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2012年1月30日 (月)

金環日食な日々 プロローグ

私はNEXユーザーではないが、非常に気になるアイテムが発表された。

20120130a1

SONY NEX Eマウント用 電子接点付Canon EFマウントアダプターだ。
この妙に長いネーミングのアダプターは、EFレンズの電子接点に対応しており、絞りやImage Stabilizerの作動が可能だという。

20120130a2

ただでさえNEX Eマウント対応レンズは少ないために、このアダプターにより手振れ補正対応レンズの選択の選択肢が広がることはいいことである。
さすがにAFには対応していないのが残念だ。

20120130b

これは素晴らしいアダプターだ。うらやましい。
NEXユーザー垂涎モノのアイテムであろう。

さて、そろそろ本題に入りたい。
このアダプターを見たときに、今年の5月に見られる金環日食を思い出した。
私はEOS7Dに1.4倍テレコンを付けたEF300mm/4.0L IS USMを使う予定である。
換算600mmオーバーの超望遠レンズとして使うのだ。

20120130d2 ブレてる
Canon EOS7D+EF300mm/4.0L IS USM+EXTENDER EF1.4×III

これは先月の月食時に撮影した写真のトリミングである。
頑強なRRSの三脚TP-243に大型雲台BH-55を取り付けて通常撮影をした。
ミラーが動くと600mmでも写真のようにこれだけ震動を拾うのだ。
なのでミラーアップ撮影をしようと考えていたのだが、この震動を取り除くことが非常に厄介でそれの対策に頭を悩ませている最中だったのだ。

20120130e

ミラーレスカメラにはミラーがないため震動は殆ど起きない。
しかし私がマイクロフォーサーズにEFマウントアダプターを付けない理由の1つに、レンズの絞りの調整が効かないという事があげられる。
このままでは太陽の撮影が開放になってしまうのだ。

20120130c

だが、前述のアダプターがマイクロフォーサーズ対応されればその問題から一気に解決できる。
でもそんな金環日食に合わせた上手いタイミングでこのメーカーが電子接点対応のアダプターを出すとは思えない。
また、このアダプターのためだけにNEXを購入するのも、再びマウント地獄に陥るので自分としては控えておきたい。

20120130f

しかし、マイクロフォーサーズに取り付けたEFマウントの絞りを調整する方法がある。
これをやると、自分の機材では35mm換算で800mmを超えてくるため自分では敬遠していたのだが、NEXさんにこのようなアダプターが出た以上は対抗意識を持って敢えてやっていきたい。

20120130g

800mmオーバーの超望遠は震動との戦いだ。
しかもマウントアダプターを介するから光軸ずれの影響もあるかもしれない。
本来は首を突っ込むべきではないと思われるが、自分の準備できる範囲の機材で何処まで対応できるかやってみたい。
震動を押さえ込むことに失敗したら、もうそのまま撮影を続行するか、テレコンを外して換算600mmとして使うまでである。
来る金環日食までのその日まで。

と言うわけで、次回から超望遠レンズの震動と戦うシリーズもの「金環日食な日々」が不定で始まります。


1.プロローグ
2.アクセサリー
3.DSLRの震動
4.ミラーレス
5.三脚と雲台
6.とりあえず月を撮ってみよう
7.秘密兵器
8.秘密兵器の効果
9.太陽撮影の準備
10.太陽撮影とシャッター速度
11.解像度をもう少し
12.エピローグ
13.番外編

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コメント

こんばんわ

ほうほう、ついに電子制御絞りのEOSアダプターがでたんですねぇ。
以前、NEX-3に手動絞りEOSアダプターを使っていましたが、やっぱりボディがあれだけ薄いとレンズとのバランスが悪くて使いにくくて売ってしまいました。
NEXは画質がいいだけに、あのボディサイズとレンズのバランスの悪さが最大の欠点ですよね。ミラーレス機はやっぱり、薄型パンケーキレンズが似合いますよねぇ。

実は私もNEXが発売されたときにM4/3から移行しようかと悩んだ事がありました。
ただセンサーサイズからレンズの小型化は難しいだろうと考え、小型軽量を旨としてるメインマウントの変更という決断には至りませんでした。

もし、NEXがボディをあれほどまでに小型軽量化せずに、レンズとのバランスをみたサイズに落ち着いていれば、また違った結果になったかも知れません。

現在ミラーレスはセンサーサイズも色々増えてきて、百花繚乱な状態であります。
個人的な意見ですが、M4/3は今のところボディ/レンズのバランス的には最も優れているのではないかと考えています。

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