嫁さんに玄関が寒いと言われた。
いや、使い捨てカイロを用意しなかった私が悪いのだ。すいません。
終わった.....。
久方ぶりの皆既月食だった。以前見たのはいつの日だったか。
後で湯船にゆっくり浸かった。
もちろんチェリーも一緒である。
【オマケ】
地球の影がよく分かる。
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皆既日食自分も見ました。
まあ、寒かったので、中と外を行ったり来たりしながらですが。
赤青い(変な表現ですが)月が上空に浮いていると、ものずごく存在感というか違和感がありました。
曇らずに見ることができて良かったです。
投稿: 林 孝信 | 2011年12月15日 (木) 19時56分
そうですね。かなり存在感の強い月でしたね。
雲がかなり少なかったので、より印象を強く感じたのかも知れません。
私は皆既中の月が巨大な小惑星みたいに見えたのでちょっと怖かったですね。
ところで結露は大丈夫でしたか?
私は温度が低いので大丈夫と思っていた玄関にレンズを入れた途端、保護フィルターに結露がつき始めたので慌てて暫く玄関を全開にしました。
玄関フロアを外気と同じくらいの温度にしてから鍵をかけたので、非常に体が冷えてしまいました。
投稿: ちぇりた | 2011年12月16日 (金) 00時37分
暖かい所から冷えたところに出すと結露してしまいますので、暖房は切ってました。
寒かったですが、外よりはましでしたので(笑)
こればかりは仕方ありませんね。
投稿: 林 孝信 | 2011年12月16日 (金) 19時55分
やはり皆さん、苦労なさっているのですね。
天体撮影の宿命ですね。(^ ^)
風邪引かぬようにお互い気をつけましょう。
投稿: ちぇりた | 2011年12月17日 (土) 03時21分