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2012年1月31日 (火)

金環日食な日々 1/アクセサリー

今年の5月21日に日本列島のかなりのエリアで金環食が見られる。
今日は来るべき金環食について、必要なアクセサリーの類いについて書いてみたい。

20120131a

メインのレンズはEF300mm/4.0L IS USMを使用する。
これが今回の中心となる機材だ。
このレンズに1.4倍のテレコンバーターを取り付けて35mm換算420mm/5.6の望遠レンズとして使用する。

20120131c2_2

テレコンの使用には賛否両論あると思う。
はやり外付けで構成レンズの枚数が増えるために、焦点距離の延長というメリットの他、光学性能の劣化というデメリットが少なからずあるからだ。

20120131c3

レンズに取り付けるボディはCanon EOS7Dを考えている。
センサーサイズから1.6倍換算されるために、レンズの最終焦点距離は672mm、つまり600mm以上の望遠レンズに早変わりするというわけである。

20120131f1

また、EOS7Dでなくマイクロフォーサーズのボディを使用したときには、センサーサイズから2倍換算されるために840mm、つまり800mm以上の超望遠レンズに変わるのである。
アダプターを介する数が増えるのは良くないとは思うが、2倍換算は美味しい。

まあ、この辺はそれぞれに一長一短あるため、追々決めていきたいと思う。
それでは早速アクセサリーについてまとめていきたい。

【NDフィルター】

20120131b1

金環日食を撮影するには絶対に必要なのがNDフィルターだ。
NDナンバーは100000ないと厳しいという。

20120131b4_2 20120131b3

3年前の皆既日食時に使用したホルダーがあったので、これに昨年秋に発売になった新型NDフィルターを装着することにする。
フィルター径が82mmなので77mmからのステップアップリングを使用する。
ちょい前に購入した別の77mmNDフィルターですか?
あれは一緒に撮影に行く予定の友人に引き取られて行きました。

【三脚】

これも重要なアイテムだ。
撮影は35mm換算で600mm以上のレンズになるため、ブレが非常にシビアになる。
廉価で足の細い三脚ではブレを抑えることは難しいかも知れない。

20120131d1 20120131d2

私の現在愛用している三脚達だ。テーブル三脚は除いておいた。
左がGITZOのGT1541Tトラベラー、右がRRSのTP243である。
右の三脚は全高が55cmしかないが、耐荷重がなんと23kgを誇る。
自分は今まで望遠レンズ前提での三脚使用は殆どなかったために、これらの機材で対処可能か今後テストを行っていくつもりである。
ちなみに三脚と同じくらい重要なのが雲台だ。
多分今回のシリーズのポイントはこのあたりにあると思う。

【リモートケーブル】

20120131g2

早い話がレリーズケーブルである。
これがあるとシャッターボタンに触れずにシャッターを押せるため、震動をカメラに与えずに済む。自分の嗜好から必ずワイヤードを選択している。
タイマーで代用するという方法もなくはないが、自分的にはタイマーは間が持たないので嫌いである。

【その他】

マイクロフォーサーズのボディをレンズに取り付けるためのEF-M4/3のマウントアダプターである。

20120131h1

高額なモノから安いモノまで様々な種類があるが、EFレンズを取り付けるタイプは数が少ないようだ。
そのなかで、特に廉価なKIPONという中国製の謎な製品をチョイスした。
心配だったレンズ側ボディ側の装着感も問題なく、がたつきも気にならないレベルだ。

20120131h2

だが、塗装にムラがあったので強く擦ってみると失敗した下地が出てきた。
焼き付け塗装の失敗部をマジックで隠していたのだろうか。
まあ、精度は保たれているので外観はあまり気にしないが、ちょっと驚かされた。
隠していたと思われる細工に故意を感じる。

とまあ、まずは手持ちの機材でこれからいくつかの実験をしてみたい。
まずは月食撮影で見られた、ブレの起こった原因をつかむ必要がある。
そして1つずつ原因を取り除き、金環食に挑むのだ。

望遠レンズを使いこなしている猛者達からすれば、すぐに原因を突き止められてしまうでしょうが、望遠ビギナーがまったりと試行錯誤する様を生温かく見守っていただければと思う。


1.プロローグ
2.アクセサリー
3.DSLRの震動
4.ミラーレス
5.三脚と雲台
6.とりあえず月を撮ってみよう
7.秘密兵器
8.秘密兵器の効果
9.太陽撮影の準備
10.太陽撮影とシャッター速度
11.解像度をもう少し
12.エピローグ
13.番外編

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コメント

こんばんわ。
ちぇりさんの日記を見て自分も皆既日食撮りたくなってきました(笑
3年前は、あいにくの曇りでうす雲の中でしか撮れませんでしたが、再チャレンジしてみたいですね。

ですが、正直、どういう準備が最適なのかがわかりません。
風景を絡めて撮りたいですが、フィルターつけて取ると真っ暗になっちゃいますよね。レンズも何ミリを用意したらいいのでしょうか?ちょうどケンコーから400mmのミラーレンズが発売されたのでそれがいいかな?って思ってます。フィルターも、ND400~10000、天体撮影用のフィルターまで多岐にわたってあるので選ぶのが難しいですね・・。

また、最大の敵である天候なんですが、、5/21となると梅雨入りが心配ですよね。九州は微妙なところです。撮影情報を見ていると今年は静岡の富士山を被写体にした日食が出てきそうですね!

是非是非日食を撮ってみてください。

九州ですと最大食時の高度は25°ほどになるようですから、風景と一緒に撮ることも可能かも知れません。
その場合はCokinシリーズのようなホルダーにかませるタイプで、NDフィルターのグラデーションのあるタイプと通常タイプ(ND10000位)の位置をずらして2種類以上組み合わせないと駄目かも知れませんね。

風景を絡めた日食撮影は私はやったことがないのですが、前もってポジションを決めておき、試行錯誤しないと結構難しそうです。
でも傑作が撮影できそうですね。

ちなみにレンズですが、センサーの画素数にも寄りますがトリミングを前提として考えれば35mm換算で最低400mmは欲しいと思います。
月が太陽とほぼ同じサイズですから、通常撮影で確認してみるといいかもしれませんね。
寒い日の夜にやるときには結露に気をつけてください。

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