Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.とフード
またフードの話である。
前回はLeica DG Summilux25mm/1.4のフードについて書いたが、今回は同じライカでもS2に付けているSummarit S70mm/2.5ASPH.の事だ。
実はこのレンズ、使っているうちに逆光に弱いことが分かってきた。
正面ではなく、横から強い光源が入るとフレアやゴーストが発生しやすい。
かなりコントラストが落ちている
Leica S2+Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.
だから、あんな派手なフードが付いていたのだ。
ひょっとしたら保護フィルターが原因かも知れないが、この高額なレンズを保護フィルターなしで使うほど度胸がないためどうしても付けておかないと落ち着かない。
そこでフードが必須となってきた。
このフードは逆向きに取り付けるとコンパクトにしまうことができるので、使い勝手はよろしいのだがちょっと問題がある。
実は鏡胴の太さなのだ。
ライカS2は搭載してあるセンサーが、45x30mmとフルサイズ機に比べても大型なために必然的にレンズが巨大化している。
鏡胴の太さだけでも90mmあるが、それでもSシステムの中では小型に属する。
このレンズにフードを逆さに付けた状態では、いつものカメラバッグの中にあるインナースペースにしまうことは物理的に不可能になる。
ただでさえ、フードなしの鏡胴でギリギリなのに。
もちろん、インナーの仕切りを直せば入らなくはないが、S2を持ち出す度に直していたのでは労力の問題と仕切りのマジックテープが劣化してしまう。
そこでスリムで遮光能力の高いフードを探してみましょうかと言うわけだ。
Leica Summarit S70mm/2.5ASPH.のフィルター径は82mmある。
このフィルター径にはまるフードを探し出した。
フードは付けっぱなしにしたいため、ラバーでなくメタルフードを選択する。
あったあった。
フィルター径は82mmに対応、口径は86mmである。
当然、純正のレンズキャップでは装着できなくなるために、別メーカーの86mmレンズキャップを用意した。
うん、デザイン的には問題ないと思うが、遮光効果がちょっと厳しいかも知れない。
フードの厚みが僅か20mmしかないので、純正の幅80mmから比べると殆ど効果ないに等しいだろう。
さて、そうするともう一つフードが必要になるが、フィルター径86mmのメタルフードとなると探すことが難しくなることと、そのフードの口に対応するレンズキャップが見つからない可能性が高い。
そのために、86mm→82mmのステップダウンリングをかまして同じメタルフードを二つ重ねることにした。
全長も50mmほどのフード幅になって遮光性能もそれなりに維持されていると思われる。
レンズキャップもそのまま86mmのものが使えてリーズナブルだ。
鏡胴の太さ90mmに対してフードは86mmちょっとなので、インナーにもスムースに出し入れできる。
若干レンズ全長が伸びたが、遮光性能を考えれば受け入れてもおつりが来るくらいだと考えている。ホールド感も素晴らしい。
ライカ純正のラッパ状フードは性能的にはいいのかもしれないが、形状がちょっとアレだったので、まあこれでいきましょうか。
今度の強い日差しの時に試してみたい。
二段フードは接合部の段差が目立つので、黒のアルミテープで隠しておこう。
本当はデザイン的にフードなしで持ち出したかったのであるが、仕方のないことではあります。
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